- 2024/02/02
- 【京滋】魅力満載♪『身代わり忠臣蔵』のディープなロケ地に着目
国宝や重文など多数の文化財も見どころ
比叡山を下り御影堂の近くに移り住んだ法然上人を祖師と仰ぐ浄土宗の総本山として、室町時代後期にその地位が確立した知恩院。
古くから浄土宗に帰依していた徳川家の後ろ盾もあり、徳川家の永代菩提所に定められます。また、今年の大河ドラマにも登場する薩摩藩・島津久光が宿所としたことでも有名です。ええ、ええ、大政奉還・明治維新の記事で、ここのところ何度もお世話になっておりますので、わたくしも多少なりとも存じ上げております。
「海外からの参拝者の方々がよく自撮りされていますよ」という納骨堂へと続く石橋付近は、關さんお気に入りの場所。
水辺で涼んでいると、「奥の御廟にも行かれますか? 100段くらい階段ありますけど(笑)」と、にっこり。(「えっと……その……だ、大丈夫です!」と、丁重にお断りしたのはここだけの話でございます。気になる方はぜひお訪ねください)
三門の次に見逃せないのが、敷地北東にある大鐘楼。
京都には、知恩院の除夜の鐘を聴かねば新年を迎えられない、という方も珍しくないほど有名な鐘でございます。
「新人はまずこの大役を果たすことが、最大の仕事です。本番では2回撞くのですが、勤続10年の先輩方の音には遠く及びません。響きが全く違うんですよね……」とのこと。
大晦日の22時40分から撞き始めるところ、早いと18時頃から行列が伸びていき、「昨年は最後の方が鐘楼にたどり着く前に108回撞き終わり、撞いている姿を見ていただくことができませんでした。申し訳ない気持ちになりましたが、音はしっかりと届けられたと考えています」。写真や動画を撮るのに必死な人も見受けられる中、「手元の画面越しではなく、ぜひ生でご覧ください」。という關さんの想いを汲んで、みなさま、今年の大晦日は知恩院で鐘の音に耳を傾けてみてはいかがでしょう。
その他、2つの庭園も美しゅうございます。
こちらは、京都市指定名勝の方丈庭園。東山を借景にした池泉回遊式。
わたくしの萌えポイント! きましたこちら! 三代将軍家光公「御手植の松(三代目)」!! ものすごい間近で拝見することができるんです。この空間に、将軍が居たというだけでテンションが上!が!る!!……のは、わたくしだけでしょうか?? 映画の俳優さんじゃなく、本物の将軍が! 側近が! 何なら奥方が! ここに立ってはったんですよ!!(目を閉じしばしうっとり……)
そして、三門の隣に広がる友禅苑。
「ここは本当に静かな空間で……穴場です(笑)」という關さんのお言葉通り、取材時も貸し切り状態。さきほどまで上がりきっていた心拍と呼吸を落ち着けるべく飛来するさまざまな野鳥の愛らしい姿をしばし愉しんでおりました。
東山の湧き水を引き入れた庭園と枯山水の庭園で構成され、秋には紅葉のライトアップが実施されます。そして、春には可憐な枝垂れ桜を愛でることが出来るとあって、知る人ぞ知る観桜スポットでもあります。「桜のシーズンは三門あたりがものすごい人ですが、実はここはいつも穏やかなんです」ですって! 来春の静かなお花見は、ぜひ友禅苑で。
男坂に比べると随分と緩やかな女坂から三門を見上げていると、「昨年は公開しなかったのですが、今秋のライトアップでは三門に登っていただけるかもしれません」との耳寄り情報も。ちょっと移動するだけで息が上がるわたくしがせっせとメモするのを温かく見守ってくださっていた關青年の弾けんばかりの若さと爽やかさが眩しくて、思わず目を細めてしまったのでした。
▲♪まーいこーはレディ~ まーいこーは……♪ 映画関係の初仕事が『舞妓はレディ』のミュージカルシーンの再現とは!關さん、ほんとすいませんwww