もう何年もこの街で親しまれてきました。
そんな落ち着いた佇まいが素敵な「喫茶パーチ」。
シルバーグレーのマスターなんかがカウンターに居られそうな…イメージを抱いていると、ドアの向こうで優しく迎えてくれるのは予想に反して若いオーナーご夫妻です。
こちらは、〝昔ながらの喫茶店〟を愛する水口辰紀(たつのり)さんと知恵(ちえ)さんが2015年12月にオープン。もともとこの地で35年間営業していた喫茶店だった物件と出合い、その空間をいかして〝パーチ=止まり木〟という名を冠したお店を始められました。
もともと革張りだった椅子やソファを深みのあるグリーンのベルベット生地に張り直すなど、手を加えられた部分はあるものの、古き良き時代の趣はそのまま。
「はぁ、落ち着く…」と言っている場合じゃなかった!(笑)
そう、サンドイッチです。
同店の人気メニュー「あんバターサンド」(400円)。もう、見た目からして間違いない!
「ブレンド珈琲」(400円)との相性も良いです。
粒あんが端までたっぷりと塗られていて、手にしたときの重みもしっかりとあります。
ガブリとほおばると、トーストの香ばしさ、バターの塩っけ、あんこの甘みの三重奏。
幸せ感じる味わい~。
ちなみにバターは、サンドするパンの外側に塗られているのだとか。
バターのうまみがダイレクトに伝わってきます。
実はこのメニューは比較的、新顔なのだそう。
「近くにおいしいあんこ屋さん(京都の老舗「中村製餡所」)があるんです。
そのあんこを使ったアイスもなかを夏に提供していたのですが、秋口以降にも何か提供できないかと思って」と知恵さん。
辰紀さんも、「試作で食べて、これはおいしいと思いました」とニッコリ。
そうそう、こちらのおいしさの秘密はパンにもあり。
人気店「eze bleu(エズ ブルー)」の食パンをスライスして使っています。
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