グルメ・お土産

2025.11.25

創業220年を超える老舗・亀屋良長。伝統を守りながらも柔軟に新しい風を取り入れ、京都の“今”を感じさせる和菓子を次々と誕生させています。

 

今回ご紹介するのは、京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」の人気柄「菊づくし」がモチーフとなった「菊もなか」です。菊の花をかたどった “かいらしい” 姿や味わいは、手に取るたびに心が和みます。

 

創業220年以上を誇る京菓子司「亀屋良長」

小豆や餅米などの素材が際立つよう、良質の水を求めて四条醒ヶ井に本店を構えたのが1803年。

店先からこんこんと湧き出る醒ヶ井の水。江戸時代から引き継がれる知識や技術、道具を活かしながら、四季折々の伝統的な和菓子や、斬新なアイデアから生まれた遊び心あるお菓子を作り続けています。

特に、パンに乗せて焼くだけで“小倉バタートースト”になる「スライスようかん」(540円)は、2018年9月の発売以来の大ヒット商品で、京都中小企業優秀技術賞(伝統産業部門)も受賞しました。

また、パリの二つ星レストランのシェフパティシエの藤田怜美さんとのコラボブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」や、八代目当主・吉村良和さんの妻・由依子さんによる、体にも心にも優しいお菓子ブランド「吉村和菓子店」も展開しています。

京都のテキスタイルデザインブランド「SOU・SOU」がパッケージデザインや商品開発を行っているお菓子もあり、店内の至るところにコラボ商品が並んでいます。

そのため、歴史ある老舗でありながら、親しみやすく気軽に立ち寄れる雰囲気があります。

 

創業当初より受け継がれている代表銘菓

黒くつややかで、まんまる。けしの実でお化粧したこちらは、創業以来220年以上作り続けられている「烏羽玉(うばたま)」(6個入540円)です。

沖縄県の波照間島産の黒糖で炊いたこしあんを丸くし、つややかになるよう寒天がかけられた、食べるのがもったいなくらい美しい京菓子です。

こしあんはなめらかで、黒糖ならではの優しい甘さ。一口サイズなので、ちょっと小腹が空いた時にもぴったり。

 

「SOU・SOU」の人気柄が“かいらしい”もなかに

元々、四角形でしたが、2014年のリニューアルの際に、「SOU・SOU」の人気柄「菊づくし」をモチーフに現在の形になりました(270円)。

パッケージのかわいらしく、どこか味のある「菊もなか」という文字は、「SOU・SOU」の企画室長が描かれたそう。よく見ると「菊づくし」も描かれています。「SOU・SOU」好きの方へのプレゼントにも喜ばれそうですね。

表のもなか種には繊細で雅な菊が、裏には亀屋良長の「良」の刻印がされています。香ばしくサクッ、パリッとしていて、「もなか種だけでもおいしい」という評判通りのお味です。

醒ヶ井の水でじっくり炊き上げた丹波大納言の粒あんを使用していて、日本の伝統的な甘味料・米あめを加えることで、まろやかな甘さと深みが生まれています。

 

大粒の粒あんがたっぷり入っているので、食べ応え抜群。食べやすい小ぶりサイズですが、一個でも十分な量です。

手土産にも自分へのごほうびにもぴったりな、見た目も味も“かいらしい”京もなか。一口頬ばれば、香ばしいもなか種の中からふっくら炊かれた丹波大納言が顔をのぞかせ、ほっと心がほどけます。

 

伝統を受け継ぎながら、現代の暮らしにも寄り添う「菊もなか」は、まさに“京都の粋”がサンドされたひと品です。

 

※全て税込み価格です。

Information
店舗・施設名 亀屋良長
住所 京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話番号 075-221-2005
営業時間 9:30~18:00
茶房 11:00~17:00
定休日:年中無休(1月1日〜3日を除く)
交通 市バス「四条堀川」下車すぐ、阪急京都線「大宮駅」から徒歩5分
ホームページ https://kameya-yoshinaga.com/

Writer小澤まみ

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Writer小澤まみ

読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。 書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/

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