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はじめまして、E-TOKO深草地域ライターのぽからと申します。
3月13日(金)、14日(土)の二日間に京都市青少年科学センターにて開催された『トワイライトプラネタリウム』に行ってきました。
先日は、同じ地域ライターの山神さんのレポートが公開されましたが、私は少し視点を変えてイベントの様子を書いてみました。
今回催された『トワイライトプラネタリウム』の特長は、一般の方にも楽しんでいただけるように、大人向けの解説を付けた特別放映です。
科学センターへの入場料は不要で、プラネタリウムの観覧料だけで参加していただけます。
プラネタリウム内は、飲食物の持ち込みが禁止されています。上映中は写真撮影も禁止なので、星の映像はお見せできないのが残念ですが、ここでお伝えできないくらいとてもきれいで楽しいので、是非とも足をお運びいただいて、ご自身で体験していただきたいです。
始まりは京都の星空
夕刻4時、夕暮れの京都タワーから京都市内を見回します。駅の周辺は次第に暗くなり、夜8時の満天の星空にたくさんの星座が見えてきます。
話は先ず方角が分かる星座を見つける方法から始まります。
北斗七星の星並びを見つけます。そこにあるのがおおくま座です。そしてそこから星座をたどって見つかるのがこぐま座ですが、このこぐま座の尻尾の先の星が北の方角を示す北極星です。
冬の大三角
北極星を起点に冬の星座の代表、冬の大三角を見つけます。おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンの三つの星が紹介されます。いずれも見つけ易い一等星です。
そして、このプラネタリウムのお話に出てくるアルゴ船の星座や英雄達のお話へと続きます。
『アルゴ船』とは、ギリシャ神話に登場する巨大な船のことです。かつては『アルゴ座』という一つの大きな船の星座でしたが、全体が大きすぎるという理由で18~19世紀にかけて『りゅうこつ座』『とも座』『ほ座』『らしんばん座』の四つに分けられていきました。
どれも船に関する小さな星座によって、大きな星座が構成されていました。そして物語で出てくる英雄達のおうし座、ふたご座などが紹介されます。
ここでは実際の星や星座を自分で見つける方法を案内され、そして物語の後半「アルゴ船の冒険」のお話へと進んでいきます。
※なお、「アルゴ船の冒険」の上映は4月15日(水)までとなります。
私が今回注目したのは、京都市青少年科学センターの学芸員として活躍されている、高橋さんと小田さんによる講演でした。
プラネタリウムの解説員としても活動されている高橋さんは、今日の上映の際、解説された小田さんとともに、日々来館者に星空の魅力を伝えておられます。
高橋さんのご紹介
高校時代は射手座生まれなので射手座が大好きすぎて弓道部に所属していました。
またカエルやイルカもお好きで、この日描いて来られたパネルの射手座の絵の頭は、カエルです。
大学は、天文学だけではなく、古生物学など、地球全体のことを学べる博物館員になるためのカリキュラムのある大学に通っておられました。
学校では、天文普及活動に力を入れていて、小さなプラネタリウムを上映したり、望遠鏡を使って星や惑星を見るイベント、VR眼鏡をかけて歩いてもらうイベントもされたそうです。
また天文学だけでなく、生き物もお好きなので、骨のサイズを測って記録を残す実習や時にはイルカに引っ張られた経験もされています。
現在は学芸員という資格を取って、京都市青少年科学センターの職員としてお仕事をされています。
学芸員とは、資料が保存してある館で、収集・調査・研究・教育普及をするための国家資格です。それらの中で、どれに重きをおいているかは館によって違います。
京都市青少年科学センターの場合は、植物標本だったり骨の標本の管理もあるそうですが、ここで最も力を入れているのは、教育普及です。ここは元々、子ども達に理科のおもしろさを伝えようということで建てられた科学館です。今は子ども達だけでなく、市民の皆様にもお伝えするようにしています。また高橋さん達もその意思を継いで活動されています。
具体的には、今回の「アルゴ船の冒険」も市民向けの新しい企画として考えられました。
他には市民天体観望会という、望遠鏡で星を見るイベントもしています。
そしてそれらの企画展の展示物も自分達で作り、SNS発信も自分達でやっておられます。
参加者から「プラネタリウムの操作は真っ暗な中での操作で大変じゃないですか」という質問について
学芸員高橋さん:
「すごくうれしい質問です。めちゃくちゃ大変です。こうやって話しながらパソコンのキーボードみたいなものを操作します。右手でマウス操作しながら、自分で音楽かけながら、など一人で真っ暗な中やっています。ボタンには明かりがついていますが、ボタン数が多くて星座の数だけボタンがあったり、明るい星のボタンがあったりして、しゃべりながら操作するのは大変です。」
学芸員小田さん:
「矢印がプラネタリウムには出てきますが矢印の出し方は大切にしています。人や館によって動かし方に個性があります。いろいろなプラネタリウムに行って比べると面白いと思います。またこの館では、大人向けだと矢印をあまり動かすと酔ってしまうので注意します。でも子どもだと動いているのが楽しいので、ぐちゃぐちゃに動かしたりとか、ぐるぐる回したりとかする人もいます。」
お二人の話を伺いながら思ったことは、一人で全部コントロールするのは大変で、その上真っ暗な中なので、お客さんの様子見ながら、その時々の対処や、さまざまな工夫をされているのだと思いました。
参加者から「『アルゴ船の冒険の物語』でお二人の好きなキャラクターは誰ですか」という質問について
学芸員高橋さん:
「好きとは言いづらいのですが魔法の力で活躍するメディアという女性です。主人公の英雄イアソンに力を貸してラスボスを倒すメディアなのですが、黄金の羊の毛皮を取った後、アルゴ船の勇者達は王様に追いかけられます。そして追っ手につかまりそうになった時、メディアは様々な手段を使ってイアソンを助けるという話がありまして、印象的なキャラクターです。」
学芸員小田さん:
「アルゴ船の物語には一人ひとりにほかの物語があり、その物語の中ではオルフェウスが好きです。奥さんが死んじゃって、奥さんを生き返らせるために冥界の王様に直談判しに行くという話。そして彼が使っていること座の琴のお話も好きです。夏の星座なので、また夏に来ていただければご紹介できると思います。ぜひお越しください。」
「緯度が変わるといろいろな所の星が見えるというお話があったのですが、経度が変わるとどのように変わるのですか。例えば日本で見える空とヨーロッパで見える空は違うのでしょうか」 という質問がありました。
回答としては「地球は回っているので、経度が変わると時間が変わります。したがって日本と同じ星空なら、違う経度の場所では違う時間にみられます。緯度は上下方向に変わるので例えばカノープスは北に向かうと下がり南に行くとカノープスが上に行って見やすくなります。¥ ということでした。
つまりプラネタリウムでは北極から南極まで緯度を自由に移動できます。時間も自由に動かせます。したがっていつの時代のどこから見た星空でも再現できるという、タイムマシンのような世界だと思いました。
プロクラムの制作について、プログラムは基本的にオリジナルで、何時の星空にするとか、どこの星空にするとかは、すべて自分達のプログラムです。オーロラなどの企画もシナリオから考えて、音楽も自分達で選んで制作されます。ただ映像の素材は天文台などが出している一般公開の素材を使用されています。映像によっては利用料の高いのもあり大変だそうです。
このプラネタリムを見て、調べていくうち 、ギリシャ神話に出てくる神様や人間、動物に興味を持ちました。たくさんのキャラクターが出てきます。それらが現代でもアニメやファンタジー映画や物語のモデルになっています。それらは現代の様々な文化や言葉に生きています。
この京都市青少年科学センターは、子ども達への教育普及がメインの施設でありますが、私達大人も想像を膨らまし、興味を持ち、わくわくしながら学習できる素敵な施設が身近にあるということを改めて嬉しく思いました。
なお、2026年度のトワイライトプラネタリウムの予定は下記の通りになります。ぜひご自身の目でご覧ください!
●6月19日(金)・20日(土)
リバイバル「陰陽師が見た星空」
申し込み期間:5月12日~5月26日
●9月18日(金)・19日(土)
夏番組「星を使った航海術」
申し込み期間:8月13日~8月27日
●12月18日(金)・19日(土)
秋番組「銀河の進化」
申し込み期間
11月17日~12月1日
●3月19日(金)・20日(土)
冬番組「星空と音楽」
申し込み期間:2月9日~2月23日
時間:金曜日 19:00から 土曜日18:00から
対象:小学生以上(小・中学生は保護者同伴)幼児参加不可
定員:各回100名(申し込み多数は抽選)
料金:小学生100円 中・高校生200円 大人500円
| 店舗・施設名 | 京都市青少年科学センター |
|---|---|
| 住所 | 京都市伏見区深草池ノ内町13番地 |
| 営業時間 | 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 交通 | 京阪電車 藤森駅下車,西へ約400メートル ※京阪電車「藤森駅」は準急または普通しか止まりません。ご注意ください。 地下鉄・近鉄電車 竹田駅下車,東へ約1キロメートル 市バス 南⑤・南⑥・南⑧:青少年科学センター前下車徒歩3分 |
| ホームページ | https://www.edu.city.kyoto.jp/science/planetarium/program.html#otona |
Writerぽからー
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Writerぽからー
小中高と伏見に育ち70年になります。
高校時代伏見のお寺を回り校内で機関誌を発行した時の楽しさから本作りが好きになりました。
取材を通して人々とふれあいそれを伝え、読んだ人か伏見の街を歩いてみようと思うきっかけができればいいと思っています。
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