グルメ・お土産

2025.06.12
提供:LuckyDuckyCooky
撮影:伏見の写真館これから 中田絢子

日常をアート目線でみると普段とは違った世界がみえてきます。

深草にある芸術作品はもちろん、お店や商品など様々なものにアートの視点で光を当ててみると…!をご紹介。「深草アート」と題して皆様にお届けしたいと思います。

 

路地の奥にあるクッキー屋さん

こんにちは。

E-TOKO深草地域ライターの平塚です。

公私ともにアートに関わり生きてまいりました。

 

今回「深草アート」としてご紹介したいのは、LuckyDuckyCooky(ラッキーダッキークッキー)さんのクッキーです!

京阪墨染駅を東へ。大和街道の交差点を北へ行くと、和菓子屋さんとお花屋さんの間に路地があります。

見落としてしまいそうなその奥をよく見ると、クッキーのカタチをした看板が!

こちらがLuckyDuckyCookyさんのお店です。

https://www.instagram.com/luckyduckycooky/

 

青緑色の扉を開けて店内へ。

たくさんのクッキーが並んでいます。

クッキーのディスプレイに使われている食器、布地や調度品、そして小物も店主さんのチョイス。

とても雰囲気のある店内です。

 

シンプルなカタチと吟味された素材

こちらが今回「深草アート」として取り上げたいクッキーです!

 

どのクッキーもシンプルなカタチ。

とてもシャープな仕上がりに思わず見入ってしまいます。

店主さんが吟味したこだわりの素材、そして個性的な味の組み合わせにも注目です!

ガラムマサラとチョコに一味唐辛子をプラスした大人の味のクッキー「ガラムマサラ・ショコラ」、有機アールグレーの香りにカリッとクランチな食感のオレンジピールがアクセントの「紅茶のビスケット」、ココナッツ生地とコリアンダーシードの食感と香りが楽しめる「麦わら帽子のバッカンパイ」、オーガニッククランベリーがのった「杏仁クッキー」、黒糖をまぶしたしっとり生地に爽やかな山椒の香りがきいている「山椒のキッフェル」などなど、どれも簡単に味が想像できないユニークな組み合わせで迷ってしまうこと間違いなしです!

 

オススメクッキーを3つご紹介!

何を隠そう、私はオープン当初からこちらのお店の常連なんです!

そんな私からオススメのクッキーを3つご紹介したいと思います。

まずは「発酵バターのシンプルクッキー(左)」。店舗ロゴにもなっているクッキーです。ほんのり発酵バターが香る優しい味。まずはこれ!とオススメしたい一枚。

次に長方形のカタチをした「ムトン(中央)」。星の王子様に登場する羊からその名が付いたとお聞きしました。プレーンと紫芋味もありますが、ガツンとビターな抹茶味がお気に入りです。

月のカタチのクッキー「ターメリックムーン(右)」。カシューナッツのしっとり優しい風味にターメリックがほんのりと香ります。きれいな黄色に心惹かれます!

 

他にもまだまだオススメしたいクッキーはたくさんあるのですが、この先はぜひお店でご覧になってみてください。

 

私が気になる2つの疑問

私がオープン当初からの常連なのは先ほどもご説明しましたが、ずっと疑問に思っていることが2つありました。

1つ目の疑問、どのようにしてクッキーのカタチを決めているのか?

2つ目の疑問、なぜこんなにもクッキーのエッジがシャープなのか?

 

そこで店主の長谷川さんにお聞きしてみました。

すると、私にとって予想外の回答に驚きました!

 

(1)どのようにしてクッキーのカタチを決めているのか?

クッキーを見ると、どれもシンプルですが少し個性的なカタチをしていることがわかります。

お店のロゴになっているものをはじめ、小鳥、月、花など、ひょっとして素材からカタチをイメージしクッキー型からオリジナルでオーダーメイドされているのかもしれない…と想像していました。

そこでクッキー型を見せていただきました。

 

お話を聞くと「市販されているものです」と。

そして「普通に手に入るものが多いです」とも。

 

少し考え過ぎだった私の想像を聞いて微笑みながら「でも出会いを大切にしています」と話してくださいました。

クッキー型は、菓子道具専門店など、様々な場所で販売されているものを購入されるそうで、選ぶ基準は店主さんのアンテナに引っかかるかどうか。クッキー型に出会うことで生まれるクッキーもあるのだそうで、クッキー型との出会いはとても大切だとおっしゃっていました。

 

(2)なぜこんなにもクッキーのエッジがシャープなのか?

これはお店でクッキーを見てからずっと疑問だったこと!

なぜこんなにもエッジ(縁)がシャープなのか?

ご家庭でクッキーを手作りしたことのある方ならお分かりだと思いますが、縁が湾曲したり、角が欠けたり、焼き色にムラが出たりしませんか?

 

ここにはきっと秘密がある!と考えていた私に、またも予想外の回答。

「何も秘密はありません」と。

驚いている私に「本当に特別なことはしてないんです」と。

詳しくお聞きすると、素材の特徴を生かす、味の組み合わせ、季節ごとの温度管理、生地の均一さなどを大切に。つまり丁寧に作っているだけだとおっしゃっていました。

 

提供:LuckyDuckyCooky
撮影:伏見の写真館これから 中田絢子

 

今の時代SNSで映える(ばえる)ことがヒットする条件だと言われています。

画像投稿アプリが日常化し、派手な仕掛けやデコレーションが流行する理由も頷けるのですが、LuckyDuckyCookyさんの考え方はそうした風潮とは異なっていると感じました。

 

吟味した素材とクッキー型との出会いを大切にシンプルに作る。ただシンプルなだけではなく素材と真摯に向き合い丁寧に作ることで、想いはシャープさを増しキレのある仕上がりに!まさにアートだと感じました。

 

「深草アート」としてご紹介したLuckyDuckyCookyさんのクッキーをぜひ皆様もご自身の目と舌で味わってみてください。

Information
店舗・施設名 LuckyDuckyCooky
住所 京都市伏見区深草北新町640-1
営業時間 金・土・時々木 12:00〜18:00
交通 京阪本線墨染駅すぐ
ホームページ https://www.instagram.com/luckyduckycooky/

Writer平塚浩平

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Writer平塚浩平

伏見区の深草で小さなデザイン事務所「クチブエ」を営むアートディレクター。 イラストとデザインをメインに活動しています。 親しみやすいイラストで子供向けの動画も配信中。現代美術家として国内外での展覧会経験を活かし、地元のアートシーンをご紹介します!

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