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2022.08.17

こんにちは、ライターの小澤まみです。

日常生活において、気軽に使うのが難しい印象がある和紙。実は使い方次第で、楽しみの幅をぐっと広げてくれます。今回ご紹介するのは、和紙の専門店『紙司柿本』。「紙といっしょ」をコンセプトに、おもしろい商品も発売されているので、ぜひのぞいてみてください!

 

竹屋から紙屋へ

1845年(弘化2年)、寺町二条の地で紙屋として創業。元々は竹屋を営んでいました。紙屋に転換したのは、養子として迎えた金蔵氏がきっかけ。「町内みんなで竹屋を営んでいても知恵がない」。浮世絵や風俗描写、文学作家を多く輩出していた時代背景もあり、金蔵氏は紙に目を付けました。

 

『紙司柿本』は現在、本社ビルの建て替えにつき、2020年3月から麩屋町で営業しています。本社ビルは2024年に完成予定ですが、麩屋町の店舗はこのまま継続的に展開するそうです。

 

6,000種類の和紙が並ぶ店内

タペストリーとのれんに惹かれて中に入ると、色とりどりの和紙が迎えてくれます。明るく広々とした店内は、ゆっくり商品を見たり、手に取ったりできる居心地のよさ。大きなテーブルがあるので、和紙を広げてじっくり見ることも。

 

和紙の原料は大きく分けて3種類あります。最も多く使われ、丈夫な楮(こうぞ)。紙面が滑らかで美しい雁皮(がんぴ)。三椏(みつまた)は印刷適性に優れているため、世界一の品質を誇る紙幣(日本銀行券)の原材料となっています。お店に入ってすぐに実物が置いてあるので、ぜひ見てください。

 

京都が産地の紙も。黒谷和紙は丈夫で強いのが特徴。長期保存にも耐えられるため、元離宮二条城の障子などにも使われています。丹後和紙は丈夫ながらも優しい風合い。どちらも粋な京都土産にぴったりです。

和紙の種類は薄い紙や厚い紙、色違いなどを合わせると、なんと6,000種類!夏は透け感のある和紙や青系が人気だそう。秋はオレンジや赤系。ノートや本の表紙を季節ごとに衣替えしませんか?

 

紙もサイズも自分好みを

ほしい紙が見つからなくても、要望に合う紙を探して提案してくれたり、別注品として納めたり、イメージに近いものを提案してくれます。好きな紙を選んで裁断もしてくれるので、私もお願いしました。

 

和紙初心者の私のリクエストはこちら。

・目に優しい色。

・繊維かキラキラが入っている和紙。

・黒のボールペンに適している。

・筆圧強めでも対応してくれる。

 

「月桃」横1,090cm×縦788cm「月桃」横1,090cm×縦788cm

 

リクエストに応えて、「月桃(げっとう)」(税込み418円)を紹介してくれたのが、店長の青田祐一さんです。少し生成りっぽくて、繊維やチリが桃の皮みたいな「月桃」は、求めていた和紙そのもの。A4やB5などサイズに悩みましたが、これまた青田さんの提案で8cm×8cmのメモサイズに裁断してもらうことに。裁断には数日かかりますが、郵送か店頭受け取りか選べます。

 

自分オリジナルのメモ用紙。少しざらっとした手触りが気持ちよくて、何度もなでてしまいます。料金はカット数によって異なり、私の場合(110カット)は和紙代込みで2,838円でした。紙もサイズも選べるので、お好みでオーダーしてみては。

 

季節ごとの模様を集めたくなる便箋

青田さんがおすすめしてくれた「雲母(きら)ずり」は、2022年の『紙司柿本』オリジナル商品。美しい模様が特徴で、京都の有名な唐紙作家による『紙司柿本』限定デザインです。春夏秋冬、季節ごとの模様を光沢のある雲母刷りで表現しています。メモ用紙にも使える懐紙(税込み825円)、便箋(税込み1,430円)、封筒(税込み715円)を展開。どの季節も美しく、全部集めたくなります。

 

飲むのも集めるのも楽しい「御酒印帳®」

おもしろいなと思ったのが、「御酒印帳」(税込み1,650円)です。「御朱印帳」ではなく「御印帳」。

『紙司柿本』を運営している『柿本商事』が、2017年にスタートしたプロジェクトです。神社仏閣の御朱印帳のように、公認酒蔵でお酒を買ったり、酒蔵見学をするとお酒の未使用ラベルがもらえます。お酒好きには、なんとも嬉しい企画ですよね!さらに『紙司柿本』で「御酒印帳」を購入すると、オリジナルラベルがもらえます。なかなかレアなので、この機会にぜひ。

 

和紙なら雨の日も安心!

取材当日は、警報が出るほどの大雨。雨の日に和紙を購入するのをためらっていましたが、説明を聞いて杞憂に終わりました。和紙は呼吸をするし柔軟なため、水分を吸っても元に戻るからです。実際、和紙はくるっとならずにまっすぐのままでした。紙が濡れない袋を用意してくれるので、安心して買い物ができますね。

 

洋紙で作られたノートに比べて和紙は制約があると思っていましたが、そんなことはありません。

シャーペン、鉛筆、ボールペン、万年筆などほとんど何でも使えるので、コピー用紙としても利用できます。1枚から購入できる「はがみ」は、ノートや手帳のコラージュにぴったり。『紙司柿本』が掲げるコンセプト「紙といっしょ」は、和紙があるとこんなに楽しい!を提案してくれています。

 

 

 

Information
店舗・施設名 紙司柿本
住所 京都市中京区麩屋町通三条上ル下白山町310番地
電話番号 075-211-3481
営業時間 9:30~17:00
定休日:月曜日・祝日
交通 阪急電車「京都河原町駅」駅より徒歩8分
ホームページ https://www.kamiji-kakimoto.jp

Writer小澤まみ

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Writer小澤まみ

読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。 書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/

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