
創業90年のあんこ店「株式会社イマムラ」から新しく誕生した「あんこcafe Mifuji &(かふぇみふじあん) / 味不二庵(みふじあん)」では、好きなあんことトッピングを組み合わせた最中を作ることができます。
1933年に創業して以来、あんこ一筋の製餡所「株式会社イマムラ」が、直営店「味不二庵(みふじあん)」をオープンしたのが1989年のこと。
それまでは砂糖を加えていない「生あん」を販売していましたが、縁あって、砂糖を加えたあんこをイベントで販売することになりました。
お皿に乗せて提供していましたが、お皿がなかなか返ってこなかったため、最中のかわ「せんべい」にあんこを盛って販売することに。これが、看板商品「三富士(みふじ)せんべい」(12枚入648円~)と「三富士あん」(130g 756円~)誕生のきっかけです。
「最中は作り立てがおいしい」という思いから、自宅でも作り立ての最中が味わえるよう、せんべいとあんこを缶に入れて、分けて販売することになりました。
「最中かわ」と呼ばれるせんべいは、滋賀県産のもち米「羽二重」の米粉を使用しています。職人が昔ながらの製法を守り、もち米を粉にした「生粉」を使って手焼きするため、サクッ、パリッだけでなく、モチっとした食感も楽しむことができます。皮が薄く、とても軽いのも特徴で、こちらのせんべいを目当てに来られるお客さんもいるそうです。
あんこ専門店が作る自慢のあんこは3種類。国産にこだわり、厳選した材料で提供しています。
北海道産のアカネ大納言小豆を地下水でじっくりと炊き上げた「朱里小倉あん」。「福寿こしあん」は、小豆の皮が混じらないよう丁寧に漉し、「白こしあん」は備中白小豆と手亡豆(てぼうまめ・白いんげんのこと)を独自で配合して、あっさり仕上げています。
2023年11月には、あんこをもっと気軽に食べてほしい、と以前倉庫だった場所に「味不二庵」を移転し、さらにカフェやテイクアウト、買い物ができる「あんこcafe Mifuji & / 味不二庵」を新オープンしました。JRや京阪電車「東福寺駅」からは徒歩7分、京都駅からも歩いて行くことができます。
コンクリートの壁に大きく描かれた店名が目印。
駐車場の奥にある階段を上り、突き当たりの左手が店舗です。
1階が「三富士せんべい」や「三富士あん」を購入できる「味不二庵」、2階がイートインスペース「あんこcafe Mifuji &」となっています。
1階「味不二庵」にて。企画開発を担当されている八木真望様
注文は1階の「味不二庵」で行い、出来上がった商品を持って2階のイートインスペースへ。
ショーケースの左側には定番の「小倉あん」、「こしあん」、「白あん」、10月31日(予定)までの季節限定味「カシスあん」、「マンゴーあん」、「コーヒーあん」の6種類が並んでいます。
右側には5種類のトッピング「トマト」、「紅まどんな」、「クリームチーズ」、「バター」、「ピーナッツ」がスタンバイ。
「あれもこれも食べたーい」と言う方には、3種類のあんことトッピングが選べる「三富士もなか&」(イートイン/1,650円、ドリンク別)を。
店内では、おすすめの組み合わせも紹介されています。今回はその中から、筆者が気になった3種類を選んでみました。
・コーヒーあん×ピーナッツ
・こしあん×トマト
・カシスあん×紅まどんな
写真左から「コーヒーあん×ピーナッツ」、「こしあん×トマト」、「カシスあん×紅まどんな」
商品を受け取ったら、2階に行きましょう。
遊び心のあるブランコのような椅子や、カウンターの各席に設置された電源とUSBコンセントの気遣いがうれしい2階の窓からは、ニデック京都タワーや新幹線を眺めながら、カフェ時間を過ごすことができます。
あんこと酸っぱいものの相性が合うということですが、初めての組み合わせ。ドキドキしながら口に入れると、なめらかなこしあんとトマトの食感、酸味が絶妙にマッチしていました。
ピーナッツの甘みを際立たせてくれたコーヒーあんと、こんなに爽やかなあんこがあるなんて!と感動したカシスあんのおいしさにハマり、家でも食べられるよう、気になった小倉あんもプラスしてテイクアウトしました。
好きなあんこを3個選んでテイクアウトできる「三富士あんカップ」(1カップ540円)
自分だけでは思いつかない「あんこと〇〇」の組み合わせをたくさん知ることができる「あんこcafe Mifuji & / 味不二庵」。今まで以上にあんこの魅力にはまり、あんこが好きになると思います。
店舗・施設名 | あんこcafe Mifuji & / 味不二庵 |
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住所 | 京都市東山区本町9-127-1 |
電話番号 | 075-541-4566 |
営業時間 | 味不二庵/ 10:00-17:00 あんこcafe Mifuji & / 11:00-17:00 定休日:火曜、水曜日、他不定休あり |
交通 | JR・京阪「東福寺駅」から徒歩7分 |
ホームページ | https://www.instagram.com/an_mifuji_an/ |
Writer小澤まみ
Writer小澤まみ
読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。
書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/