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右京区・太秦「タローベーカリー」 味わい深い天然酵母のパンと、こだわり素材のハーモニー

2018/02/27

国産小麦・天然酵母のパンと焼き菓子を販売する「タローベーカリー」が誕生したのは今から13年前のこと。

店主の鬼頭秀康さんは、地元・愛知県でパン職人として腕を磨くうちに、現在のようなシンプルなパンに惹かれるようになっていかれたとか。そして、自分でお店を出すなら「好きな京都で」と決め、太秦の丸太町通沿いにお店をオープン。

妻の寿美子さんが調理パンづくりや接客を担当し、〝可能な限りおいしくて安全な原材料を使用する〟との2人の思いが詰まったお店です。

可愛くて味のあるタッチのイラストの看板が目印です。

サンドイッチの取材に訪れたのは平日の午後3時過ぎ。お店の片隅で寿美子さんに話をお聞きする間にも、さまざまな人が入れ替わりでパンを買いに訪れます。

 

「幼稚園の帰りに、つい寄っちゃうんです(笑)」と子ども連れのお母さん。息子さんの目下のお気に入りは「玉ねぎとチーズのフォカッチャ」だとか。

近所の飲食店のシェフは、予約していたバゲットと自宅用の食パンを受け取りに。

「アヒージョやお肉のパテといった濃いめの料理にも負けない、しっかりとした小麦の風味がします。香ばしい、いいにおいも好きですね!」

子どもから大人まで、そしてプロもひいきにする、こちらのパンの特長は、〝シンプルで味わい深い〟ということ。基本の生地となるプレーン食パンには、バターも、植物性油脂も、牛乳も、卵も、砂糖も入っていません。

なんと材料は、北海道産小麦と天然酵母、塩、水、だけ。前日の夜から仕込み、寝かし、翌日の朝、 生地を分割、成形するなどして、さらに発酵。焼き上げまでトータル15~18時間かけ、ゆっくりゆっくり発酵させることで、独特のうまみが生まれるのだといいます。

 

サンドイッチにも、もちろんそんな力強いパンが使われています。

「左側のゴマ付きのバンズはコッペパン生地、右側のピタパンは食パン生地です」と寿美子さん。

そのパンたちが、厨房で変身!

 

「ごぼう入りハンバーグのハンバーガー」(400円)のハンバーグには、無農薬のゴボウを蒸し炒めにして、甘みやコクを引き出したものを混ぜ込んであります。ゴボウのおいしい冬期限定の商品です。

こちらのハンバーグは豚肉のミンチに、自家製パン粉を混ぜて焼いたもの。「肉特有のくさみがない素材を探して、この豚肉に決めました。野菜はレタス、スライスオニオン、トマト、ピクルス。そしてアクセントにシソかルッコラを入れます。味付けはマヨネーズとソースで」(寿美子さん)

 

もうひとつは、「天然酵母のパン れんこんのごまみそピタサンド」(310円)。

無農薬のレンコンやシイタケ、タマネギ、ニンジンをじっくりと蒸し炒めし、みそとショウガのしぼり汁で味付けした具がたっぷり、レタスや青ジソとともにはさんであります。これもおいしいレンコンが手に入るシーズン限定の商品。なお、同店ではビーガンの方、アレルギーのある方も選べる、こうした「卵、乳製品、砂糖不使用」のおかずパンが毎日、必ず用意されているとか。

 

―と、ここで。私が気になったのが、サンドイッチをはじめ、どのパンも1種類につき個数があまり多くないということ。

寿美子さんいわく、「皆さん、それぞれお好きなものがあるでしょうし、毎日いらっしゃらないにしても、いろんなものを食べて欲しいなと。うちは少量多種を用意しています」。だから、「(サンドイッチも)毎日一緒だと飽きちゃうので、いろいろ具が変わっていくんですよ」と、にっこり。

 

なるほど~。この〝飽きない〟というのも大きなポイント。ここにファンの多さの秘密がありそうです。

 

修行探訪14軒目から得た学び。

「味わい深い天然酵母のパンと素材のハーモニーにこだわって。飽きさせない工夫も大切に」

 

 

>その他もおいしそうなパンを、続々ご紹介!

スポット情報

店舗・施設名 タローベーカリー
住所 京都市右京区常盤窪町10-1
電話番号 075-861-3015
営業時間 午前9時~午後7時。日・月・火曜休
交通 京福電鉄「常盤」駅から徒歩約1分、JR「太秦」駅から徒歩約10分
ホームページ https://www.facebook.com/国産小麦のパン屋-タローベーカリー-196368864046299/

地図

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ライター紹介

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ライター:岡田ゆき&イチノアユミ

岡田:サンドイッチ大好き、食べるの大好き。NO グルテン NO LIFEなフリーライターです。 イチノ:初めての長期バイトは、大学時代、京都のベーカリーにて。パンに夢中だった当時、数年間は米を食べなかったほど。ずいぶん大人になり、〝パン熱〟がいくぶん醒めたとはいえ、今もやっぱり食いしん坊です

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