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京都文化博物館内にある「楽紙舘(らくしかん)」は、京都の老舗紙会社が営む和紙の専門店。
店内には全国各地の和紙のほか、推し色で和紙を選べる「和紙レンジャー」や、和紙を使ったネイル「かみっこネイル」など、新しい和紙の楽しみ方を提案する商品が並びます。
日々の暮らしに、さりげなく和を取り入れられる和紙アイテムに出会えますよ。
楽紙舘は、京都文化博物館のろうじ店舗内にお店を構えています。
地下鉄・烏丸御池駅から歩いて5分ほどの場所で、四条からも徒歩圏内のため観光や買い物の途中に立ち寄りやすいですよ。
店舗外観(提供:楽紙舘)
楽紙舘を運営するのは、文庫紙や呉服札紙を扱う会社として明治45年に創業した、上村紙株式会社。
お客さまへ直接紙を届けたいという思いから、1988年に楽紙舘をオープンしました。
店内には京都の黒谷和紙をはじめ、越前和紙、土佐和紙など全国各地の和紙が並びます。その数はなんと数千種類。
ちぎり絵や切り絵の作家、紙の原材料の作り手など、いわば“紙のプロ”が訪れることも多く、中には毎日のように通う方もいるのだそう。
一方で、推し色で和紙を選べる「和紙レンジャー」や、和紙を使ったネイル「かみっこネイル」など、ふだん和紙になじみのない人でも気軽に手に取れる商品が揃っており、多くの観光客が訪れています。
「他にはない商品を置くことを心がけています」と話すのは、スタッフの土山さん。
なかでも「源氏物語」をモチーフにした一筆箋は、五十四帖それぞれを題材にしためずらしい商品です。買い集めてコンプリートを目指す源氏物語ファンもいるのだとか。
源氏物語一筆箋 各440円(税込)
もうひとつユニークなのが「和紙レンジャー」。色ごとにセットになった和紙は、推し色で選べる楽しさがあります。
楽紙舘戦隊 和紙レンジャー 各1,320円(税込)
色は「鴨川ブルー」「山鉾レッド」「藤袴パープル」「宇治抹茶グリーン」の4種類。和紙の大きさは約20cm×30cmで、スマホケースに挟んだり手帳をデコレーションしたり、そのまま額に入れて飾ったりといろんな使い方ができますよ。
全10種類も入っているので、デコレーションやインテリアの幅がぐっと広がりそう。大判サイズでの購入は少しハードルが高いという方にもおすすめです。
商品の中でもひときわ目を引くのが、和紙を使ったネイル「かみっこネイル」です。
バリエーションは、自然をモチーフにした「月」「森」「山」「雲」「雨」の5種類。
京都の工房で施された美しい染めは学生から、またネイルを楽しみたいという子育てを終えた世代まで、幅広い層に人気です。普段づかいはもちろん、和装との相性の良さからハレの日に使う方も多いのだとか。
かみっこネイル 各990円(税込)(提供:楽紙舘)
ネイルに使うのはベースカラー、トップコート、水筆、このかみっこネイルだけ。
ベースカラーを塗った爪にかみっこネイルをのせ、トップコートで密着・コーティングするだけで、和紙の素材感をそのままネイルに宿せます。和紙ならではの「水切り」というカット技法で余分な和紙を水でふやかしてちぎり取るため、爪の形にきれいに馴染みますよ。
水切りを行なっているところ(提供:楽紙舘)
かみっこネイル誕生のきっかけは、土山さんが「和紙をネイルに使えないか」と試してみたこと。その様子をSNSで発信したところ大きな反響があり、会社全体で商品化することになりました。
試行錯誤の末、ネイルに適した紙として選ばれたのは「典具帖紙(てんぐじょうし)」と「落水紙(らくすいし)」。
「これらはちぎり絵や押し花によく使われる紙なのですが、薄いため他の用途のご提案が難しく悩んでいました。ご縁がなければ、一生知ることもない紙かもしれません。そんな紙に触れて、実際に使っていただけることがとても嬉しいですね」と、土山さんは語ります。
筆文字をネイルにできるのも「かみっこネイル」ならでは
楽紙舘では、かみっこネイルを使ったワークショップや、定額で和紙を販売する「紙のサブスク」など、和紙をより身近に感じられる取り組みを行っています。
立体的な造形が特徴の“コンプレックス折り紙”を、京都大学の折り紙サークルとコラボで展示した際には、多くの来場者でにぎわったそう。
店内に展示されている折り紙作品
こうした新しい取り組みのアイデアは、お客さまと日々接する中で生まれることが多いと、土山さんは話します。
取材中も「こんなニュアンスの紙を探しているのですが」と相談するお客さまに、用途やイメージを丁寧にヒアリングしながら、最適な和紙を提案するスタッフのみなさんの姿がありました。
スタッフの土山さん
和紙を身近に感じてもらいたいというスタッフの願いと、お客さまとの対話。その積み重ねから、日々新しい商品や取り組みが生まれているのです。
楽紙舘は京都文化博物館内にあり、観光や買い物の途中にも気軽に立ち寄れますよ。
日々の暮らしを、さりげなく和で彩る。そんな和紙アイテムを探しにいってみてはいかがでしょうか。
| 店舗・施設名 | 京都 楽紙舘(らくしかん) |
|---|---|
| 住所 | 京都市中京区三条高倉 京都文化博物館1F |
| 電話番号 | 075-251-0078 |
| 営業時間 | 11:00~17:00 定休日 月・火曜日 |
| 交通 | 京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩5分 |
| ホームページ | https://www.rakushikan-store.com/ |
Writer伊賀朝代
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Writer伊賀朝代
ライター。1歳と5歳の子どもたちと、本と紙ものに囲まれて暮らす日々。学生時代を過ごした京都が忘れられず、15年以上通い続けています。ZINEを独立系書店に置いてもらう傍ら、本屋をひらく準備中。
WEB:https://yo-yo.site
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