丸太町通、京都市中央図書館のほど近くにある「手作りパン工房 coneruya」。
東隣は工房で、こちらの焼きたてパンが買えるお店です。
ドアを開けて店内へ。まず右手にレジがあり、パンがずらりと並んでいます。そのまま奥へ進むと…
あれ!?
奥の棚はスケルトン状態。向こうのスタッフさんがチラ見え(写真では少し分かりづらいのですが、冷蔵ケースの右側です)
―じゃじゃーん。
実はここが、今日の取材の舞台、サンドイッチのキッチンです。
内側からお店を覗くと、こんな感じ。店内やお客さんの様子がそのまま見えます。
サンドイッチのキッチンって、奥まった場所にあることが多く、このスタイル、珍しい気がします!
同店のオーナーシェフ・内山健二さんに聞くと、一昨年、隣に厨房を広げた際にこの造りにしたとのこと。近い将来、お昼だけでもウインナーをここで焼いてホットドッグを提供するなど、お客さんとダイレクトにやり取りをできるようにと考えているそう。それは楽しみです~。
さて、再びサンドイッチのキッチンへ。こちらのサンドイッチは13種類ほど。主な商品がオープンの8時に並ぶよう、午前5時~6時ごろに作り始めるといいます。
人気サンドの一つ、「海老カツサンド」(378円)はライ麦の入った食パンに、からしマヨネーズを塗り、たっぷりのレタス、さらにマヨ、海老カツ、タルタルソース、レタス、ポテサラなどが、ドドンと挟まれ、ボリュームたっぷり。
具のチーム編成は変わりますが、厚焼き玉子が入った「ミックスサンド」や「とんかつサンド」(各378円)も、〝ドドン〟は共通です。
これだけの厚みのあるサンドイッチを食べやすくするため、いったんペーパーで包んでカットしています。2006年のオープン以来、サンドイッチは改良に改良を重ねてきたそう。
サンドイッチのこだわりを尋ねると、「うーん、あまりないですね」と内山さんから意外な答え…と思っていると、「いやいや、そりゃ、いろいろ考えてはいるんですよ(笑)!まずはお客さんに納得してもらうには、ある程度のボリュームが必要でしょう。それは意識していますし、もちろんパンにはこだわりがあります。いい素材を選ぶとか、でも、それが正解じゃないと思っているんです、とらわれちゃうのがイヤなんです」と続きました。「今までは満足感を重視してきたんですが、これからは温かいできたてのものを出すことにもこだわりたい」とも。
今はベストと思うことに力を注ぎつつも、常にチャレンジ・進化し続けるのが内山さんのスタイルのようです。