- 2018/10/24
- 第六回 【城南宮〜曲水の宴〜】雅な平安時代の歌会
みなさん、こんにちは!
伝統に出会える町・京都と舞台観覧が大好きなカメラマン佐々木です。
ずっと一度見てみたい!と思っていた念願の文楽「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」を拝見してきました。
なんと入口では主役の「お半」と一緒に写真を撮ることもでき、小さな手を自分の手に乗せてくれて大興奮!
「三位一体」とは太夫、三味線、人形が一つになって舞台をすることからできた言葉ですという解説や、丁寧な物語の説明もあり、セリフは字幕「Gマーク」があるためはじめてでもわかるようなっていて安心しました。
後ろの黒子も気にならないほど人形の動きが豊か。
また京都の街の名前があちこちで出てくるため、ぐっと感情が入り泣ける。
また違う演目も観てみたいなと感じた舞台でした。
さて今回は清水の舞台で有名な清水寺!
その清水の舞台で春と秋の五日間、龍が舞う、清水寺 青龍会(せいりゅうえ)をご紹介いたします。
2000年から開催!清水寺門前会奉納「青龍会 (せいりゅうえ) 」
秘仏御本尊「十一面千手観音像」が33年に一度のご開帳記念の際、2000年3月に青龍会が創設され、観音様の化身・青龍が誕生し開眼供養が行われました。
門前町関係者を中心に約五十人による青龍、四天王、夜叉神たちがホラ貝の音を先頭に境内や門前で龍の舞を披露します。
清水寺 青龍会(せいりゅうえ)スケジュール
3/14、3/15、4/3(清水の日)、9/14、9/15 14:00~
14:00 奥の院 地主神社 音羽の滝 経堂 三重塔 西門
14:30 石段下 門前町 仁王門 轟門 本堂
にて観音加持が行われます
京都(平安京)は四神相応(しじんそうおう)の地!
四神とは中国の五行という思想に基づいた霊獣。
東…青龍(鴨川)
西…白虎(山陰道)
南…朱雀(巨椋池 おぐらいけ ※現在はありません)
北…玄武(船岡山)
青龍の青とは東山の自然な緑の色、龍は観世音菩薩の化身という意味です。
(清水寺の元・御守社の)地主神社は「丸竜」や「八方にらみの竜」と呼ばれている拝殿の天井の龍が、毎晩、音羽の滝の水を飲みに清水寺へ…という物語があります。
また清水寺の奥の院の右奥に祀られている夜叉神(やしゃじん)は悪縁を経ち、良縁を引き寄せる神で青龍と本尊を守っている―。
そういった清水寺に伝わるお話しが青龍会の行事に反映されています。
八功徳水(はっくどくすい)の儀
最初に奥の院にて行われるのは「八功徳水(はっくどくすい)の儀」。
極楽浄土にあり祈願成就など八つの功徳のある「八功徳水」を
黄金色のマスクをした夜叉神が幸福を願いながら参拝者にふりまきます。
通常、通行禁止の西門での観音加持を正面から撮影するには約1時間前から場所取りが始まります。
観光客の顔はなるべく写さないように構図を考え、写ってしまった場合はあとでボカシを入れましょう。
「南無観世音菩薩…」と唱えながら練り歩いていた龍衆(りゅうしゅう)が
門前町ではお土産物屋さんの中に「法!(ホウ)」と大きな龍が飛び込んで行く姿は圧巻!
落慶の儀(らっけいのぎ)
最後に本堂前で行われる「落慶の儀(らっけいのぎ)」では八功徳水を清水寺にお返しします。
清水寺門前会の会長で青龍会では会奉行(えぶぎょう)をされていらっしゃる田中博武さんにお話しを伺いました。
以前から四神である龍が清水寺の境内を練り歩くという構想をしていたのだそうです。
どういう風に動くか長崎くんちの蛇踊りをしている方々に一度、清水寺で爆竹以外は同じように舞ってもらったことがあり、「これならいける」と確信したのだとか。
威厳のあるように撮影したい場合には座って下からあおって撮ります。
また最前列は座って撮った方が後ろの方にも喜ばれます。
被写体が激しく動く場合はカメラを一緒に動かして流し撮りして背景をボカし主役を引き立てるか、シャッタースピードを1/125sからあげて止まって見えるように撮ります。