おでかけ

2026.06.03

こんにちは。京都競馬場の春開催が終わって、ちょっぴりロス気味のノグチです。。。

そんなタイミングで、あの「メルボルンカップ」の優勝トロフィーが公開されるとのことで、さっそく行ってきました!今回はその様子をレポートします。

特別公開の会場となったのは、以前にも紹介した「CL by C.ルメール Fashion & Café」。競馬の魅力を発信する、さまざまなイベントが開催されているスポットです。

▼競馬を“観る”から“まとう”へ。京都・烏丸御池のクリストフ・ルメール騎手のお店「CL FASHION & CAFE」で体感する、新しい日常
https://www.digistyle-kyoto.com/magazine/55980

 

今回はここで、オーストラリアの国民的レース「メルボルンカップ」の優勝トロフィーが特別公開されました。

“the race that stops a nation(国の動きを止めるレース)”と呼ばれるこのレース。

勝利すれば「人生が変わる」「英雄になれる」とも言われ、世界中の騎手が憧れる存在です。

 

2026年6月2日、世界を巡るトロフィーツアーの一環として行われた今回のプレゼンテーション。

会場にはクリストフ・ルメール騎手や岩田康誠騎手に加え、先日11度目の挑戦で見事ダービージョッキーの仲間入りを果たした松山弘平騎手、短期免許で来日中のダミアン・レーン騎手、マイケル・ディー騎手ら豪華な顔ぶれが登壇。

それぞれの「メルボルンカップ」への想いやストーリーが語られました。

左から クリストフ・ルメール騎手、岩田康誠騎手、ダミアン・レーン騎手、松山弘平騎手、マイケル・ディー騎手

 

京都から始まる、世界ツアーの第一歩

イベントは、ベールに包まれたトロフィーの除幕からスタート。

Victoria Racing Clubのリー・ジョードン氏は、京都が今回のツアーで“海外最初の訪問地”であること、そしてルメール騎手のお店で開催できたことへの喜びを語りました。

姿を現したのは、その年の優勝者に贈られる“本物”のトロフィー。約1億円以上の価値を持つともいわれ、その輝きには自然と目を奪われます。

ただ、それ以上に感じるのは、このトロフィーが積み重ねてきた歴史の重さ。数えきれないレースとドラマが、このひとつに詰まっています。

トロフィーを掲げる2人 左から リー・ジョードン氏、クリストフ・ルメール騎手

 

すべてが偶然のようで、必然だった一戦

2011年、ドゥーナデンでメルボルンカップを制したクリストフ・ルメール騎手。

「このトロフィーは、スポーツの中でも特別な存在だと思います」

トークでは当時のレースを振り返りながら、印象的な言葉も聞かれました。

「ゴールした瞬間、自分が勝ったかどうか分からなかった。でも観客が“勝ったぞ”って教えてくれて、その時にやっと実感しました」

 

初めてのオーストラリア、そして急遽決まった騎乗。

振り返れば、すべてが想定外の連続だったといいます。

 

実はこのときドゥーナデンには、前哨戦を制したオーストラリアのトップ騎手、クレイグ・ウィリアムズ騎手が騎乗する予定でした。しかしレース1週間前に騎乗停止となり、急遽ルメール騎手にチャンスが巡ってきたのです。

「予想してなかったことばかりで。でも、その中で勝てたのは本当に特別なことでした」

淡々と語られたその言葉の奥には、言葉だけでは表しきれない重みがありました。

多くの偶然が重なった先にあった、あの勝利。振り返れば一つひとつがつながっていたようにも感じられます。

ルメール騎手にとって、そしてメルボルンカップという舞台にとっても、その特別な瞬間は今も鮮やかに刻まれているようでした。

 

メルボルンカップをドゥーナデンで勝利した時のクリストフ・ルメール騎手

 

極限のプレッシャーの先にあった、歴史的勝利

2006年は、日本競馬の中でも語り継がれる一戦となりました。

デルタブルースによる日本馬初の勝利、しかも日本馬によるワンツーフィニッシュという快挙が生まれたレースです。

そのとき鞍上にいたのが、岩田康誠騎手。

「初めての海外で、正直何が何だか分からなかったですね。ずっと緊張していました」

 

前日の晩ごはんも喉を通らないほどの緊張感。さらに、メルボルンカップの前に騎乗したレースでは、調教師による厳しい指摘も受け、精神的にもかなり追い込まれていたといいます。

そんな極限状態の中で、背中を押したのが、吉田勝己オーナーの一言でした。

「24頭いるけど、逃げたら1頭立てやで」

この言葉で一気に腹が決まり、思い切ったレースへ。

序盤からいいポジションを取ることにもつながりました。

 

そして迎えた、運命の直線。

接戦となったゴール前で、岩田騎手の胸にあったのは、少し意外な思いでした。

「ゴール前は接戦だったんですけど、相手が日本馬のポップロックだったんで、日本馬のワンツーフィニッシュになるなら、順位はどっちでもいいかなと思っていました」

それでも最後に前へと出たのは、デルタブルース。

「馬が僕のアクションに応えてくれて、結果的に1着でゴールすることができました」

勝負の最中にあっても、どこかにあった「日本馬で決まれば」という思い。

その心の動きこそが、このレースを特別なものにしているのかもしれません。

岩田騎手はその後、オーストラリアで多くの人から「英雄になれるぞ!」など声をかけられたことにも触れ、この勝利の大きさを実感したといいます。

振り返ってもなお色あせない、あの一瞬。その言葉からは、当時の空気感までもが伝わってくるようでした。

日本馬の(左から)ポップロックとデルタブルース、ゴール前の接戦の様子

 

メルボルンカップをデルタブルースで勝利した時の(左から)角居調教師、岩田康誠騎手

 

トロフィーがつなぐ、世界の競馬

ルメール騎手は、こんなふうにも話しました。

「競馬には国境がない。このトロフィーがあることで、みんな同じ夢を見られると思います」

実際にこの日は、オーストラリアやニュージーランドの騎手も登壇し、それぞれがこのレースへの特別な思いを語りました。

国が違っても、同じ目標を目指す。

その中心にあるのが、このメルボルンカップです。

トロフィーを掲げるダミアン・レーン騎手

 

トロフィーを掲げるマイケル・ディー騎手

 

京都で感じた、世界との近さ

京都・烏丸御池のクリストフ・ルメール騎手がプロデュースするカフェで開かれた今回のイベント。

遠く離れたオーストラリアのビッグレースが、ぐっと身近に感じられる時間でした。

トロフィーはこのあと世界各地を巡り、再び本番の舞台へ。

でも、ここ京都で語られたエピソードや空気は、きっとその場にいた人たちの中に残り続けるはずです。

世界とつながる距離の近さを、少しリアルに感じさせてくれる——そんなひとときでした。

 

Information
店舗・施設名 CL FASHION & CAFE(CL by C.ルメール 旗艦店)
住所 京都市中京区大阪材木町690-3
営業時間 11:00〜18:00(月曜は〜17:30)
定休日:火・水(イベントにより変更あり)
交通 地下鉄「烏丸御池」駅 徒歩5分/京阪「三条」駅 徒歩12分
ホームページ https://c-lemaire.co.jp/pages/cl-fashion-cafe-boutique

Writerデジスタイル京都スタッフ

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Writerデジスタイル京都スタッフ

タカラサプライコミュニケーションズではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
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