オーストラリアのと京町家の融合 不思議な異空間で味わう家庭の味
そうそう、もう少しお店の紹介も。
「JAM JAR LOUNGE & INN 」は2016年8月にオープン。
建築関連の仕事を手がけるオーナーの池田さんは20年以上のオーストラリアで暮らし、日本らしい場所に興味がわいたので、京都へ移り住むことに。オーストラリアで一緒に働いたこともあるダニーさんと共に、こちらのお店を始めました。
実は、オーストラリアのタスマニアでダニーさんが開いていたお店の名前が「JAM JAR LOUNGE」だったそう。
当時の常連さんが作ってくれたというフォトブックを見せてもらうと、看板やメニューの黒板など現在のお店と雰囲気が似ています。ここはオーストラリアのお店と京町家の融合スポットといえるのかも。
直輸入のワインなど、オーストラリアのものを多く提供されています。
もうひとつ、こだわっているのがコーヒー。
京都大山崎COFFEE ROASTERSの厳選された豆とイタリア製マシンで淹れる本格的エスプレッソ。オーストラリアではエスプレッソが主流で、「ドリップは薄すぎて、ちょっと僕には紅茶を飲んでるみたいなんです(笑)」(池田さん)とのこと。
ちなみにダニーさんのおすすめは、モカラテだそうですよ。
池田さんがチョイスした、20世紀初頭のアールデコヴィンテージをイメージしたインテリアで統一されている店内は、どこを撮っても絵になります。サラダの器のように食器も極力、和のアンティークのものを使っておられるそう。
カフェの奥にあるゲストルーム(1日2組限定で宿泊できます)も覗かせてもらいました。
深い青の漆和紙を使用し、町家らしい坪庭による落ち着いた空間が広がっています。
ゆったりとコーヒーを飲みながら、JAFFLE片手にお出かけ先を相談、なんていう宿泊客の姿も時には見かけられるそう。うーん、贅沢。そんなくつろぎの旅行もいいなぁと、とってもうらやましく思いました。