- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
今回は、小ぶりの器を使った、可愛らしさが際立つ盛り付け。それぞれ素材や色味が異なる食器も、このようにお盆の上に置くと、グッとまとまりが出ますね。
菜めしをよそったのは、薄い造りがお気に入りだという姫茶碗。
おつゆが注がれているのは、輪花(りんか)の汲み出し茶碗です。めぐみさんいわく、「本来はお茶を飲むためのものですが、お花をかたどった器にハマグリの蝶々が舞い降りたイメージで使ってみました」とのこと。す、素敵すぎる~。
温かいグリルサラダには、あえて薄い氷を思わせるような透明の小鉢を使用。ガラスを削って加工してある縦のラインも美しい器です。そして、ラズベリーの真っ赤な色が映えるマリネは、優しいグリーンの釉薬がかかった輪花のお皿を使って、ひとつに盛りつけ。こちらは「デザート代わりに、二人でシェアしてもらう」ことを想定しているそうです。あぁ、なんとお洒落な。こんな風に要所ごとにストーリーを感じさせる取り合わせを考えていくと、お料理って、いっそう楽しくなりそう。今回も素敵なヒントをもらいました!
ちなみにお店は現在、年始のお休み中。今年の通常営業は、1月12日(火)から始まります。
▲おいしいものを少しずつ。贅沢な気分も味わえます
▲こちらは「番外編・菜めしのもと」。刻んだカブ、余ったユズ、キムチ、隠し味のナンプラー少々をポリ袋に入れて…
▲軽くもみ、味がなじんだら完成。そのまま食べたり、炒め物に使ったりしてもおいしい
▲ポリ袋を使った調理は、ボウルなどの洗いものが出ず、そのまま冷蔵庫に入れられるのも嬉しいですね
▲長野のお正月風景(写真は由香さんより)。年末年始の食卓を彩る〝年取り魚〟としてブリが登場しているのが興味深い。お休み中、ゆっくりパワーチャージされたんだろうな~
―次回は〝大寒(だいかん)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします