レトロ建築好きの私が、以前から注目していたのが北区紫野にある船岡温泉。
名前に温泉とありますが天然温泉ではなく実は銭湯で、1933年(昭和8年)に日本で初めて電気風呂を導入し「特殊船岡温泉」として表記する許可を受けたのだそう。
こちら、建物に興味があって一度行ったら、空間の魅力に加え、銭湯の心地よさもあってすっかりハマってしまいました!
元々、木造2階建ての料理旅館「船岡楼」の付属浴場として営業をスタート。
大正時代に建てられたとあって、入り口からしてレトロな要素がたっぷり。
脱衣所や渡り廊下には、色鮮やかなマジョリカタイルという古いタイルが張られていたり、
天井を見上げると鞍馬天狗と牛若丸の彫刻があったり!
欄干の透かし彫りには京都三大祭りの一つ葵祭の行列や、上賀茂神社の賀茂競馬、今宮神社のお祭りの様子などが彫られているのだそう。
ベビーベッドも用意してあったのですが、赤ちゃんを寝かせるところが畳(笑)渋い!
レトロ建築好きにはたまらないポイントが盛りだくさんです!!日替わりで男女のお風呂が入れ替わるので、日を変えて行けばどちらもチェックできます。
気になるお風呂は、日本で初めて導入された電気風呂をはじめ、ジェットバス、くすり風呂…と想像以上に種類が多くて、ちょっとしたスーパー銭湯並みの楽しみがありました。
お風呂には常連客らしいおばあちゃんがいて、「洗面器はそこから持って行ったらいいえ」とかまだ小さかった娘を見て「赤ちゃんええなぁ、可愛いなぁ」と話しかけてくれたり。
銭湯でどんな風に過ごしたらいいかちょっとドギマギしていたのですが、優しく受け入れられた感じがして、すごく居心地が良かったです。
そして何とこーんな立派な露天風呂もあるのです。
この日は、15時のオープンに合わせて行ったのでまだ人も少なく、ゆったり入れました。
日の高いうちからのんびりお風呂に入ったら、心身ともに癒され、うーんといいところへ旅行にでも来たような気分になって大満足!
ちなみに、日曜日は朝8時から空いているので、朝風呂という贅沢もいいかもしれません。
そして、忘れちゃいけないのが、石鹸・シャンプー・洗顔料などを持参すること。
今どきの温泉やスーパー銭湯には大抵シャンプーが備えつけられていますが、ここは町の銭湯。私たちは初めて行った日、タオルは持っていたものの、石鹸類をすべて忘れ、番台で購入したのでした(使いきりサイズで30円とかでした)