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【三上家路地】どこもかしこも灼熱地獄!暑さに負けて我が家を曝す……

2018/08/31

 

ここにしかない「出合い」とのススメ

 

そんな彼女と我が家の間には、知る人ぞ知る蜂蜜専門店「ドラート」さんがあります。

オーナーさんが生駒さんの同級生ということから、ぜひこの路地で!とお店を構えられ、いまでは神戸・三宮にも支店を持つまでに。

 

そしてここは、2013年に公開されたアニメーション映画『ハル』のモデルとなった場所でもあるのです。原作、脚本、監督、声優ともに期待大の劇場中編アニメで、公開されるや否やすぐさま劇場へ足を運んだのですが、まさか、見知った路地がアニメになって出てくるとは!!! これもまた、記憶に残る驚きの瞬間でございました。

近頃のオススメは、「淡萌黄の桜蜜」とちょっと珍しい「アボカド」だそうで。路地を訪れる際には、ぜひお立ち寄りくださいませね。

 

「ドラート 京都西陣本店」

電話:075-411-5101

住所:京都市上京区西陣紋屋町323

営業:13:00~18:00/木休

 

 

そして、すてきなお店の向かいでは、写真家&建築家のご夫婦が暮らしています。

何を隠そう、その写真家「なっちゃん」こと石川奈都子さんこそ、わたくしを大家さんに紹介してくれた恩人! 前の家を出ることになり、たまたま呑んでいた彼女にその話をしたところ、「いま、うちの路地に空きあるよ!」と言うではありませんか。常に空きを待つ人が絶えない人気の路地なのに、半年も入居者が決まらないと聞き、「何か裏が……??」と訝しんでいたら、「何人か見に来たけど、昔ながらの職人長屋やからお風呂がなくて、それがネックでなかなか決まらなくて。さすがに、いまのご時世、お風呂なしは無理ちゃいますかーって話になって、大家さんがお風呂付けはったばっかりやで」という吉報! すぐさま翌日、大家さんに会いにいく算段をしてもらったのも懐かしい思い出です。

撮影:石川奈都子

 

わたくしが引っ越してきた当時は、独り身だった彼女も、いまでは立派な2児の母。

結婚の「け」の字の気配もなかった頃に犬を飼い始めたときには、周囲から散々「いろいろ諦めたんやな」と言われてらしたものの(笑)、そんな言葉を嘲笑い吹き飛ばすかのごとく、するっと男前(誰がなんと言おうと、小栗旬似!)の旦那さまがどこからともなくやって来た、いわゆる勝ち組女子でございますね。

ええ、ええ。その上、その旦那さまが建築士だったものですから、しばらく空き家になっていた隣家も借りて、大胆なリフォームを行い、立派なアトリエに仕上げてしまったというどこかの雑誌にでも特集されそうな憧れライフ。とにかくもう、眩しくて眩しくて。石川邸からの眩しい光で目が覚めることもしばしば。暑さに拍車がかかります。

 

そのビフォーアフターを見るにつけ、深夜までの家呑みでワインの空ボトルをごろんごろん転がしていた頃が懐かしゅうございます(……遠い目)。そうそう、以前の家の頃に、「仕事から帰ってきたら自宅がスナックになっていた」というロケあるある話は忘れられません(笑)

 

撮影:石川奈都子

 

もちろん普段は中を拝見することは出来ませんが、不定期に開催されている「環の市」のときには、アトリエが開放されています。「地球にもこころにもからだにも優しい暮らし」をテーマに、彼女が繋ぐご縁があってこその出店でいつも賑わっていますので、興味がおありの方は狙って訪れてみてください。ただし、個人宅の連なりですので訪問の際はどうぞご配慮のほどを。

 

▲あ、ちなみに我が家の内部は完全非公開でございますので、あしからず(笑) その理由につきましては、どこかの映画館ででもお目にかかる機会があればお話いたしますね。おほほほほほ。

 

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ライター紹介

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ライター:椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。

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