- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
「金柑は煮たり、焼いたり、生でも、おいしい。この季節のうちのメニューには、何かとよく登場しますね」と由香さん。白みそを使ったソースのグラタンに金柑のグリルを添えて一緒に食べるのは、以前、お寿司屋さんで味わって感激したという、白味噌雑煮のイメージが影響しているよう。「こってりと甘めのお雑煮に、爽やかな香りの柚子の皮が添えてあったりするのが、すごくいいなと思って」と、お二人は話します。金柑に限らず、フルーツをちょっぴり〝スパイスのような感覚〟で使うというのは参考になりそうですね。
今回、グラタンを盛り付けた耳付きのお皿は、陶芸家・灘さとみさんの作品。「灘さんは、京都の一乗寺にある大好きな『cafe Gades(ガデス)』さんのマスターの奥さまなんです。カフェの器もとっても使いやすくてファンで、展覧会も見に行かせていただきました。実は、そのとき、私と由香、それぞれ2個ずつ個人用に購入しちゃった、お気に入りの器です」と、めぐみさん。ほら、やっぱり「まつは」の日常には、お二人の〝好き〟が散りばめられているんだな、と感じるのでした。
そうそう、年末年始の休業は、2020年12月24日(木)~2021年1月11日(祝・月)とのこと。1月12日(火)から通常営業再開となっています。
▲お店の中の冬じたく、その一。お客さんにひざ掛けとしてお出しする手編みのハーフケット。以前、道の駅で購入したものだとか
▲「(ハーフケットは)地元のお母さんたちが編まれたものだと思います。可愛くて、すごく気に入ってるんです」とめぐみさん
▲庭で見かけた冬じたく、その二。この日は夕方、16時過ぎから取材をスタート
▲約1時間後、取材が一段落したころには、窓の外はもう真っ暗。陽の暮れが早くなりました
―次回は〝冬至(とうじ)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします