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こんにちは。
ライターの森山あゆみです。
「目で楽しむ逸品~京都×焼き印グルメ探訪~」第6回目は梅園の『みたらしバターサンド』をご紹介します。
1927年(昭和2年)に創業した「甘党茶屋 梅園(うめぞの)」。
夏のかきごおりに冬のぜんざいなど、甘党一筋で商いを続けられている名店です。
なかでも名物の『みたらし団子』は創業以来、長らく愛される逸品。
熱々のみたらし団子を頬張ったり、手土産としていただいたり、京都人であれば一度は味わったことがあるはず。
そんな歴史ある味わいが、洋テイストを取り入れた新しいお菓子として誕生しました。
その表面には、“あのみたらし団子”が可愛らしいモチーフになって刻印されているんです。
『みたらしバターサンド』5個入り 1,550円(税込)
当日消費のみたらし団子を日持ちのするお菓子にしたいーーそんな想いから誕生したのが、この『みたらしバターサンド』。
名物であるみたらし団子のたれと大吟醸が香るバタークリームを、サクッとしたクッキーで挟んだ和洋折衷のお菓子です。
特徴的なお団子のシルエット
クッキーの表面には、特徴的な俵型のお団子が4つ並ぶ、なじみある姿が。
そう、あの梅園の『みたらし団子』が、とっても可愛らしいモチーフとして焼き印に表現されています。
実はこの焼き印のデザイン。
実際のみたらし団子の姿に忠実になるよう、3代目みずからが考案したんだとか!
キュートに変身したお団子の姿に、心がぎゅっとわし摑みにされてしまいます。
梅園の看板商品『みたらし団子』5本入り 531円(税込)(提供:京甘食品株式会社)
そんな焼き印ですが、誕生時にはこんなユニークなエピソードも。
現在は職人がひとつひとつ電気ゴテで手押ししていますが、当初はなんと、自作したスタンプ(!)にしょうゆを塗って押し、それを焼き上げていたのだとか。
しょうゆが垂れてしまったり、焼き印の色にムラができてしまったりと、なかなか難しく、試行錯誤されたそうです。
そんなエピソードを知ると、よりいっそう焼き印に愛着が湧いてきますよね。
焼き印の電気ゴテ。持つとずっしり重い
まんなかから「みたらしのたれ」がとろり
みたらし団子をバターサンドに落とし込むにあたり、こだわったのは「和の食材」を取り入れること。
まず、クッキーのサクサクした軽やかな口当たりを実現しているのは、大豆油。
さらに、生地に白あんを練り込んでいることで、やさしい和のテイストが息づいています。
また、バタークリームには京都産の大吟醸を使用し、上品さを演出しています。
みたらしのたれ&バタークリームが相性抜群
サクッと焼き上げられたクッキーに、ふんわり大吟醸が香るバタークリーム、そのあいだからは香ばしく甘辛いみたらしのたれがとろり。
ひと口かじると、みたらしのたれとバタークリームが絶妙なハーモニー!
クッキーのサクサクした歯ごたえの楽しさに、甘じょっぱい味わいが掛け合わさって、癖になるおいしさ。
バタークリームサンドと聞くと少し重たいイメージがありますが、こちらのバタークリームは後味すっきり。
つい「もうひとつ…」と手が伸びてしまいます。
要冷蔵のお菓子なので、しっかり冷やしてから食べるのが、おいしくいただくコツです。
梅園 oyatsu ジェイアール京都伊勢丹店 店舗外観(提供:京甘食品株式会社)
『みたらしバターサンド』が購入できるのは、京都市内にある梅園の6店舗のうち、ジェイアール京都伊勢丹内にある「梅園 oyatsu」。
「梅園 oyatsu」は、持ち帰り商品に特化したテイクアウト専門店。
和の素材を生かし、趣向を凝らしたお菓子がずらりと並びます。
『みたらしバターサンド』はもちろん、『あんマドレーヌ』も人気商品です。
京都駅直結の便利な立地なので、旅のおともや手土産にもぴったり。
名店の新たな味わいを、ぜひ、おうちで楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗・施設名 | 梅園 oyatsu ジェイアール京都伊勢丹店 |
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住所 | 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 B1F |
電話番号 | 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹 大代表) |
営業時間 | 10:00~20:00(ジェイアール京都伊勢丹に準ずる) |
交通 | JR、近鉄、地下鉄「京都」駅直結 |
ホームページ | https://umezono-kyoto.com/ |
Writer森山 あゆみ
Writer森山 あゆみ
常に新たなグルメを探し歩く日々。周囲から「おすすめのお店や食べ物を教えて!」とよく相談されるほど、食べることが大好きです。最近はカレー屋さんを開拓中。
「言葉で心に灯りをともす」をモットーに、温かなつながりを感じられるような文章づくりを目指しています。
WEB:https://cotomosu.com/