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「これ、めっちゃウマっっ!!」つい誰かに教えたくなる京都の万能調味料たち

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第4回 全国各地の味噌で日本を旅してみよう! 「蔵代味噌」さんの「万能みそだれ ごぼうさん」

2021/03/04

ライターのCozueです。

爽やかな青空。川沿いには一面の菜の花の波が、やさしくゆれている光景。

天たかくさえずるひばりを見上げると、春の日差しがやわらかく心もなんだかウキウキとしてきます。

薄手のコートを羽織り、小さな春を探しにいくのも楽しそう!(おっと! マスクも忘れちゃいけません! )

Spring has come(スプリング ハズ カム)・・・春到来です。

 

 

今回は、京都市中京区にある「蔵代味噌」さんの「万能みそだれ ごぼうさん」150g  (550円 税込)をご紹介します。

■「さん」づけしているのが、商品への愛着がわくところ

 

味噌問屋としての商いをスタート

 

地下鉄四条駅、阪急烏丸駅から徒歩10分。

六角通り沿いを東に入った一角に、2018年10月「蔵代味噌」さんがオープンしました。

近くにはいけばな発祥の地である六角堂や、梅酒で有名な蝶矢(チョーヤ)さんの店舗もあり賑わいのある通りです。

 

生まれついての味噌屋であるという蔵代味噌代表の土屋勇蔵氏。

勇蔵氏の祖父は、味噌づくりをしているなかで昭和の大空襲により工場・販売店が無情にも焼失してしまいます。

生き残りをかけた覚悟で、新たに味噌問屋としての再スタートをきることになったといわれます。

 

■聖徳太子創建したという頂法寺(六角堂)がビルの谷間に静かにたたずむ

 

受け継がれる願いと味噌の食文化を「京都」から発信したい !

 

蔵代味噌の「蔵代」とはどのような由来でつけられたのかお聞きしてみました。

時流に沿って、色々な事情により味噌屋さんは減少しつつあるといわれます。

全国各地には地域色豊かな美味しい味噌屋さんがまだまだあり、その味噌蔵が失われるといったことは伝統的な日本の食文化にも影響するかもしれない・・

1000年以上もの間、わたしたち日本人に愛され続けている伝統食品「味噌」。

日本の食卓を支え続けてきたという味噌に恩返しがしたい味噌蔵が代々と続いていくようにと願いを込め、「蔵代」と名付けられたそう。

また、日本で最初に味噌の専門店ができたという京都(平安京)で、蔵代味噌と名付け六角通り沿いの一角にて新しく味噌の専門店としてオープン。

お客様と共に、日本の伝統食品である「味噌」の魅力を世界に向けて発信していきたいとはなされています。

※京都市山科区のラクト山科ショッピングセンターの無印商品(地下1階)でも、蔵代味噌さんのこだわりの美味しい味噌が購入できます。

 

 

まるで高級ジェラードショップ?? 思わず見間違えてしまう和モダンな異空間

 

店長の松井さんいわく、代表である土屋勇蔵氏の狙いとしてひと目で味噌屋とわかる店構えにはしたくなかったとか(コロナ禍以前には、海外の観光客の方からジェラードショップと間違われたらしい! )

とはいったものの完全に洋風テイストな店構えにしてしまうと、味噌屋なのか、何屋なのかわからなくなってしまう。従来の味噌樽に入れて販売している味噌屋とはまたちがった形で、お客様に選んでいただきたいと思ったそうです。

店内は日本風な部分を残しつつ、和モダンで落ち着きのある「蔵」のイメージでデザインをお願いしたのだそう。

木をふんだんに使うことにより、味噌を連想させるような店舗作りを目指したとか。

 

■照明もまた熟成した味噌のような深い味わいある雰囲気を醸し出している

 

■店舗の奥に入るほど、静かで落ち着きある空間が広がる

 

京都の味噌のみならず、全国各地のこだわりの美味しい味噌をお届けしたい

 

蔵代味噌さんの店頭には、全国各地(北海道〜鹿児島)から集められたこだわりの美味しい味噌が30種類以上置いてあります。

現地に出向き味噌を確かめられるそうです。自分の舌で味わい、ピックアップして集めてきた味噌たち。また、美味しい味噌があると聞けば、取り寄せて味見をされるとのこと。

味噌も、味のかたよりがないように注意を払われているといわれます。

全国各地、地域によって甘い味噌だけではなく、辛い(しょっぱい)味噌もあるので 味のバラつきもないようバランスよく置いています。

味噌屋の数だけ、こだわりぬいた美味しい味噌がたくさんある。お客様によってそれぞれ好みもあるので、全国各地のいろんな種類の味噌があることを知っていただきたいと思いインスタグラムを通じて発信を続けられています。

関東にはセレクトショップ的なところはありますが、関西でここまで全国各地の味噌の種類を取り扱っているところはないのではないでしょうか。

現在も、美味しい味噌があれば新しい味噌を入れたいと思われているそう。

蔵代味噌さんの全国各地の味噌探訪の旅は続き、新たなるこだわりの味噌をわたしたちもとに届けてくれるにちがいありません。

 

 

おうち時間をたのしむ料理男子が急増中 ?

 

味噌をお求めになるお客様は、圧倒的に30代〜50代の主婦層が多いといわれます。

どのくらいの期間で味噌を購入されるのかの問いに、ハイペースだと1ヶ月に1回といった形のお客様が数組。

そして、大半のお客様は半年・1年に1回の購入ペースなのだとか。

固定の味噌を購入されるお客様は季節を問わず、味噌の種類は変えないそうです。

なかには気分で決めてお求めになるお客様や、全種類の味噌制覇を目指すお客様もおられるのだとか。( う〜ん。わたしもどちらかといえば「味噌制覇」のほうですかね。)

 

ここ最近では、男性のお客様も急増中と聞きました。

意外にも20〜30代の男性のお客様が味噌をお求めになるのだとか。一人暮らしや、コロナ禍の影響でおうち時間が増えていることもあるのかもしれません。

 

『定期的に味噌をお求めになられるお客様も増えている感じがします。先日は、6〜7個ほど味噌を購入され実家にも送られるという20代男性のお客様もおられましたね』(店長 松井さん)

 

味噌の選び方も、若干変わることがあるそうです。

季節によるものだったり、地域柄によってはどちらかというと辛口味噌より甘口味噌を選ばれることが多いのだそうです。

 

 

料理のバリエーションもあなた次第で広がる新商品 万能みそだれ 

 

(蔵代味噌さんのオンラインショップからも購入可能ですよ〜!

 

ごぼうさん、カレーさん、トマトさん、あおさはんの4種類。

この万能みそだれの中で、人気No.1に輝いているという「ごぼうさん」。

 

てっきりカレーさん、トマトさんが人気上位を争っていると勝手に思っていたのですが

・・・ごぼうさんを口に運んでみると、こ、これは納得っ!

ごぼうの食感を残しつつ、コクと深みもしっかりしており、火を通すことで味噌の甘みが増してくる。

また、ごぼうと味噌の相性の想像がつかないということで珍しいと買っていかれるお客様もおられるのだとか。万能みそだれの食べ方の定義は決めてないといわれる松井さん。

お客様には、お好きなアレンジでご自由に「ごぼうさん」を食卓で楽しんでいただきたいそうです!!

 

■味噌蔵をイメージしたというロゴマーク

 

 蔵代味噌のスペシャリストとは 

 

蔵代味噌さんでは、独自性に富んだ味噌の研修制度を行なっているそうです。

お客様にあった美味しい味噌をご提案・ご紹介させていただくには、最低限の基礎知識は必要。

店長の松井さん(味噌エキスパート)は店がオープンする前に各味噌屋を訪れ実践しながら味噌の基礎知識を身につけていったといいます。またスタッフも、座学を含め味噌の歴史や製造方法など研修にて学んだそうです。

手間隙を惜しまず大切に、長い時間をかけ熟成した『味噌』は食の芸術品。

独特の視点で良い味噌をセレクトし、お客様のお好みにあった味噌をご提案させていただく、それが蔵代味噌のスペシャリストなのです。

店長の松井さんはじめ、スタッフは現在でも実践を交えながら日々、味噌知識のアップデートを行なっている。

 

■豆味噌の凝縮した旨味部分といわれる最高級な味噌(愛知県のとろみそ300g 1300円 )

 

蔵代味噌 店長のオススメ的食べ方とは

 

オーソドックスかもしれませんが、やはり味噌といえば『味噌汁』として食べることが一番ですね( 店長 松井さん )

 

もともと味噌が好きで毎朝、味噌汁を飲んで来社されているそう。

また、店舗においてある全ての味噌はそれぞれの特徴と蔵元様のこだわりがあり、どれも甲乙つけがたいといわれます。

関西では馴染みのある白味噌は、正月の雑煮には欠かせないもの。

他県から嫁いできた私としては白味噌の活かし方がどうもよく分からない。

かなり前のめりでお聞きしてみました。

雑煮以外では、白味噌の田楽にするとやさしい甘さが残るといいます。

口当たりがあまく砂糖がわりにも使用できるので、スイーツ作りにもオススメなのだとか(えーっ!?? 白味噌を砂糖がわりに使う発想って全くなかったですっっ )

ホットケーキに入れるとふわふわに焼き上がり、クリームシチューに入れるとまろやかな仕上がりになるそうですよ!(白味噌マジック、まだまだ奥深いですね〜)

 

■京都の代表的な白味噌は、色白ではんなりとした女性のイメージを連想させる

 

お待たせいたしました、毎回恒例の我が家の食いしん坊レシピです !!

今回は味噌の中にごぼうさんが入っているので、食感も楽しみつつ京のおあげさんを使った田楽風ピザを作ってみました(とにかく簡単で美味しく食べたいのです!)

 

【 田楽風ピザ 材料 】

・万能みそだれ ごぼうさん

・京あげ

・ピザ用チーズ

・ちりめんじゃこ

・刻みネギ

 

京あげとは関西地方では、一般的に販売されている油揚げの一種。

横幅は約25センチ前後、縦幅は約15㎝くらいと結構なボリューミーサイズのおあげさんです。

 

 

まず、京あげを油抜きしキッチンペーパーで水気をとります。

水気をとった京あげを包丁で半分にカット(一枚で二度美味しさを味わえます)

京あげの表面に、万能みそだれ ごぼうさんを自分のお好みの量でぬりぬり。

みそだれの上にピザ用チーズをかけ、ちりめんじゃこを散りばめます。

(チーズも、ちりめんじゃこもどちらもお好みの量で! )

 

トースターにアルミホイルを敷いて、約10分くらいでしょうか。

(ご自宅のトースターの種類によっては、焼き上がりが変わってくるかと思います)

京あげの表面四隅は、サクッと中心はふわふわっと。

万能みそだれは焼くことにより味噌の甘みと深いコクが出てきます。

ごぼうの食感とチーズの塩分は決してケンカせず、むしろ美味しさをうまく引き出しているくらい。

ちりめんじゃこのカリッとした食感、最後にちらす刻みネギの風味と香りも美味しさの薬味に!

田楽風ピザは1枚食べても、2枚へのハードルは軽く飛び越えられますよ!!

 

 

あっ!

ちなみに・・・熱々のトロ〜リチーズにはみなさま、くれぐれもお気をつけくださいね。

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ライター紹介

「これ、めっちゃウマっっ!!」つい誰かに教えたくなる京都の万能調味料たち一覧

ライター:Cozue

福岡出身、京都在住。 中学生の頃、修学旅行で訪れた京都に「運命」を感じる。夢にみた京都暮らしが現実になり、専業主婦からライターの名をもつ兼業主婦に。 旅先の地元スーパーや道の駅などで、面白い、珍しいご当地の調味料探しにハマっている。書店巡りも大好きで最高の癒しスポット。 少しずつ身についてきた京都弁、たまに飛び出す福岡弁の方言MIXも気に入っている。

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