おでかけ

2019.02.01

新春の寿ぎも寒中のお見舞いも過ぎ、節分を目の前にして2019年最初の「ロケ地」でございます。

 

え? 記事更新はプレミアムフライデーじゃなかったのか、ですって?

 

あら、ご存知ありませんこと? 本日とても価値ある(プレミアムな)金曜日(フライデー)でございますわよ。ええ、ええ!

通常大人料金1800円のところ1100円で映画が鑑賞できるファーストデー゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

本年は毎月1日でご承知置きくださいませ。

 

では改めまして、ようこそおおきに。椿屋劇場支配人こと、ライター椿屋です。

みなさん、京都お好きですか? 新選組、お好きですか?

 

ほのかに香るオタ臭を巧みにオブラートに包んだ「歴女」という言い回しが生まれる遙か以前より、わたくしの心はトッシーこと土方歳三様のもの。古くから様々な役者が演じ、試行錯誤の末に各々の土方像を銀幕に映し出してこられたなか、教科書で見初めた彼の魅力に叶う殿方は未だ現れぬまま……嗚呼、もういっそのことタイムトリップでもタイムスリップでもタイムトラベルでも何でもいいから、新選組が京のまちを闊歩していた頃へ還りたい。

はっ……! 先日まで上映されていた浅田次郎原作の映画『輪違屋糸里』を観たばかりで、ついつい過去に相見えた多くのトッシーに想いを馳せてしまいました。ごめんあそばせ。

 

前作『壬生義士伝』をはじめ、数多の作品で取り上げられる「新選組」。京都には所縁の地も多く、全国津々浦々から熱狂的ファンの方々が訪れます。その新選組を語る上で避けては通れない花街――嶋原。今回は、歴史や物語の舞台として知られる嶋原へ行ってまいりました。

 

 

嶋原は、日本最古の花街。

約600年前、室町時代に生まれた「傾城町」という遊里に置かれた「傾城局」が核といわれています。

その後、豊臣秀吉が京都再興の際に許し、二条柳馬場に置かれた花街が六条坊門(現在の東本願寺北側)に移転。さらに、都の発展に伴って市街地の西・朱雀野(しゅしゃかの)へと移ります。正式名称は西新屋敷でしたが、急な移転騒動が、まるで九州島原の乱の如しということから、嶋原と称されるようになったといいます。

江戸時代の嶋原は、単なる遊宴の場に留まらず、詩歌連俳などの文芸が盛んで、知識人たちのサロンとしても親しまれていました。

 

と、語ることは山ほどあるのですが……一番大切なことは、嶋原は花街! 吉原を筆頭とする廓(遊郭)とは一線を画した存在だということ。そして、その花街において芸で身を立てる「太夫」は「正五位」の別称であり、これは十万石の大名の地位に相当したのです。正五位といえば、帝の宴席にも呼ばれる身分。町衆文化から生まれ、町の旦那衆をお客様とする芸舞妓に対し、太夫は公家文化から生まれ、ご贔屓は公家や大名たちでした。

 

 

移転先となった朱雀野は、人家も無く、周囲は田畑ばかり。「嶋原の 塀も染まるや 藍畑」という歌まで残っているほど。一時は繁栄したものの、地の利の悪さから衰退を余儀なくされます。いまや、唯一の置屋「輪違屋」と、美術館に姿を変えた揚屋「角屋」を残すのみとなってしまったものの……近年は旅館がカフェをオープンしたり、ゲストハウスが増えたりと、昔ながらの風情を漂わせつつも新たな息吹が感じられるようになりました。

ちなみに、置屋=芸能プロダクション、揚屋=宴会場といった認識でよろしいかと存じます。

 

 

とはいえ、まだまだ秘したるところも柵みも多い界隈。今回は、わたくしのしがない人脈を駆使して、強力な案内人をお呼び立てしちゃいましたーーー!!!

 

ジャジャーーーーン!!!!!

2014年に前出の輪違屋から独立して「末廣屋」を構えた司太夫&葵太夫でございます。

 

日本に5人しかいない太夫のうちの2人と、大門にて待ち合わせ。なんて、贅沢!!!

司太夫はいち早くブログという形で情報を公開拡散し、もっと嶋原について知ってもらいたいと多彩なイベントも主催されています。

実は、わたしが司太夫を知ったのは、新選組をモデルにした人気漫画「風光る」のドラマCDでございました。声フェチ&演劇好きのわたくしが20年以上追いかけている劇団「演劇集団キャラメルボックス」の役者らが出演していたドラマアルバムの監修をされていたのです。

まさかその後、京都で暮らすうちに嶋原案内をお願いできる間柄になれるとは! あの頃のわたくしに教えてあげたい!!!

 

司太夫は、冒頭でご紹介した『輪違屋糸里』でも時代考証および太夫指導として参加されていて、知らずに観ていたわたくしはクレジットにその名を拝見して奇妙な親近感を覚えたのでした。

 

>太夫御用達の京料理店でロケ裏話に傾聴す

 

Information
店舗・施設名 嶋原
住所 京都市下京区花屋町通大門西入ル上之町
交通 JR丹波口駅より徒歩5分

Writer椿屋 山田涼子

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Writer椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。
Twitter:@tsubakiyagekijo

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