- 2023/11/23NEW
- 【11月23日(木・祝)】早朝の南禅寺・水路閣の紅葉は綺麗に色づいていました!
こんにちは。マツモトです。
今日は明日から岡崎の京都国立近代美術館で開催される
「世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新に向けて」展のプレビューに行ってきました!
ウィーン分離派……。を詳しく解説しろと言われても難しいのですが、
19世紀末にオーストリアのウィーンで生まれた、芸術の新しいムーブメントを起こした一派、
ということでしょうか。
それまで高尚で、リッチな王侯貴族だけのものだった芸術を、
絵画や工芸以外のものも巻き込んで、一般庶民にも手の届くものにしよう!
としたイケてる人々です。
さて、この展覧会ですが、
ルノワールの●●!
とか、
ゴッホの▲▲!
といった目玉はありません。
なかなか小体な作品が、ぎっしりと並んでしますので、
展覧会をどう見るかは、各人の趣味嗜好に完全に委ねられています。
私は最初の数点を見て決めました。
“今回は印刷会社の人目線で見よう”と。
なんでそうなったかと申しますと…。
これです!
この作品の説明のところを見ると、使用している用紙のところに“和紙”の文字。
あれっと思ってほかの作品を見ていると、
結構、あるある!「和紙」の文字。
さらにこちらは、
インキが「墨」となっている!
おお、19世紀末のウィーンといえば、日本だって明治。
日本のイカしたプロダクツが、早くも
イケてるヨーロッパのアーティストたちに活用されているとは!!!
気になったのでキュレーターの方に聞いてみると…
「和紙に刷られたものはたくさんあります。ただ、日本からの輸出品なのか、それともヨーロッパで技法を真似て作ったものかは素材を調べてみないとわかりませんね」
とのこと。
ちなみに墨については、
「まさか硯で擦ってはいませんが…(笑)」
顔料のように細かくつぶして使ったのかもしれませんね、ということでした。
そして会場をウロウロしているとこんな作品も…。
うわー、これって、大平印刷の友禅印刷に負けないナイスな金色の印刷じゃないですか!
作品名とともに確かに“金色印刷”と書かれていますが、
私が見ても箔押しではなさそう(とわかる)…。
さらに別のキュレーターさんを捕まえて聞いてみましたが、
「うーん、解説は直訳でしょうね。ちょっとどういう印刷かまでは…」
何で刷ったものなのか、今日はよくわかりませんでした。
とにかく、ムズカシク考えず、ジブン視点で見れば、かなり面白い展覧会です。
カッコいいデザイン満載ですし。
そういえば「印刷」が発展したから、芸術がこうして、私たちの手に届くものになったとも言えますよね!
ギフトショップにあったポストカードも素敵でした。
印刷会社、バンザイ! \(^o^)/