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フォトジェニックな京都~カメラマンによるスマホ撮影のコツ

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【祇園祭前祭・宵山、山鉾巡行】夜に映える美しい鉾を撮影するコツは!?

2017/07/18

こんにちは。おさんぽカメラマンの久藤です。

今回は京都の夏のお祭りと言えばこれ!「祇園祭」のレポートです。

2014年から前祭・後祭の習わしが復活しました。前祭(さきまつり)の宵山(よいやま)で鉾と屏風祭、そして翌日山鉾巡行を見て来ました。

 

7月16日宵山です。京都のど真ん中、繁華街のいつもは車がバンバン走っている道路が通行止めになり鉾(ほこ)がいくつも並びます。前祭は鉾が9基。山が14基。手前から長刀鉾、函谷鉾、遠くに月鉾も見えていますね。

写真に複数鉾が写ると町全体でお祭りをしているんだなと伝わります四条東洞院の東より。

暗くなってきました。駒形提灯は夜の闇に浮かび上がる様が良いですね。こちらは月鉾。

提灯は鉾ごとに色んなデザインがあるのでそれを見て回るのも面白いです。暗い場所での撮影は手ぶれしない様に立ち止まってスマホをしっかり持って撮影しましょうね。

四条新町の東より。

放下鉾です。提灯に照らされて鉾の装飾が見えます。

提灯に露出明るさを合わせると装飾が写らないので装飾の方を画面タッチして明るさ調整してください。四条新町上るより。

新町通六角下るまで来ました。おや人だかりが。皆さん建物の中を覗いていますね。

何でしょう?

わあ!立派な屏風が!鉾のミニチュアもありますね!

可愛い!奥では舞妓さんを呼んでお食事をされています。藤井絞さんという絞り染めの会社で毎年祇園祭に合わせて所蔵の屏風を広げて通りからも鑑賞できるようにされています。

屏風を飾られているご家庭や会社が多いことから「屏風祭」と呼ばれていますが、様々な美術品や調度品を見ることができます。祇園祭の公式の行事ではありませんが実は見応え抜群の隠れたイベントです。

新町通や室町通、西洞院通沿いに多く見られるので皆さんも事前に調べて回ってみてください!前祭だけ後祭だけという場所もあるので注意してくださいね。

また、所蔵品を公開されている方々は善意にて行っていることなので鑑賞する際は節度を守ってご覧ください。

次いで室町通三条下るに来ました。突如として現れたのは大きな鯉の滝登り。

おおお〜!すごい迫力です!

高さ10mはある幟に鯉が所狭しと描かれています。夜空にうごめくその様は、もう圧巻こちらは老舗帯匠の誉田屋源兵衛さんが2008年に創業270周年を記念して描かれた270匹の鯉だそうです。

そして毎年金色の鯉を一匹ずつ増やして今年は、総勢279匹金色の鯉をすべて見つけられたら今年の運勢が良くなるそうです。

それは頑張って探さねば!笑

絵は画家の木村英輝さんの作品です。

 

さて翌日7月17日は山鉾の巡行の日です。祝日と重なって沢山の人出でした。巡行一番手の長刀鉾です。

お稚児さんも見えました

鉾の重量は10トン以上あるそうです。人力のみで動いているのはすごいですよね。

でもうちの子供の反応はいまいち。人力で動かす凄さがわかってなさそうでした。

こんな大きな鉾が方向転換もしつつ町中を移動していく様はなかなかの見応え!

「辻回し」と言って、四条河原町と河原町御池などの交差点で見られます。

鉾に腰かけている人はお囃子を演奏し、屋根に乗っている人は電線にぶつかったり装飾品が落ちたりしないか見守る役目があるそうです。

 

後祭は7月21~23日が宵山催事で24日が巡行です。

10基を見ることができます。

後祭では歩行者天国や夜店がないので、比較的人出も少なく美しい宵山の風景が楽しめます。屏風祭も合わせてお楽しみくださいね。今回ご紹介した藤井絞さんの屏風、誉田屋源兵衛さんの鯉の滝登りも見れますよ。

ではまた次回!

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ライター紹介

フォトジェニックな京都~カメラマンによるスマホ撮影のコツ一覧

ライター:久藤美智子

京都在住のフリーランスフォトグラファー。 得意分野は人物、建築、料理。自然を愛する2児の母。

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