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2022.10.11

こんにちは! デジスタイル京都のマツモトです。

 

今日は清水寺のお膝元、茶わん坂にある京焼・清水焼のギャラリースペース&アトリエスペース東五六(とうごろう)さんで開催中の「新月満月展 2022 – 月に魅せられた方々の集い – 」 にお邪魔します。早速、ギャラリーを覗いてみましょう!

 

この度の「新月満月展 2022」で東五六さんは本格的に新ギャラリーをオープン!

「やっとこのギャラリーで展示会を開催することができました」

 

白を基調とした明るくモダンな空間に、新ブランドの作品が一堂に並んでいる様子を見渡しながら、東五六の社長・浅井洋平さんは、感慨深げに仰います。

 

このたび、東五六さんが新ブランド「和譲美(わじょうび)」を誕生させるにあたり、そのお披露目として今回の展示会を企画されました。

しかし新型コロナ流行の影響で幾度かの延期を余儀なくされ、やっとこの日を迎えることができたのです。

新ブランドの「和譲美-Wa Joo Bi-」を前に新ブランド誕生について話してくださった東五六社長の浅井さん

 

「新月」「満月」をテーマにした新作テーブルウェア「和譲美(わじょうび)」とは

「和譲美」は、造形作家でデザイナーの鈴木尚和さんと陶芸家の中村譲司さん、お二人のコラボレーションで誕生したテーブルウェアのブランドです。

古来より日本人が愛でてきた「月」、「観月の宴」文化を、世界中の人々に発信したいというのがこのブランドのベースになっています。

 

「日本には昔から秋の夜長に月を愛でることで五穀豊穣への感謝や自然の美しさ、平安の喜びを感じる風習があります。この文化を日本や中国だけでなく、世界中の文化にしたいとの想いから“新月”“満月”をテーマにしたテーブルウェアを企画しました」

と、和譲美のデザインを担当された鈴木尚和さん。

 

展示作品はいずれも「月」がモチーフになっており、今回初披露のテーブルウェアのほか、四季折々の月を愛でてきた日本人が抱くさまざまな「月」のイメージを捉えたオブジェや掛軸、反物なども同時に展示されています。

デザイナーの鈴木尚和さんが以前より手掛けてこられた「月」見チーフの掛け軸や反物。

 

大胆な「月」のオブジェ。さまざまな表情を見せる月そのもののような雰囲気。

 

若手陶芸家・中村譲司さんが語る「和譲美」制作秘話!

「鈴木さんから図面が届いたときは驚きました」

 

と話すのは和譲美の作陶を担当する陶芸家の中村譲司さん。まるで建築家の設計図のように緻密な図案が届いたとき、中村さんは正直、戸惑ったと仰います。

 

「普段は図面ではなくスケッチをいただいて、それをもとにかたちを起こします」

 

図面があることで陶芸家である自分とデザイナーが共有するイメージのブレなかったので、意外にスムーズな作品作りができたそうです。

「こういうやり方もあるんだな、というのは新たな発見でした」

ふだんはなかなか出会うことのないデザイナーとの仕事は新鮮で、今後も機会があればチャレンジしたいと中村さんは意欲的です。

 

図面をもとに製作が進んだという、器の制作としては珍しいプロセスを踏んだ「和譲美」のお皿や酒器。金や銀で表現された輝く月にインパクトがあります。

 

会場には「和譲美」以外の中村さんの作品も多数展示しています。

 

「和譲美」で楽しむお豆腐と日本酒の特別なイベント

さて、今回のイベントは単なる「器」の新ブランドの発表にはとどまりません。

「器をつくったら、それを使う料理も提案しないと」

と「和譲美」のデザイナー・鈴木さんは仰います。

 

今回はそんな要望に応じるように、展示会開催期間中、3日間に限って「和譲美」の器を使いながら特別なお豆腐をいただけるイベント『京都が育んだ素晴らしい食文化を和譲美の中で表現!!特別な3日間!!』と題し、観月の宴が開催されます。

 

そのイベントのために、京都大原野の豊かな自然の中で豆腐作りをされている上田とうふ株式会社さんと、豆腐料理研究家の川端友里さんがタッグを組み、このイベントのための特別なお豆腐を用意されました。

「豆腐の味を決めるのは豆、水、にがりですが、今回は味のよい豆を使い濃厚な豆腐を作りました」

と、うえだ豆腐の二代目、上田忠宏専務はにっこり。

摘み草と、からすみで月の輝きを表現したお豆腐

 

「観月の“宴”」ですから、もちろんお酒も必要ですね。

ということで代表銘柄に「月」の名が入る京都の銘酒、「月の桂」を醸す株式会社増田徳兵衛商店さんが、おとうふによく合う銘柄をチョイスしてくれました。

「お豆腐の味が活きるお酒がいいと思って」

蝶ネクタイがトレードマークの増田徳兵衛会長がご用意くださったのは、「純米にごり酒」「純米吟醸酒」「稼ぎ頭」の3種類。

少しずつアルコール度数も味わいも異なりますが、どれも今回のイベントにはよく合いそうです。

 

「お豆腐を食べるとやさしい気持ちになるね」

豆の甘みがしっかり感じられるお豆腐に、鈴木尚和さんもにっこり。

 

繊細な作りの酒器がどんな口当たりなのか、何やら特別な「観月の宴」になりそうです。

最後の会は10月25日に開催されます(チケットは完売)。

 

“観月の宴”について

https://www.tohgoro.co.jp/nmfmexhibition.html

 

気持ちのよい季節、月を眺めに清水へ。ちょっと出かけてみませんか。

Information
店舗・施設名 株式会社東五六
住所 京都市東山区五条橋六丁目539
電話番号 075-561-0056
お問合せ先 info@fukuoka-k.co.jp
担当 浅井まで
ホームページ https://www.tohgoro.co.jp/
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