ライターが実際に京都の寺社を巡り、ちょっと変わったお守りや縁起物を紹介する「京都ご利益めぐり」。
記念すべき10回目は、御霊神社(ごりょうじんじゃ)の「こころしづめ御守り」をご紹介します。
境内にある清明心の像
こんにちは。
上野動物園のジャイアントパンダ シャンシャンと、神戸市立王子動物園タンタン返還のニュースに心乱れている、パンダ好きの二木です。
いつ帰ってしまうのか、わからない日々にモヤモヤ。できれば心安らかに過ごしたい……。そんな時にお参りしたいのが、上京区にある御霊神社。こちらには、悩みやストレスを静めるというお守りがあるんです。
「こころしづめ御守り」
「こころしづめ御守り」(初穂料 各1,000円)
今回ご紹介する「こころしづめのお守り」は、早良親王の御霊を鎮めたという、御霊神社の由緒から生まれたお守りです。ご利益は、不安や怒り、心の悩み、ストレスを静めること。巾着型とカード型の2種類があり、カード型は、お財布などに忍ばせることができます。
「こころしづめ御守り」と大祓詞
こころしづめのお守りと一緒に、「大祓詞(おおはらえのことば)」も授与されます。大祓詞とは、神道で唱えられる祝詞のこと。もとは平安時代、毎年6月と12月末日に、犯した罪や穢れを祓うため朱雀門で奏上していたものなのだそう。
罪や穢れが体にたまると、元気の源である「気」が枯れてしまうため、定期的に祝詞を読み上げ、気を清めてよみがえらせようとしたのですね。
大祓詞 美麗版(初穂料 500円)
中はこんな感じです
大祓詞には、装丁がしっかりした美麗版もあります。私たちにはふだんあまり接点のない祝詞ですが、気分が落ち込んだときに声に出して読むと、気が晴れるような心持ちになりますよ。うつくしい言葉で、心のモヤモヤや穢れを払いましょう。
「こころなごみのお守り」(初穂料 1,000円)
2020年の夏には、新しく「こころなごみのお守り」も登場。小栗栖さんいわく、「ご利益はどちらも、心穏やかな状態に導いていただくというものです。見た目の色や、言葉などで、自分の気持ちにピッタリくる方を選んでいただければ」とのこと。
本来は、神社へのお参り自体が心を鎮める行為ですが、どうしても現地に来られない場合は、代理の方にお守りを授与していただいても、ご利益を受けることができるそうですよ。