- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
京都の御所南(ごしょみなみ)エリアで、西村めぐみさん、由香さん姉妹が営むカフェ「まつは」。京町家を自らの手でリノベーションしたお店には、いつもゆったりとした時間が流れています。おいしいものとお酒が大好きな〝まつは姉妹〟のお料理は、「おお!」と思わせる食材の組み合わせや、食材の個性を引き出す調理法が魅力。今回も素敵な2品を教えてもらいましたよ。
そうそう、この春から手がけておられたお店のメンテナンスが一段落し、2020年10月の間、まずは火曜・水曜の週2回というかたちで営業をスタート。午前10時~午後3時の間、お食事とドリンクをいただけます。電話には、この営業時間内のみ対応。お問い合わせなどは、できれば余裕をもってメール(matuhairoiro@gmail.com)で、とのこと。
久しぶりに、店内で取材・撮影を行いました。
今年の〝寒露〟は10月8日
〝寒露(かんろ)〟は、秋の長雨が終わり、本格的な秋が始まるころのこと。今年は10月8日で、期間的には10月23日の〝霜降(そうこう)〟までを指します。
昼が短くなり夜が長くなったなと感じられるこの時期は、五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙を極めるのだとか。私たちも深まる秋、もうすぐやってくる冬に向け、衣替えなどの準備を始めなければと、少しそわそわするような気分になるかも。
めぐみさんは、「私はどちらかというと夏より冬が好き。少し肌寒いくらいが歩くのも気持ち良くて、時にはひたすら鴨川を北上したりもします。萩、コスモス、シュウメイギク、一重の野菊といった素朴な花が好きで、咲いているのを眺めては、『ああ、秋はいいなぁ』と、とても贅沢な気分が味わえるころですね」と、話します。
今回の「蓮根と奈良漬のしゅうまい」は、蒸したてホカホカのものが恋しい季節に…と、チョイスされた一品。しっかりとした味付けで、冷めてもおいしいので、ケータリングなどにもよく登場するそう。「今年は、コロナの影響でなくなっちゃったけど、地域の運動会とか。行楽のおでかけにもぴったり。蒸すだけで完成するので便利ですよ」(めぐみさん)。
お肉のうまみたっぷりのしゅうまいには、あっさりとしたミョウガのおひたしがよく合います。