- 2018/10/24
- 第六回 【城南宮〜曲水の宴〜】雅な平安時代の歌会
毎年5月15日に行われる葵祭を以前撮影した写真でご紹介! 葵祭はこう撮る!
上賀茂神社にて斎王代を撮影
みなさまはじめまして。
京都在住カメラマンの佐々木と申します。
京都に憧れて憧れて…中国からの帰国時についに夢の都に移住してしまいました。
世界の人々をも魅了する都。
国内旅行で何度も足を運ぶより住んでしまったほうがいい。
美しい京都の季節の移ろいに目を奪われ、お寺の門が閉まるかライトアップが終わるまで朝から晩まで撮影しっぱなしのことがよくあるほど。
春の桜、夏の青葉に苔、秋の紅葉、冬の雪景色、祇園や嵐山をはじめ、それはそれは雅な風景を愉しめます。
でも京都の真髄はなんといっても舞台。
他の地域では廃れてしまった工芸品で希少な技術をふんだんに活かした豪華な衣装を着ての伝統的な祭事―。
京都では1月の十日えびすに湯立神楽に始まり、2月は節分、3月は雛祭、4月はお釈迦様の誕生日の花まつり…舞妓さんよりも希少な島原太夫による太夫道中も観ることができます。
元ロックギター弾きなわたくしは舞台芸術には特に興味をそそられます。
中国在住時に一時帰国して美輪明宏さんの舞台観劇をするほどの舞台好き。
移住するくらいどうということはございません、というのもご納得いただけるのではないでしょうか。
上賀茂神社のそばにある木立の道、賀茂川堤にて命婦(みょうぶ)を撮影
そして若葉萌える5月!
京都三大祭りの1つ葵祭、数日しかもたない貴重な葵の葉で飾りつけた平安時代のそれはそれは雅な行列があるのです!!!!
約1400年前、凶作で飢餓疫病が蔓延した際、「鴨の神」の祭礼を行ったのが起源。
「まつり」という言葉は葵祭のことをさしており、「源氏物語」では正妻・葵上と元カノ・六条御息所の「車争い」というお話しがあるほど人気があるお祭りです。
当日に行われる行列が「路頭の儀」、下鴨神社で行われる神事は「社頭の儀」と呼ばれています。
今回は葵祭の煌びやかな行列「路頭の儀」をご紹介いたします!
葵祭 ルート
10:30 京都御所 → 11:40 下鴨神社 到着
14:20 下鴨神社 出発 → 賀茂川堤 → 15:30 上賀茂神社到着
まずどこで見るかは時間も背景も全然違うので重要です!
背景で全然違う!
歩道で見るときと糺の森や上賀茂までの鴨川沿いの木立の中では全然雰囲気が違います。
歩道から御幣櫃(ごへいびつ/お供え物)撮影
糺の森にて御幣櫃(ごへいびつ/お供え物)撮影
カメラ的に言うと これは背景に無駄なものがなくすっきりすることで主題が引き立つため。
それとストロボが太陽だとすると木立が直接日光を遮り、やわらかな光になるのはソフトボックスを使っているようなやわらかな雰囲気になるから。
やっぱりなかなか見られない行事なので撮影したい!という方のためにおすすめのカメラ設定もお教えいたしますと…
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これを初期設定として好みに合わせて調整してみてください。