- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
京都御苑近くの京町家カフェ「まつは」。西村めぐみさん、由香さん姉妹が営む同店のメニューは、食材の個性をいかしたアレンジや、その盛り付けの可愛らしさに惚れこむ人も少なくないとか。今回も、アイデアあふれるレシピが登場。梅雨の晴れ間の中庭で、取材を実施しました。
「この時季には、京都では地元・大原産の赤シソが大きな束で販売されるので、よく使います。自家製ゆかりなんかも、おいしいですよね~」とめぐみさん。今回は、新ショウガと合わせたシロップを紹介してくれます(余談ですが、もし赤シソが入手できなかったら、バジルでという案もありました。それもいいなぁ!)。
パクッと一口で食べられる粽は、子どもと一緒に作るのも楽しそう。めぐみさんの、「京都で暮らし始めた学生のころ、祇園祭でいただく粽が食べられないと知って衝撃を受けました(笑)」という経験から、「食べられるといいな」という思いをカタチにした一品です。
今年の〝小暑〟は7月7日
〝小暑〟はだいたい梅雨の終わるころに当たります。この日を境に暑さがどんどん増していくという意味があり、今年は7月7日です。
例年、この時季の京都では祇園祭のお囃子があちこちで聞かれます。「夕方、お店からの帰り道などに街を歩くと、コンコンチキチンという耳に馴染んだ音色がどこからともなく聞こえてきて、いいなぁと思う、大好きな季節です」とお二人。
今年は、新型コロナの影響で鉾立てや巡行が中止となり、いつもとは違う7月を迎えましたが、厄除け・疫病退散の願いを込めて「(粽を)食べます!」と、にっこり力強く宣言。こうした、とりとめもない会話や笑顔って、元気のもとですね。