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【京都・亀岡】光秀殿に想いを馳せてゆかりの地を初夏逍遙

2019/06/01

祝!令和。

新年号、初回です。

 

ようこそ、おおきに。椿屋劇場支配人こと、ライター椿屋です。

みなさん、京都お好きですか? 大河、お好きですか?

 

ご存知の通り、来る2020年のNHK大河ドラマは「麒麟がくる」

主人公は、戦国武将の中でも知将として知られる明智光秀殿!!

「ホトトギス」を読み込んだ三者三様の性格を表わした句が有名な、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康。

その中で誰か好き? なんてやりとりは、歴女であれば当然の如く通ってきた話題ですが――わたくしは、その問いに「明智光秀♡」と答える乙女でございました。おほほほほ。

 

「本能寺の変」での所業により謀反人や逆臣といったイメージが付きまとっていた光秀ですが、さまざまな書籍に触れるにつれて、彼の生真面目さや心優しさなどが浮き彫りになり、信長を支えた手腕・功績に心躍るなという方が酷というもの。

波瀾の生涯を駆け抜けた娘・玉子(のちの細川ガラシャ)を産んだ正室・煕子への愛情が深く、この時代にしては珍しくひとりの側室も持たなかったのが、最大の胸アツ♡エピソードですのよ。ああああああああ、ときめきが止まりません!!!!

 

そんな光秀は、信長の命を受けて丹波攻略の拠点地として丹波亀山城を築城しました。明治維新後、亀山城は廃城処分になり所有者が転々とし、現在は宗教法人大本の本部になっています。ちなみに、総合受付に申し込めば、内堀跡や本丸付近の石垣を見学が可能です。

 

光秀にゆかりある地で、毎年5月3日に開催されるのが「亀岡光秀まつり」!

まちの至る所に立つ幟に描かれている「水色桔梗」の紋は、明智家の家紋。色のついた家紋は、当時では非常に珍しいものでした。(と、豆知識も加えつつ……)

 

まつりは市内最大規模を誇り、昭和48(1973)年から毎年欠かさず続けられています。光秀役をはじめとする参加者らで構成される勇壮な武者行列が、かつての趣を残す城下町を颯爽と進む様は、戦国絵巻さながら。

光秀の首塚が祀られていることから別名「光秀寺」と呼ばれ、明智家家紋の桔梗が咲き乱れることから「桔梗寺」としても親しまれている谷性寺での追善法要を経て、亀岡城跡で慰霊祭を執り行い、光秀公の遺徳を偲んで祈りを捧げる行事です。

 

わたくしは、生涯光秀に寄り添った正室・煕子様を眺めるため、城跡門前で待機。ご出発を間近に見守ることができて幸甚でございました。

行列に参加する平安騎馬隊の凜々しさも、見る人々の目を奪います。武将たちを乗せる馬たちの装いも見所で、休憩中ののんびりした様子を眼前に見られるのもうれしいですねぇ。

同じ京都でも、市内で行われる祭りにはない、なんともほのぼのとした雰囲気です。

 

あぁ、草を食んでるわ~と、微笑ましく見守ってきました。

ついでに、光秀に最も信頼されていた家臣・秀満様がお水を飲みながらご休憩あそばされていたので、うれしはずかし記念撮影♫

 

「光秀ちゃうんかーい!」なんて声が聞こえてきそうでございますが、光秀様はわたくしのイメージとは異なる、えらく恰幅のよろしい年配の殿方で……ごにょごにょ。ついつい若い殿方へね……つられてしまいました、失敬!!!

 

武将たちの装いにうっとりしつつ、城壁好き(詳しくは、二条城編を!)なわたくしは、内堀跡(現在は万祥池と呼ばれています)に咲き誇る菖蒲越しに石垣に鼻息荒く興奮しておりました。

 

戦国時代において、戦闘を第一に考える城は、一般的に「山城」が多かったのです。しかし光秀が領主として築いた、坂本城・亀山城・福知山城などは、自然の利点を活かし、領民の暮らしと一体となって統治することを意識した「平山城」で、彼が城を戦の砦としてだけでなく、政務の館として考えていたことが分かるのです。ゆえに亀岡には、計算された町づくりの名残がそこかしこで色濃く感じられます。

 

>京都駅から20分! 意外と近い城下町

スポット情報

店舗・施設名 亀岡
住所 京都府亀岡市
交通 JR亀岡駅付近
ホームページ http://www.kameoka.info/

地図

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ライター紹介

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ライター:椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。

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