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【E-TOKO深草】深草いいトコ体感プロジェクト

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わたしの ふかくさ暮らし Vol.2(深草地域移住者インタビュー) 人のつながりが受け継がれていく街の一員として

2023/12/20

カフェ&バー スマイルスター 星紀孝さん・星千春さん

深草に移住し、ふかくさ暮らしを満喫されている方へのインタビュー。

 

2回目の今回は、墨染(すみぞめ)で「カフェ&バー スマイルスター」を経営しながら、「墨染こども応援団」や「TEAM学防災(まなぼうさい)」など地域の活動にも取り組んでおられる、星さんご夫妻です。深草の「構えることなく移住者を受け入れて、人と人の輪が広がっていく」懐の深さと、その中で自らも力を尽くしておられる様子を存分にお聞きしました。

星紀孝(ほし のりたか)さん・星千春(ほし ちはる)さん

東日本大震災を機に福島県から伏見桃山に移り住み、約5年後の2017年に深草へと引っ越した。3人のお子さんのいる子育て世帯。2020年6月にお店をオープン。コロナ禍の中、企画した墨染寺での「お寺deハロウィン」をきっかけに、「墨染こども応援団」を発足。2022年には、災害時に住民が助け合える地域づくりを目指す「TEAM学防災(まなぼうさい)」を立ち上げる。現在二つの活動は地域の方々を巻き込んで力強く発展を続けている。

 

通学も、買い物も、病院も徒歩でOK

――深草への移住にあたり、重視されたこととは?

千春さん:長男の小学校入学のタイミングだったので、小学校の場所や生活に必要な施設が近くにあるかどうかを第一に見ていました。

決め手になったのは、子どもが3人いて、私の両親との同居も考えていたので、小学校の近くに部屋数のある理想の物件が見つかったことなのですが、スーパーにも近く、交通の便がよいことも大きな後押しになりました。

紀孝さん京阪・近鉄・JRと3つの路線が近くにあり、地下鉄の「竹田」駅につながるバスの路線もありますしね。

 

――スーパーに加えて、商店街もありますよね。

千春さん:そうそう、この近くの墨染ショッピング街には、さまざまなお店や病院もあり、郵便局や金融機関も揃っています。

規模は大きくないけど、アットホームな感じで親しまれていますね。

紀孝さん徒歩圏内で大体の用事が済ませられるよね。

千春さん:生活し始めてから分かったことですけど、シャッターを閉じているお店がほとんどなくて、「街にこういう商店街が生きているんだ!」とうれしい驚きがありました。

 

地域の連携が盛んで、お年寄りも元気!

――地域の雰囲気はどうですか?

紀孝さんこれも住んでみて分かったことですけど、地域の行事が多い!

藤森神社では節分祭が盛大に行われて、5月にはお神輿さんの出る藤森祭があり駈馬神事も行われたりと、たくさん年間行事があります。

神社だけでなくて、自治連合会や社会福祉協議会、商店街などが連携し合って積極的に活動されてるんですよ。

カレーや餅つき、うどん、焼き芋などのイベントは、自治会として災害時を想定した炊き出しの経験という役割もあるんです。

千春さん:6月の「福祉祭りあじさいの集い」、7月の「福祉子ども夏祭りカレー食事会」、8月には「藤森盆踊りフェスティバル」…と、もうホントに毎月何かしら行事があるよね。

しかも、行事をするうえで、子どもを真ん中に考えてくれる人がとても多いです。

昔から色々なイベントや取り組みを地域で行ってこられているので、手を取り合ってやっていこうという思いが脈々と受け継がれているなぁと感じます。

でも、お互いに依存性は全然ないんですよ。近すぎず、遠すぎず。すごくいい関係性ですね。

北鍵屋公園プロジェクトでは活発に意見が交わされている

 

昨年から、北鍵屋公園プロジェクトもスタートしています。

これは公園の新しい活用方法を考え、実現していく取り組みで、地域住民、京都市、公園のサポートを考えている企業((株)セブンイレブン・ジャパン)の3者で話し合いを重ね、計画案の検討を進めています。

藤森学区地域力アップ活動事業

藤森学区の自治連合会が発起団体となり、学区内の各種団体と連携。社会福祉協議会、自主防災会、少年補導委員会など19の団体が参加している。地域住民とともに地域の課題を共有し、交流・協力し合って地域力アップを推進。2016年、京都市の「地域力アップ学区活動連携支援事業」への応募が採択されスタートしたもので、地域コミュニティ形成のモデル事例としての意味合いがある。

>>活動内容などくわしくはこちらから

https://fujinomorichiikiry.wixsite.com/fujinomori

 

――ほかに、移住してこられて印象的だったことはありますか?

千春さんお年寄りが元気です!

昔から地域の活動が盛んという歴史にも関係しているからかな。

通りを歩いている方も多いですが、自転車で疾走していく方も!(笑)

それだけ、イキイキできる場所があるってことだし、そういう関わりが高齢になってもつながっているのはすごいことだなぁと。

紀孝さんうちのお店のハンバーガーやチキンタツタも食べに来てくれるんですよ。

気に入ってもらって、お宅に配達に行くこともあります!

 

コロナ禍に始めた「お寺deハロウィン」

――墨染寺でハロウィンのイベントをされているんですよね?

千春さん:2021年のコロナ禍に、「子どもたちを笑顔で元気にしたい」「地域での思い出を作ってあげたい」という思いから有志でスタートし、同時に「墨染こども応援団」が発足しました。

準備や当日運営には地域のお母さん、お父さんや近隣の大学の学生など100人以上の方に協力いただきました。

3年目を迎え、仮装も本格的に。保護者も楽しまれている様子が伝わってくる

 

――参加者の規模はどれぐらいですか?

千春さん:1年目は約1000人あまり、2年目は約1500人、3年目の今年2023年は2000人を超える方の来場がありました。

 

――年々増えていますね。運営側にも変化はありますか?

千春さん:今回、人と人とのつながり、経験の積み重ねでイベントとして育ってきていることを実感しました。

学生ボランティアも、先輩から後輩へと受け継がれていたり、友だちに誘われて他大学から来てくれたりと、複数の大学から約20人が集まってくれて。

せっかく自ら集まってくれたんだから自主性を尊重したいなと、当日は注意点だけ伝えてお任せしたところ、声をかけあってどんどん動いてくれました。

とまどうような場面では、地域の保護者さんたちがサポート。

すごくいい形での助け合いができているなぁと思います。

 

1年目に参加してくれた京都教育大の学生さんが先生になって、「お寺deハロウィン」のポスターを見てくれたって聞いて、それも3年間やったからこそだなぁと。

子どもたち、保護者、学生がつながるイベントでもある

 

――当日配布するお菓子も寄付で成り立っているんですよね。

千春さん:ありがたいことに、毎年地域内外の方々から、たくさんご協力いただいています。

いろどり保育園、スマイルスターでお菓子の寄付を受け付けているのですが、2023年はいろどり保育園でちょっとうれしいエピソードがあったんです。

卒園した子どもさんがお菓子を持ってきてくれるので、先生と元園児さんの再会の場になっているという喜びの声を何度か聞くことができて。

ご縁がつながるきっかけになっているのが、うれしかったですね。

この思い出はきっと子どもたちの心に残り続けるはず

 

――学生さんや地域の方にとっても思い入れのある活動になっていますね。

千春さん:学生さんにとっては、これまでにコロナ禍でサークルなどの活動が制限されて、メンバーが減ってしまう状況などもあったので、活動の場の一つになっていると思います。

また、地元のお母さん、お父さんは子どもの頃、地域でいろいろな催しで遊ばせてもらった記憶があるから、「自分たちも何かやってあげたい」って思うんじゃないかな。

その循環が次の世代にも受け継がれていって、私たち外から来た者も輪に入れてもらえているこの環境の力が大きいと思います。

墨染こども応援団

2021年、第一回目の「お寺deハロウィン」開催を機に発足した有志の集まり。スマイルスター、いろどり保育園が中心となり、墨染ショッピング街の皆さんのサポートを受けながら活動している。墨染地区を中心に、「子どもたちと一緒に!親子で地域のみんなで!楽しい事をして繋がっていこう」と日々奮闘している。

>>活動内容などくわしくはこちらから

https://www.instagram.com/sumizome_kodomo_ouendan/

 

次世代に防災や減災を繋げる「TEAM学防災」

――「TEAM学防災(まなぼうさい)」について教えてください

紀孝さん災害時に住民が助け合える地域づくりを目指し、2022年に「TEAM学防災(まなぼうさい)」を立ち上げました。

東日本大震災の経験、被災後の経験をもとに、「地域力は、防災力」をテーマにイベントの主催や講演会活動をしています。

 

――今年は炊き出し体験を企画・実施されたんですよね。

紀孝さん2023年 5月に、藤森神社・参道・公園一帯で開催した「kyoto学防災」で、被災地で実際に活動している NPO法人 BOND&JUSTICEの大圡(おおど)さんを講師に招いて、リアルな炊き出し体験を実施しました。

被災地で実際に使っている道具で、いつも作っているお弁当と温かい汁物のスタイルを再現。

申し込みのあった 10人で120人分を作りました。

予想していたよりも男性が多く、若い人から年配の方まで年齢層もバラバラで、どうなるかなと思いましたが、みなさん役割分担しながらモリモリ動いておられましたね。

興味を持っている方、取り組んでみたいと思っている方が、年齢性別問わずおられるんだなと思いました。

 

――そして、体験することが大事だと。

紀孝さん災害への備えは、何かを買ったり、持ったりすることだけではないんですよね。

実は、知ることが一番身近な備えだと思うんです。

実際に作って食べてみること、お弁当+温かい汁物というスタイル(被災地での栄養面や配布方法を考えた形)の意味を知ることもその一環です。

この体験が記憶となり、備えになると考えています。

 

――自衛隊などさまざまなブースも設けられたんですよね。

紀孝さん今回の「kyoto学防災」は、災害への備えを“知る”ために、「自助」「共助」「公助」を目で見て分かるイベントとして企画・実施しました。

その一環として、自衛隊、消防署、日本赤十字社、ドコモ、写真を洗浄し被災者の方にお返しするボランティア団体、そして、ペット避難・ペットとの災害に関して京都市保健福祉局医療衛生企画課とNPO団体に協力いただきました。

当日は緊急車両も出動

ドコモのブースではタブレットゲームを体験した子どもたちにトミカの移動基地局が配布された

TEAM学防災(まなぼうさい)

紀孝さんが代表、千春さんは企画・広報・ SNS、・伝承を担当。活動により流動的にメンバーが参加している。

>>活動内容などくわしくはこちらから

https://www.instagram.com/manabousai/?img_index=1

 

子どもたちの居場所づくり「寺パー」!

――そのほかにも取り組まれていることはありますか?

千春さん:「赤ちゃんを育てているママ・パパが親子で交流できる場づくりを」と、講師を招いてのベビーマッサージと、みなさんでの座談会を行っています。

また、最近では主に小学生の放課後の居場所づくりとして、墨染寺をお借りし、地域の方の見守り協力を得て、子ども寺子屋(通称「寺パー」)を始めました。

今はまだ参加者は6~7人ですけど、今後続けていくうえで運営を子どもたち主体で考えていってもらおうとしています。

必要な資金も、地域のイベントで子どものブースを出させてもらうなど、自分たちで獲得することでお金の勉強にもなりますしね。

 

――「スマイルスター」さんも居場所の一つになっていますね。

紀孝さん気軽に買いに来られるよう、駄菓子も置いています。子どもたちがズラッとカウンターに並んでいることもありますよ(笑)。

お店の中にある「だがしや」コーナー

あの「となりの人間国宝さん」のステッカーも!

大人気のハンバーガーはボリュームがあるけど食べやすい!写真はダブルチーズバーガー

 

――地域活動をしていてよかったと思うことを聞かせてください。

千春さん活動すればするほど、輪は広がります。

そしてその輪がまた出逢いを与えてくれる。

与えてもらうだけではなく、それを分け合うことで循環が生まれ、共生が生まれると思います。

深草に来て、そのことを強く実感しています。

また、私たちも子育てをする親として、楽しむこと、楽しい記憶を残すことを大切にしていきたいと思っています。

子どもといられる時間は限られているから。

あっという間だからこそ、「家族」の時間や思い出に残る日々を送りたいと考えています。

 

スポット情報

店舗・施設名 Cafe&Bar SMILE STAR(スマイルスター)
住所 京都市伏見区深草中ノ島町4-11
電話番号 075-748-6383
営業時間 10:00〜20:00
(営業時間は変動あり)
定休日:日曜、祝日、その他不定休
交通 京阪本線「墨染駅」2番出口より徒歩2分
ホームページ https://www.smilestar.jp/

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