めぐみさんいわく、「混ぜて焼くだけ、なのに手が込んでいるように見え、手土産に持っていっても本当に喜ばれます」という「実山椒のテリーヌ」。型のまま、持ち運びや保存もできるし、冷蔵庫に入れれば5日間ほど日持ちします。
ごはんのおかずに、サンドイッチに、お弁当に使ってもと、万能な一品ですが、おつまみとしても実力を発揮。「ビールにも、冷酒にも、冷えた白ワイン、それからシャンパンにもよく合うんです!」とのこと。さらに、値段も控えめな食材、鶏ミンチがごちそうに変身するのもうれしいポイント。家呑み用に作り置きしても良さそうですね。
テリーヌを盛った大皿は、「繭皿(まゆざら)」に拭(ふ)き漆を施したものです。姉妹の故郷、長野県南部は養蚕が盛んな地。「今はカイコの餌になる、桑の葉がどんどん大きくなるシーズン。真夏になると桑の畑に入って赤い実を取って食べるのが子どものころの楽しみで。そんなことも思い起こさせてくれる大好きなお皿です」(めぐみさん)
すり流しを入れたガラス器は、おそらくイランのものだろうとのこと。縁にかけて濃い紫の色が印象的で、新ジャガイモの白さが引き立ちます。明るい日差しの中で、透明感のある器は軽やかで、繭皿との相性もぴったりですね。
▲新ジャガイモを使うときは専用のふきん(使いこんだものでOK)で優しく洗っているのだとか。みずみずしい旬の風味を、皮ごといただきます
▲テリーヌには、中庭の離れの前に生えている青もみじの枝をちょんちょんと切ってあしらうのが定番
▲お店のオープン時に入手した中古の厨房器具たち。「使い込むほどに味が出てきて、愛着がわく」とお二人
▲「まつは」の近く、鴨川にも初夏の気配が
▲4月初旬から販売している「野菜たっぷりのおかずだけ弁当」。この日の春巻きの中身は、鶏肉とピーナッツバター、リンゴ。意外性のある具材がマッチしています。さすが!
―次回は〝小満(しょうまん)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |