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令和をことほぐ美術展―細見美術館「美の饗宴 若冲と祈りの美」展

2019/04/27

こんにちは。マツモトです。

今日は4月27日から始まる、細見美術館の「若冲と祈りの美」展の内覧会にお邪魔してきました。

 

若冲は、今とても人気の江戸時代の絵師。細見美術館の若冲コレクションは、細見家の2代目古香庵が早くからその魅力に注目し、蒐集してきた作品群です。

 

若冲の絵は動植物含め生き物を題材にしたものが多いのですが、鶏を描いたものも有名ですよね。

細見美術館には、若冲の雄鶏図の最初期の作品といわれる「雪中雄鶏図」があるんです。

 

通常、日本画は絹に描かれますが、細見美術館の雄鶏図は紙に描かれています。

 

ご案内をしてくださった細見美術館の岡野さんによると、

「(紙に描いた)この絵で、若冲は“行ける!”と自信を得て、それで絹本にも雄鶏の絵を描くようになったのかも」
とのこと。
いわば試し描きなのがこの雄鶏図なのかな。素材の違いだけで、いろんなことが推察できるんですね。

 

さていよいよ令和の時代の幕開けが近づいてきました! 新天皇のご即位と重なる時期ということもあり、若冲のおめでたい作品も紹介されています。

描かれているのは市井の人々の日々の楽しみなど。

■左は「踏歌図」。右は「萬歳図」。どちらもホンワカとした温かみのある線に親しみを感じます。

 

若冲は長らく色々なことがわからない絵師でしたが、こうした吉祥画から、さまざまな文化人と交流があったという側面が見られるそうです。

「若冲さん、ちょっとこんなん描いて。ワシ、讃、書くし」

なんて気心の知れたお仲間と、そんなやり取りがあったのかもしれません。

 

今回の展覧会には、若冲のお弟子さんの作品も展示されています。
師匠と同じく鶏を描いた屏風は、若演というお弟子さんのもの。
展示室は異なりますが若冲の鶏も展示されていますので、二つを見比べるのも面白いですよ。

 

■師、若冲の鶏

 

■弟子・若演の鶏。似ているけれどちょっと違う。

 

第3展示室には初代古香庵が蒐集した仏教美術が紹介されています。

「羽黒山御手洗池出土銅鏡」は、今回初めてコレクションの全40枚が展示されています。

鏡の背面(鏡でない方の面)には、なにか仏教的なモチーフというより身近な草花や鳥、蝶や虫などが描かれています。

この鏡は平安時代のものだそうですが、こうした自然への素朴な関心が、時代を下って江戸時代の若冲へ…。

日本人の美意識って、そうやってつながっていくんですね。

そのほかにも、昨年奈良国立博物館で開催された「糸のみほとけ」展でも注目された「刺繍大日如来像」なども。この大日如来の髪や足元の裾(?)など、一部に本物の人の毛髪が使われているそうです。

どうでしょう。髪の毛とわかりますか?


■どうやってこんな緻密な刺繍ができたのか、気が遠くなりそうです。

 

展覧会鑑賞の後は、ぜひ細見美術館アートキューブにもどうぞ。

今回はいつも以上にたくさんの“若冲”アイテムが揃っているそうです。

 

また、期間中は館内のお茶室で野菜を使ったお菓子がいただけます。

数々の野菜を作品のモチーフにした若冲に因んだお菓子だそうです
(薄茶付き1100円<税込> ※販売は土日限定)。
目の保養のあとは、お口の保養もお忘れなく!

 

スポット情報

店舗名 細見美術館
住所 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
電話番号 075-752-5555
営業時間 2019/4/27(土)~6/16(日) 10:00~18:00(入館は17:30まで)
交通 地下鉄東西線「東山駅」2番出口より徒歩約7分
市バス 31・201・202・203・206系統「東山二条・岡崎公園口」下車、東へ徒歩約3分
市バス 5・32・46・洛バス100系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、西へ徒歩7分
駐車場 なし
料金 一般 1,300円(1,200円)学生 1,000円(900円) ※(  )内は20名様以上の団体料金
ホームページ https://www.emuseum.or.jp/

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