おでかけ

2019.02.01

 

花街散策から史実の奥深さを知る

 

島原大門から少し東へ進むと、揺れる太夫の暖簾が目に留まります。

こちら、お望みとあらば太夫を揚げることも可能な、司太夫&葵太夫も懇意にされている「乙文」さんです。

現在も営業を続けている「輪違屋」に料理を供する格式あるお店ながら、手頃な価格で本格的な京料理を味わうことができます。

 

こちらのお料理に生ビールを1杯つけて3000円でお釣りがくるくらい。京都市中央卸売市場に近いこともあって、四季折々の新鮮な食材をふんだんに使ったメニューが揃っています。

 

美味しい昼餉に舌鼓を打ちながら伺ったのは、撮影現場での修正や確認のご苦労。ナレーションはもちろん、太夫の説明や衣裳、京ことばのイントネーションなど、細かいところまで目を配り、物語にリアリティを積み上げていく作業は、時間や予算との戦いでもあります。

リハーサル直前での指摘を受けて、すぐさま本番で演じ切った音羽太夫役の新妻聖子さんのエピソードなど、オフレコ話も含めて湧き出る泉のごとく「へぇ!」と声を上げるお話が出てくるわ出てくるわ。わたくし、役得でございました。

 

ちなみに、今月クランクインする映画『燃えよ剣』でも、太夫の所作や言葉遣い、お化粧や舞の指導役として携わっている司太夫。さらに、葵太夫はまさに芹沢鴨の贔屓となる葵太夫役として出演もするというから、大興奮!

禿も本物の4人が映画デビューとのこと。

新選組好きが必ず通る「燃えよ剣」は、歴史小説の大家・司馬遼太郎氏の傑作中の傑作。わたくしがトッシーにどハマリしたきかっけの作品でもあり、思い入れも一入でございます。その名作が原田眞人監督のメガホンで実写化され、2020年に公開が予定されているのです。主演は、原田組には欠かせない岡田准一愛するトッシーにしては少々小柄ではありますが……、そこはまあ映像マジックでどうとでもなるということで! いまから某遊園地とのコラボポスターが楽しみで仕方ありません。

 

 

 

ここで、お座敷遊びはあまりにもハードルが高すぎる!という方に、朗報です。

来る2月17日には、叡山電車元田中駅からほど近い田中神社にて太夫道中が見られるとのこと。地域の産土神として親しまれるこの神社、全国の「田中」姓の祖なんだとか。また、卵形のケースに入った「くじゃくみくじ」もユニークなおみくじとして知られています。

さらに、4月第2日曜日には常照寺で行われる「吉野太夫花供養」でも太夫道中が行われ、太夫献茶や太夫墓前祭があり、街道での見学は自由。この日は、石清水八幡宮でも太夫道中が披露されるので、太夫を追っかけて道中はしごなんていうのもオツでございますね。

 

▲何を隠そう、わたくし葵太夫とは酒呑み友だち。取材の日も明るいうちから瓶ビールで乾杯しました♪ ちなみに、撮影はお母上の司太夫。これまたなんて贅沢な!(笑)

 

 

Information
店舗・施設名 嶋原
住所 京都市下京区花屋町通大門西入ル上之町
交通 JR丹波口駅より徒歩5分

Writer椿屋 山田涼子

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Writer椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。
Twitter:@tsubakiyagekijo

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