伝統的な景観を色濃く残した、西陣・上七軒そばにある「JAM JAR LOUNGE & INN(ジャムジャーラウンジアンドイン)」。
こちらのカフェで、オーストラリア風トーストサンドイッチがいただけると聞きつけ、やってきました。
築110年の京町屋を改装したカフェは玄関を入るとカウンターがあり、すぐそばの黒板に書かれたメニューを見てオーダーします。
お目当てのサンドイッチは「JAFFLE(ジャッフル)」。1950年代にオーストラリアのサーファーの軽食として誕生したものだとか。
全5種類のうち、一番人気だという「エッグ・ベーコン・ホウレンソウ・トマト・チーズ」と、焼きそばパンのような〝パン+麺〟の組み合わせがユニークな「スパゲッティ(ミートソース)・チーズ」を注文。いずれも単品600円、サラダと飲み物付きのセットは950円(飲み物をビール、ワインにすると1100円)です。
カリッとしたトーストとたっぷりの具! もう見た目から美味しそうです。
食パンにトマトソースを塗り、目玉焼きと焼いたベーコン、スライストマト、ホウレンソウ、チーズを乗せ、オーストラリアのバーベキューソースに似ているトンカツソースを塗った食パンでサンド
専用のジャッフルメーカーで5~6分かけて焼き上げられます。
そのマシンが、こちら。オーストラリアから持ってこられたものです。
開くとこんな造りに。食パンのかわいい焼き色の秘密はコレです!
サンドイッチの食パンの外側にバターが塗ってあり、それによってこんがりと焼きあがります。熱々の「JAFFLE」にパクつくと、フワッと鼻にぬけるように、いいバターの香りがします。
「スパゲッティ(ミートソース)・チーズ」には、スライストマトもはさんであり、仕上げにドライバジルがかけられています。ミートソースがトロリとしていて、パンのカリッとした食感との相性が絶妙!
オーナーの池田和男さんに、「(JAFFLEは)オーストラリアのカフェでよく提供されるメニューなんですか?」と聞くと、「いえ、むしろ家庭料理ですね。一家に一台、ジャッフルメーカーがあって、朝ごはんにありあわせの材料で作るイメージです」とのこと。
現地ではスパゲッティのJAFFLEは定番だそうで、残り物のスパゲッティを使って作られていた名残りのよう。なんとも家庭料理っぽいお話しです。
ゆえに。「パンをはじめ、素材にこだわりはありません。手に入りやすいもので作っています。JAFFLEは高級料理ではないので」と池田さんは話します。
修行探訪15軒目から得た学び。
「家庭料理をもとにしたメニューだからこそ、あえて素材にこだわらず、ほっとする味わいに」
>「JAM JAR LOUNGE & INN 」を紹介!