「パン工房 famille」の取材に訪れたのは平日のお昼ごろ。子ども連れのお母さんやスーツを着た男性など、さまざまな人がやって来てパンを買っていきます。
「うちは普段使いの店で、昔ながらのパンが多いんです。常時60アイテムくらいはあるかな」と話すのは店主の小田正伸さん。10年間ドンクで修業を積んだ後、同店の接客スタッフだった妻の亜希子さんと共に夫婦二人三脚で1999年にこちらをオープン。店名はフランス語で「家族」を意味します。
店内はウッディな内装で優しい雰囲気。
こちらのパン生地には添加物を一切使用していないのだとか。店内に置かれた掲示から、体にやさしく、おいしい手作りパンを18年間届けてこられた自負が伝わってくるようです。
サンドイッチは20種類ほど。管理栄養士の資格を持つ亜希子さんが担当し、午前4時30分くらいからサンドイッチを作り始めます。
今回、紹介するのは、約10年前から店に並ぶベーグルサンドのうちのひとつ「厚切りベーコン&目玉焼き」(237円)。
ベーグルの断面にはからしマヨネーズが塗られています。レタスと厚切りベーコンの上にバーベキューソースを塗り、目玉焼きをオン。これは間違いのない組み合わせ!
ベーグルはフワフワ、もちもちとした柔らかさが特徴。
「従来のベーグルが好きな人には物足りないかもしれませんが、僕自身がどっしりとしたベーグルが好きじゃないんです。おいしいと思えない」と正伸さん。ハッキリとした発言(笑)、すてきです。
同店のパンは全て「小さなお子様からご年配の方まで、誰もが食べやすい」ことを心掛けておられるので、それもソフトな食感につながっているようです。優しく食べやすいサンドイッチ、女性に人気があるというのもうなずけます。
もう一つ紹介するサンドイッチは、新作の「春キャベツと地鶏のサラダ」(237円)。
「野菜をいっぱい食べてほしくて」と亜希子さん。
こちらは8枚切りの食パンにからしマヨネーズを塗り、レタス、スモークチキン、春キャベツのサラダ、ニンジンのラペ(細切りのサラダ)、トマトスライスがはさんであります。野菜がたっぷり入っていてヘルシーかつボリューム満点です。
こうした定番以外のサンドイッチはひと月に1~3種類、登場するそう。このときの新作は「かつお節香る筍サラダ」との二本立てでした(店頭の看板に紹介の掲示あり)。