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【知恩院】国宝「三門」が見守る境内で、疲労困憊……

2018/06/29

  1. ぜぇぜぇぜぇ……

ひゅーぜぇぜぇ……はぁはぁはぁ

 

よ、ようこそおおきに。がふっ……椿屋劇場支配人こと、ふぅ、ライター椿屋です。

みなさん、京都お好きですか? 運動、お好きです……か?

 

すーはーすーは…………ごっほん。冒頭から失礼いたしました。

 

10年前から教壇に立っているわたくし、階段の上り下りは日々のことにも拘わらず、加齢(と肥満?)には逆らえずここ数年とみにしんどく、減量の必要性を切に痛感する次第です。「身体を動かすことがストレス」を信条とするわたくしが意識的に体を動かした最後の記憶は、大学の体育の講義でしょうか……

持久力?なにそれ、美味しいの?と言って憚らぬ日々でございます。

 

さぁ、御覧あれ。バス停から古門の奥、遠~くに見えます知恩院境内の緑……この日の取材は深~い溜め息からスタートと相成りました……。

 

 

しかし!何度来てもこの門前は風情がございますね。この日も京都の観光地にて日常的な風景と化している婚礼の前撮りが行われており、白川一帯は雅さに包まれておりました。……わたくしの息切れは激しくなるばかりでございましたけれど。

 

 

長っっっ!!!遠っっっ!!

市バスを降り、今回ご案内してくださる情報出版係の關(せき)さんにお電話して三門下で待ち合わせをしたものの、その道のりは想像以上に長く、焦りつつ早足に。

 

 

どんつき(突き当たり)の門の下で、「着いた!!!」と思ったら、黒門じゃないですかー!!!

久しぶりに来たら、門の位置も分からないなんて……嗚呼、猛省。

慌てて右に曲がって、敷地沿いに進むと――。

 

 

やっと!! 圧巻の存在感を放つ、三門に到着です。(は~、もう疲れた……)

知恩院の顔といっても過言ではない三門。

ここは、舞妓Haaaan!!!『舞妓はレディ』でもお馴染みの場所でございます。

 

ちなみに知恩院は、松田龍平のデビュー作として注目を集めた1999年公開の『御法度』にて、新選組の屯所として使われてもおりました。もう読者のみなさまはご存知かと思いますけれど「新選組オタ」のわたくしにとっては憧れの場所のひとつ。隊士たちに想いを馳せながら、壬生寺・八木邸とともに訪れたことが思い出されます。

加えて日韓合作『初雪の恋 ヴァージン・スノー』では、祇園祭の待ち合わせで浴衣を着た宮崎あおいが石段から下りてくる印象的なシーンもこちらで撮影されました。さらには! ななななななんと! ハリウッド映画にも登場しているのです。

 

 

それがこちらの三門から境内へと進むための急な階段、通称「男坂」!

そう、日本で撮影されたハリウッド映画といえば、トム・クルーズ主演『ラストサムライ』でございます。トム扮する大尉が天皇へ謁見しに行くシーンを覚えてらっしゃるでしょうか。

ここ、本当に結構な傾斜で、石段の幅も広く、高さもあるため、上るのは至極難儀。途中ぜぃぜぃ言いながら息を整え、半分ほどの年齢の……下手すりゃわたくし産めたんじゃない?ってくらいお若い關さんに気遣っていただくこと数度。

『舞妓Haaaan!!!』の中では、この階段を長刀を手に鉢巻を締めた芸舞妓はんが駆け下りてくるのですが、着物でそれを成すって並大抵のことではございません。役者さんの苦労が身に沁みました。

さて、關さんに励まされながら階段を上りきると、修理中の御影堂が目に入ります。

 

 

「私が奉仕させていただく前から工事していますので……」と説明してくださる關さんは、大学卒業後すぐに知恩院へ来られて3年目を迎えた(まだ?)新人さん。ということは……?

「はい、実はまだ映画のロケというものに立ち会ったことがないんです。工事が終わるまでは、音の問題もあるので映像の撮影は難しいかもしれませんね」と、少し残念なご様子。

完成は2020年予定。「そろそろ告知用のポスターを作成したいのですが、次の年号が早く発表にならないことには……」と苦笑。「カレンダーを作る場合もちょっと困りますよね」という指摘に、なるほど確かに!と頷いてしまったのでした。

 

>お次は、広大な境内をぐるりとご案内!

スポット情報

店舗・施設名 総本山知恩院
住所 京都市東山区林下町400
電話番号 075-531-2111(代)
営業時間 9:00~16:30(受付終了16:00)
交通 市バス知恩院前下車徒歩5分、地下鉄東西線東山駅より徒歩8分
駐車場 あり
料金 庭園拝観料 友禅苑300円、方丈庭園400円(共通券500円)※小中学生は半額
ホームページ http://www.chion-in.or.jp/index.php

地図

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ライター紹介

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ライター:椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。

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