MAGAZINE
ナチュラルなデザインから、クスッと笑えるシュールなキャラクターまで、バリエーション豊かなスタンプを手がける森田印房(もりたいんぼう)。オリジナリティ溢れるアイテムは、文房具イベントでも人気を集めています。暮らしをカラフルに彩るスタンプを探しに訪れてみませんか。
地下鉄・四条駅の21番出口から北東へ歩いてすぐの場所に「森田印房」はあります。
森田印房は、篆刻家・森田緑山氏をルーツに持つ印鑑専門店。1951年の創業以来、実印や銀行印、会社印鑑などを扱い、町のハンコ屋さんとして親しまれてきました。
2024年12月からは、手ぬぐい専門店「にじゆら 染めこうば京都店」と共同で出店しています。
店内は白を基調とした空間で、右手にはにじゆらの手ぬぐいが、左手前に森田印房のスタンプや雑貨が並んでいますよ。
セレクトショップのような洗練された雰囲気ですが、奥には印鑑店のカウンターが。
取材中も「急に印鑑が必要になって」「社印を作りたくて」と相談に訪れる方が絶えず、今も変わらず地域に根ざした存在であることが伝わってきました。
そんな森田印房のもうひとつの魅力が、作家・森田恵子さんによるデザイナーズスタンプです。
普段使いしやすいナチュラルなものから、クスッと笑えるシュールなものまで、常に70種類が店頭に並んでいます。季節ごとに新作も登場し、訪れるたびに新しい出会いがありますよ。
森田印房のスタンプはすべて、森田さんの手描きによるもの。「ハンコを楽しむカラフルな私の暮らし」をテーマに、カードサイズの中でアートが楽しめるように作られています。
もともと消しゴムハンコを制作していた森田さん。長年教室を開いていた経験から、細かく彫り込むよりも、シンプルなイラストに色を組み合わせる方が楽しいと気づいたのだそう。
「そばぼうろ」は色を変えることで花にもなり、様々なシーンで使えます
「組み合わせ次第でどこまでも表現が広がるので、ぜひ色を楽しんでもらいたいです」と森田さんは語ります。
店内では、森田さんが厳選したインクも販売中
ここからはスタンプの一部を紹介します。まずは森田印房のスタンプの顔ともいえる、シュールで思わずクスッと笑ってしまうシリーズ。
左:寝落ち 880円 中央:もう無理 880円、たましい 1,100円 右:vacances 1,430円(すべて税込価格)
「気持ちに寄り添ったスタンプを作っています」と話す森田さん。これらのスタンプを見たとき、「わかる…」とつい声に出してしまう人も多いのではないでしょうか。
「意外と海外の方にも人気で。この気持ちは万国共通なのかもしれませんね」と森田さんは笑います。
続いては、お土産にもぴったりな京都モチーフのスタンプ。「抹茶」や「伏見」は、文房具イベントでも人気なのだそう。
最後に紹介するのは、これからの季節にぴったりな夏のスタンプ。
花火のデザインは、カラフルなインクを使えばポップで華やかな印象に、黒い紙に銀のインクを合わせれば、ぐっと和の雰囲気に。組み合わせ次第で、表情が大きく変わりますよ。
花火 大 1,100円 小 880円(すべて税込価格)
森田さんがハンコづくりを始めたきっかけは、 「ハンコ屋さんだし、消しゴムはんこを作ってみたら?」という友人の言葉でした。
「これからも森田印房を残していきたいと考えていたので、足を運んでもらうきっかけになれたらという想いもありました」
もともと絵を描くことが好きだったという森田さんは、消しゴムはんこ作りにも夢中になり、教室を掛け持ちするほどに活動の幅を広げていきました。それに伴い、お店を訪れる人も少しずつ増えていったといいます。
しかし当時の店舗は、いわゆる「町のハンコ屋さん」という佇まい。ワークショップができるスペースを確保するためにもリニューアルしますが、その最中にコロナ禍に。一時はお店を手放すことも考えていたといいます。
そんなとき参加したのが、当時勤めていた「にじゆら」のワークショップ。何気なくお店の話をしたことをきっかけに、にじゆら側も移転先を探していることがわかり、共同出店の話が進みます。
そして約半年後、現在の店舗が誕生しました。
入り口には共同ののれんが
「にじゆらさんで働きながら、工芸品の活かし方を学ばせていただいていました。そんな憧れの場所と一緒にお店を続けられて、奇跡のようです」と森田さんは語ります。
森田さんのこれまでの歩みがあったからこそ、カラフルなスタンプと手ぬぐいどちらも楽しめる、今までにないお店のかたちが生まれたのです。
森田印房は地下鉄・四条駅から徒歩5分とまちなかにあり、買い物の途中などに気軽に立ち寄れますよ。暮らしを彩るカラフルなスタンプを探しに、訪れてみませんか。
| 店舗・施設名 | 森田印房(もりたいんぼう) |
|---|---|
| 住所 | 京都市中京区東洞院通蛸薬師下る元竹田町632 |
| 電話番号 | 075-221-4578 |
| 営業時間 | 11:00~19:00 定休日:不定休 |
| 交通 | 地下鉄四条駅・阪急烏丸駅 21番出口より徒歩約5分 |
| ホームページ | https://morita-inbou.com/ |
Writer伊賀朝代
![]()
Writer伊賀朝代
ライター。1歳と5歳の子どもたちと、本と紙ものに囲まれて暮らす日々。学生時代を過ごした京都が忘れられず、15年以上通い続けています。ZINEを独立系書店に置いてもらう傍ら、本屋をひらく準備中。
WEB:https://yo-yo.site
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE
MAGAZINE