MAGAZINE
京都・岡崎エリアにある懐紙専門店「辻徳」には、お茶席で使う本格的な懐紙から、メモにも使える「ミニ懐紙」、花びらやハートの形をした「ひとひら懐紙」など、暮らしに取り入れたくなる懐紙アイテムが並びます。
京都らしい上品なお土産や、春らしい贈り物を探している方にもおすすめのお店ですよ。
辻徳の店舗があるのは、地下鉄東山駅から徒歩7分ほどの場所。京都国立近代美術館や京都市京セラ美術館が並ぶ岡崎エリアに位置し、美術館めぐりや散策の途中に、気軽に立ち寄れます。
東山駅から、平安神宮の大鳥居に向かって歩いていくと、右手に辻徳の店舗が見えてきます。
最も古い辻家の墓に彫られていた家紋「片喰(かたばみ)」ののれんが目印
店内には、お茶席で使う本格的な懐紙から、暮らしに取り入れやすい「ミニ懐紙」など、さまざまな懐紙が並びます。その数は100種類以上にもなるのだそう。
辻徳を運営するのは、明治44年に創業した老舗・辻商店です。当初は紙の原料であるパルプの卸を行い、のちに着物の帯などに使われる金銀紙原紙の取り扱いを始めました。
そんな辻商店が懐紙部門を立ち上げたのは2007年のこと。現在、辻徳の代表を務める辻亜月子(つじあつこ)さんの、とある思いがきっかけでした。
辻徳 代表・辻亜月子さん
煎茶を習い、懐紙になじみの深かった辻さん。「お稽古のときだけでは懐紙を使い切れないと感じていたところ、お月謝を包んだり文字を書いたりと、さまざまな使い方をしている先輩方の姿を見て、私も取り入れてみたいと思いました」と話します。
しかし当時は、気軽に使えるようなデザインの懐紙があまりありませんでした。そこで「日常でも使いたくなる懐紙を作りたい」という思いを抱いたことが、懐紙づくりの始まりだったといいます。
これまで取引のあった会社とは、紙の原料や漉き方が異なるため、新たに取引先を探すところからのスタートでした。
「ひとひら懐紙」「りぼん懐紙」「かいしーる」など、今では多くの懐紙製品が並ぶ
そして2007年に懐紙の販売を開始。当初はウェブや催事のみでしたが、2011年には四条堀川にあった本社の一角で店頭販売を始めます。
「お茶を習っている方が、お稽古帰りによく立ち寄ってくださいました」と辻さん。
四条堀川にあった旧社屋の写真
2019年に岡崎へ移転してからは、商品の数もさらに増え、お茶をしていない方の来店も多くなったそうです。
辻徳の懐紙に使われているのは、特注の越前和紙です。
特徴の一つが、多くの商品に施されているにじみ止め加工。お菓子を置いても紙にくっつきにくく、筆ペンやサインペンで文字を書いても滲みません。
そんな辻徳の懐紙から、暮らしに取り入れたくなる商品をいくつかご紹介します。
まずこの時期におすすめなのが「ひとひら懐紙」。さくらの花びらとハート、2種類の形があり、ハートはピンク1色、花びらはピンク・白の2色展開です。
ひとひら懐紙 各605円(税込)
半分に折ると、二枚重ねたような見た目になるのが特徴。カトラリーを置くと、食卓やおもてなしの席をさりげなく華やかにしてくれます。
内側に文字を書いて折り畳めば、ちょっとしたお手紙にも。プレゼントやお土産に添えるのもおすすめです。
「ミニ懐紙」は、メモ帳や箸置きなどさまざまな用途に使える小さな懐紙。小さく折りたたみ、カバーと一緒に持ち歩けるのが特徴です。和紙ならではの高級感があるので、あらたまったシーンでも使えそう。
MINI 440円(税込)
猫の形をした「まめ懐紙」も人気の商品。猫の形のものと、足あとの形がくり抜かれたものの2種類があり、それぞれ2色展開されています。猫好きの方への贈り物としてはもちろん、京都らしいお土産としても喜ばれそうですね。
まめ懐紙 あしあと(手前)・ねこ 各462円(税込)
ミニ懐紙の端を折り、箸置きにして見せてくれた辻さん。「こうして端を折るだけで、きれいに見えますよね。難しい折り方をしなくても大丈夫。気軽に使っていただけたら」と優しく話します。
文字も書けるし、ぽち袋にもできるし、時にはハンカチがわりにもなる。懐紙は一つあればいろいろな使い方ができると、辻さんはいいます。
暮らしの中でさりげなく使える、辻徳の懐紙。コンパクトで持ち歩きやすく、ちょっとしたお土産にも喜ばれそうです。
辻徳の近くには京セラ美術館や国立近代美術館、平安神宮があり、美術館めぐりや散策の途中に立ち寄るのにもぴったり。京都らしい上品なお土産を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか。
| 店舗・施設名 | 辻徳(つじとく) |
|---|---|
| 住所 | 京都市左京区岡崎円勝寺町91番地101 グランドヒルズ岡崎神宮道 |
| 電話番号 | 075-752-0766 |
| 営業時間 | 10:00~17:00(日祝は16:00まで) 定休日:不定休 |
| 交通 | 地下鉄東山駅1番出口より徒歩約7分 京阪三条駅より徒歩約15分 |
| ホームページ | https://www.tsujitoku.net/ |
Writer伊賀朝代
![]()
Writer伊賀朝代
ライター。1歳と5歳の子どもたちと、本と紙ものに囲まれて暮らす日々。学生時代を過ごした京都が忘れられず、15年以上通い続けています。ZINEを独立系書店に置いてもらう傍ら、本屋をひらく準備中。
WEB:https://yo-yo.site
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE