- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
京都・御所南エリアで、西村めぐみさん・由香さん姉妹が営む町家カフェ「まつは」。こちらでいただけるごはんやスイーツは、美味しいのはもちろん、ちょっと驚くような食材の組み合わせや、遊び心が感じられるのが魅力です。
そんな楽しさを自宅でも味わえるレシピを紹介してきた連載も15回を迎えました。今回、教えてもらったのは、見た目もかわいい、冬のおやつにぴったりな2品です。
寒さが深まってくるときに、恋しくなる甘いもの
「この時期、リンゴのお菓子がたくさん登場しますね! タルトや焼きりんごなど、甘くておいしいものが多いけれど、今回紹介するリンゴの赤ワイン煮に使うお砂糖はほんの少し。くず湯に甘みはつけません。それもまた、おいしいんですよ」とめぐみさん。
リンゴは、ホールタイプのシナモン、クローブ、コリアンダーシードを加えてコトコト火にかけるので、作っている間、キッチンがいい匂いで満たされるのも、また心が弾みます。「煮たリンゴは保存容器に入れて冷蔵庫で1週間くらい日持ちします。冷たいままでもいいのですが、温めても。寒い冬の日のおやつにしたり、朝ごはんに添えたりして、おいしく召し上がれます」(めぐみさん)
もうひとつの薄焼きパイは、バターたっぷり。パイ生地を何度もたたんで折り重ねて焼くので、パリ、サクッという食感は残しつつ、密度のある仕上がりに。「寒いときには、こういうおやつを温かいお茶と共に食べたくなるよね」と、お二人がにっこりと笑います。確かに~。
今年の〝立冬〟は11月7日
立冬は二十四節気の第19節目。今年初めての冬の気配を感じ、いよいよ寒くなってくるという時期。今年の霜降は11月7日。期間的には11月22日の〝小雪(しょうせつ)〟までを指します。ときには暖かな日があり、ときには冷たい風がふき、雨が降る…そんな日々を繰り返しながら、冬は深まっていきます。