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“へんこに良いものだけ” 京都に根ざした人情味溢れる、ほんまもんのごま油【山田製油】

2018/05/02

デジスタイル京都をご覧の皆様こんにちは!ライター鈴木あみです。

桜の時期が終わり、京都はすっかり心地よい春日和ですね。

 

さて、新生活が始まり新しい環境で過ごす方も多いと思いますが、環境の変化や季節の変わり目から体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方達にもオススメな体にとっても優しいごま油さんがあると聞いて伺って参りました。

 

今回お伺いしたのは、京都駅の西側、桂離宮近くの住宅街にある”山田製油”さん。

こちらの桂本店は、ごま工場と併設でごま製品の販売と「ピッコロモンド・ヤマダ」というごま風味のイタリアン料理店を営んでいます。

 

お店に着くと、もうふわーっと包み込む様な香ばしいごまの香りが。

ごま油ってなんてあんなに良い匂いなんでしょうか。香りを嗅ぐだけでお腹が空いてしまう。。

(お伺いした日は、ごま油を使ったラー油の製造をされていました。)

 

ごま製品で溢れる店内。どれも体に優しいものたちばかり。

 

京都でごま油を作り始めて3代目の山田康一社長にお話を伺わせていただきました。

大学を卒業してからすぐに跡を継がず、別の会社で働かれていた山田さん。27歳の時にお爺様の想いを受け継いでいくことを決意されました。

 

「会社勤めしていた当時、自分のやっていた仕事が水産系やったんやけど、結構添加物やら色々と使って食品を作っててね。

会社は結構添加物やら薬品やら使っているけど、うちの爺さんって『世のため、人のための食品をつくれ』って言って添加物を使わない商品を作っておったなって。やっぱり爺さんかっこよかったなって思い出して。」

 

「京都って歴史が古い方が値打ちがあるさかいに一応3代目って言うてるけど、1度休業しているから特殊な三代目。嘘ではないけども。(笑)」って茶目っ気たっぷりに言うところが山田さんの正直者なお人柄を感じます。

 

創業者のお爺さまはとても体が弱い方だったそうで、当時勤めていた会社も休みがちなほど。

「自分なりに体質改善をしないといけない」と思い立ち、京都発祥のマクロビオティックの提唱者”桜沢如一氏の健康指導を受けました。

 

マクロビオティックとは、玄米を始めとした穀物を中心に、海藻や旬の野菜を取り入れた日本古来のシンプルな食事方法と東洋思想の「陰陽」を合わせた食養法。

桜沢氏の健康指導のおかげですっかり健康体になったお爺様。桜沢氏にお礼を言いに行ったらこう言われたそうです。

 

“「山田、礼なんて言わんでええからお前も世のため、人のために食品を作ってみろ。」”

 

そう言われたお爺様が始めたのがごま油作り。ここから山田製油の歴史が始まります。

 

 

創業当時からの変わらない製法で作られるごま油たち。

 

桂本店では、ごま油の試飲も出来ます◎ 好みの味を試してから帰るのが嬉しい。

 

山田さんの大学卒業と一度休業した山田製油でしたが、脱サラ後に再開。奥様と二人だけで再開した山田製油は、1年目は売上39万円、2年目も144万円となかなか上手くいかなったと言います。

それでもめげずに“いいもんだけ作る!”と続けてきたのはお爺様の想いとサラリーマン時代の経験があったから。

食品流通業界にいた山田さんは、食品業界の中で中小零細の加工業がとても不利な状況にあったことを身近に感じていました。それを知っていたからそ、良いものを適切な対応で売ることにこだわり、今売上が悪くても“良いものを欲しいと思ってくれる人に買って欲しい”と自分で納期を決められるような生産方法を取ったといいます。

その後、創業当時の売り上げが嘘のように、現在は全国の百貨店や世界のセレクト食品店“DEAN & DELUCA”にも卸し、地元の京都だけでなく、いまや全国各地のお客様から求められる人気ブランドになりました。

けれども、山田さんはいまの流通規模を減らしていきたいと言います。

 

“やっぱりね、例え賞味期限内は食べられるってよくよく分かっているんやけど、僕ら「ものづくりの職人」として煎りたて、練りたて、搾りたてが一番美味しいねん。

その味、香りを届けようと思うとこれは拡販していったら届けられへんなって思うし。

今までは、スーパーや百貨店の食品売り場の棚に並ぶことによって宣伝になると思っていたけれど。賞味期限内は食べられるし美味しいかもしれないけど、むちゃくちゃ美味しい訳ではない。だんだんと味って落ちていくんやね。 僕らが美味しくないと思うものを食べてもらうより、出来立ての美味しいのを食べてもらった方がええさかいに。

極力はこれから通販や直販とかに直していって、売上規模が落ちてもかまへんさかいにシフトしていこうと思っているのが今なんです。 ”

 

 

どこまでも本質的に”美味しい”だけを追求する。根底にあるのは山田さんのお爺様から受け継いだ“世のため、人のため”という強い気持ち。

 

 

>続いては“持続可能な社会”地域に根ざした先に考える山田製油の姿とは?

スポット情報

店舗名 山田製油
住所 京都市西京区桂巽町四番地
電話番号 075-394-3276
営業時間 桂本店:10:00~19:00(年始休み)
交通 京阪桂駅より徒歩約10分
ホームページ http://www.henko.co.jp/

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