デジスタイル京都をご覧のみなさま、こんにちは。

2018年も自らいろいろと手作りしてみようと目論んでいる、ライター鈴木あみです。

さて、今回ご紹介する京都のとっておきのクラフトなものは牛乳です。

え。京都で牛乳？？なんて声が聞こえてきそうですが・・・あるんです！

それも、“特別牛乳”という牛乳が京都には存在しているんです。

みなさん、特別牛乳をご存知ですか？

“特別牛乳（とくべつぎゅうにゅう）は、乳等省令（乳及び乳製品の成分規格等に関する省令）によって特別牛乳さく取処理業の許可を受けた施設で製造された無調整牛乳で、特別牛乳として販売されるものである。 特に優れた飼育環境や特別な牛乳処理施設が必要とされ、日本全国に４か所(2015年4月現在)しか存在しない。”

参照: wikipedia

‥‥なんと、特という字がいっぱい！

特別感が満載な牛乳ということが伝わりますね。それも全国で４か所しか存在しないうちの一つが京都なんて！

さっそく、特別牛乳を作られている“クローバー牧場”さんにお邪魔しにいきました。

京都駅から電車で1時間、JR加茂駅からタクシーで約10分。京都の南側、奈良県との県境近くにクローバー牧場があります。

ゆるかわいい牛さんの看板を見つけたらもうすぐ！

まだ牧場は見えてきませんが、不安にならずどんどん進んでまいりましょう！

クローバー牛乳の直売所。

ここで新鮮な特別牛乳とヨーグルト、アイスが購入できます。

誰もいらっしゃらなかったら、ブザーを鳴らしてください。

オーナー松本さんとご一緒に牧場を営まれている奥様にお話を伺ってきました。

直売所内には、近くの小学校の生徒さんが描いた絵が数点飾られています。

お話をお伺いする前に、さっそく牛乳をいただきます！

‥‥美味しい！！！

今まで飲んできた牛乳とは全く違う味わい！

口に含むと濃厚なコクを感じるのに、さらっと飲めてしまうスッキリした喉越しにびっくり！

「とても質のいい乳脂肪分なんです。例えて言うなら牛肉でも霜降りの美味しいお肉も脂が多いですけど、さらっとした脂でしょ。いい牛って。いい牛乳ってそんなものと一緒です。とても上質な乳脂肪分なのでネチャネチャしませんね。さらっと入っていきます。」

松本さんのおっしゃったことに深く納得です。

とても濃厚な味わいなのに舌先はさらっとして感じる。今まで飲んできた牛乳とまったく違う後味。

牛乳独特のニオイも感じず、これならお水みたいにゴクゴク飲めてしまいそうです！

500mlボトル(税込520円)

300g(税込350円)

特別牛乳は、現在日本で４か所でしか生産されていないとっても貴重な牛乳。

一体、この美味しさにどんな秘密があるのでしょうか。

「特別牛乳は、どの牛からもこの味、どの牛からもほぼ同じような成分、乳脂肪分が何%から何%と、全ての牛たちがそこをクリアにしないとダメですから。そこが難しいところです。」

なんと‥‥

すべての牛から出るお乳を同じ成分に調節するなんて、どんな職人技なんでしょうか。

カメラに興味津々だった牛舎の牛さん。この雌牛さんから美味しい牛乳をいただいています。

「体調管理はとっても難しくって。うちの主人、上長しかできない技だと思うんですけど、一頭一頭の毎日朝晩の搾乳の中、六回の餌をやる中でその牛がどう体調がいいのか悪いのか見定めて餌の配合を変えながら。

人間と一緒です。全員が同じ体調でも全然ないんですよ。みんな気性も違うのでね。

本当にこの味を365日、朝晩の搾乳の中で一定の味、一定の成分を保つっていうのが非常に難しい。なので、餌、干し草なんかもこだわらないと。配合飼料も添加物が入ったものは一切やっていないです。」

アメリカからお取り寄せしている干し草たち。しっかりと乾燥していることが重要だそう。

言葉を交わせない動物を観察だけで体調を判断するなんて、まったく想像のできない世界。

特別牛乳の美味しさは、まさに松本さんご一家の牛への愛情そのもの。

＞続いては松本さんに伺った、“食の大切さ”。そして“牛乳への想い”