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2023.08.03

こんにちは!京都子育てネットワーク ママライターの たきしの です。

深草でてんやわんやの子育てをスタートし、いつの間にやら小学生になった息子とバスケットボールの話題で盛り上がっているこの頃です☆

 

今日は、京阪墨染駅ほど近くにある『あゆみ助産院』をご紹介します!

皆さんにとって助産院って、どのくらい身近な存在でしょうか?

息子が小学生のワタクシ、実は今でもたまにあゆみ助産院でお世話になっているんです。

さて、いったいなぜだと思われますか・・・?

 

あゆみ助産院のスタートは1987年。

当時まだ開業する助産師は数えるほどしかいないなか、左古かず子さんは京都市伏見区深草のこの地で「産婆業」を始められました。

1,800名以上のお産に携わってこられ、近年では「伝説の助産師」などと呼ばれることもあるそうです。

開業当初から、「自然分娩の援助」「思春期から更年期までのヘルスケア」「生と性に関わる学習・相談・講演活動」「オープンハウス・癒しの空間としての場の提供」を目指した多岐に渡る事業を展開。

体調の都合で2011年からはお産の取り扱いを中止されましたが、「一人の女性との出会いから、その後の人生の伴奏者となる」という活動は現在も変わりありません。

 

「助産院」ってどんなところ?そしていつ出会うの?

かつての私は、出産する病院以外で産前産後の相談をするという発想を持っていませんでした。

でも息子が1歳になる直前にご縁あって受診した時には、「こんな場所があるならもっと早く知りたかった!」と思いました。

 

今回左古さんに、受診のタイミングなどを含めたお話を伺いました。

左古さんは「ぜひ妊婦のうちに助産師に出会って欲しい」とおっしゃいます。

 

現在お産の予約は終了されていますが、あゆみ助産院は妊婦健診を受けることができる貴重な助産院なんです!

>公益社団法人 京都府助産師会発行の「京都の助産師さんリスト」

 

保健指導型助産院では唯一、「※妊婦健診受診券が使用できます」と紹介されています。

健診は基本的に出産予定の病院と情報共有して行われるので、病院との連携という意味でも安心ですね!

明るく柔らかい印象の落ち着く待合

 

受付奥が健診の部屋になっています

 

健診で左古さんは自身が妊婦だった時を思い出しながら、『妊婦さんと赤ちゃんの健診』という意識で必ず30分以上かけて診察されるそうです。

「触診を大切に丁寧に丁寧に診ていると、妊婦さんが安心してくれます。信頼関係ができて、その後何か相談ごとが出た時には思い出してくれるんです。今でもお産を担っているつもりで、全力で産前産後をサポートしています」

こんな思いを聞くと、どんな小さな不安や疑問も全部受け止めてもらえる!という安心感に包まれますね。

実際、不安なことがあった時に電話相談をしたり、産後退院した足であゆみ助産院を受診する方も珍しくないそうです。

 

さらに「一度診察したら、一生伴走していく気持ちを持っています」ともおっしゃっていました。

外来は『妊婦健診・母乳育児相談・乳児健診・育児相談』の他に、『思春期相談・更年期相談』も開かれています。

「何かあった時には、かかりつけ助産師として思い出して指名してもらいたい、と思っています。あゆみに来てくれた たきしの さんにもずっと伴走しているつもりですよ」と声をかけられると…なんだかグッときて温かさで胸がいっぱいになります…!

 

そしてあゆみ助産院は、外来以外にもたくさんの充実した取り組みをされています。

今回は、それぞれ月に1回開催されている『妊婦のつどい』と『親子ルーム あゆみっこ』を取材させていただきました。

 

妊娠中を明るく楽しく過ごすための「妊婦のつどい」

毎月第1水曜日午前に行われている『妊婦のつどい』は、「妊娠中を明るく楽しく過ごしていただくために、また、お産に向けて十分に身体を整え安心してお産をむかえていただくための情報交換の場」として開催されています。

 

『妊娠中の心とからだ/出産ってどんな感じ/胎教と出産後の赤ちゃん/妊娠中の食事とアレルギーについて/おっぱいの大切さについて』等の年間プログラムが組まれていますが、どの回からでも参加可能です。

この日のテーマは「胎教と出産後の赤ちゃん」

7組の妊婦さんが参加され、左古さんの司会進行でスタートしました!

自己紹介では、出産予定日や出産場所、気になっていることや知りたいことなどを順番にお話されていました。

お住まいは助産院近くや京都市外などさまざまで、出産予定の場所も病院や助産院などいろいろです。

初めての出産に漠然とした不安のある方、上のお子さんの育児で慌ただしく過ごしている方、仕事に追われる日々でゆったり過ごすことが難しい方…、日常の状況もさまざまです。

 

「母が私をあゆみ助産院で出産して、今度は私が妊娠したので来ています」という方がおられて驚きました!

生まれる前から見守ってもらっていた左古さんに、次は自分の産前産後をケアしてもらうなんて…助産院って、そんなステキな繋がりが生まれる場所なんですね。

左古さんの「お腹が張ってしまう時は、できるだけ横になって休憩するようにして下さいね。赤ちゃんの背中を下にして寝転ぶといいですよ」というお話、これにもとても驚きました!

え?赤ちゃんの背中がどこにあるかわかるの!?

私はかつて胎動で「あ!ここ蹴ってる!」と赤ちゃんの足を感じた記憶はありますが、赤ちゃんの体勢や手足の位置を知ろうとする考えはなく、それは産婦人科受診時のエコー検査で知るものだと思っていました。

それが…丁寧によくお腹を撫でて触っていると、妊婦さん自身が「赤ちゃんの頭や足がここにある」とわかるようになるとのこと。

そんなふうにお腹にいる赤ちゃんの様子を日常的に感じられるなんて…!

とっても貴重で嬉しい経験になりますよね!

左古さんのお話は、妊婦さんへの労りと、この時期を心地よく過ごしてほしいとの思いに溢れた内容でした。

「お腹が圧迫されているのか食事がしんどい」「寝つきが悪い」「上の子のお世話で休めない」…それぞれの悩みにも具体的な対処を応えつつ、「赤ちゃんのことを日々感じながら、できている自分を認めることを大切にね」と伝えておられました。

そして出産直後・産後数ヶ月の生活についても触れ、「こちらにいつ電話してくれてもいいですよ。昨日もね、3:00とか4:00に相談がありました。ほんとにね、些細なことでも毎日のように連絡してくれていいんですよ」と、本当に相談してもいいんだ~!って思える声かけがありがたい…!

産後どんな困りごとが起こるかわからないなか、こんなふうにしっかりサポートしてもらえると感じられたらどんなに心強いことでしょう。

 

「もっと赤ちゃんを感じよう!って思いました。今日来れて良かった」「不安があったけど、リアルな出産や産後のお話を聞くことができて貴重でした!」など、妊婦さんたちが晴れやかな表情で感想を語られていたのが印象的でした。

最後にあと数日で出産予定日の方が「もうこのままここで出産して左古さんに取り上げてほしいくらいです。半分本気です(笑)」とおっしゃり、皆さんも「わかります~!ほんとですね!」と、和やかな笑いに包まれた楽しい会となりました。

 

妊婦さんから0~2歳児のママさんのための「親子ルーム あゆみっこ」

続いて、毎月第4火曜午前に行われている0~2歳頃の親子さん・妊婦さん大歓迎の『親子ルーム あゆみっこ』に参加させていただきました。

 

保育士の今村和歌子さんを中心として、安田さん・中西さんと一緒に、絵本の読み聞かせとわらべうた遊びを楽しむ会が行われています。

この日は生後2ヶ月の赤ちゃんから1歳のお誕生日を迎えたお子さんまで、4組の親子さんが参加されていました。

今村さんが集まった皆さんおひとりずつに声をかけ、最近の成長の様子などを話題にした後、「そろそろ始めますね~」と、ゆったりとした雰囲気のなか会がスタートします。

 

風呂敷の中から出てきたのは、3冊の絵本。

梅雨時期にぴったりの『あめふり さんぽ』のお話から始まりました。

優しい語りかけと楽しいリズムに、お子さんはもちろん、お母さんたちもお話に聞き入っている様子です。

 

そして絵本の後は、わらべうた遊びへ。

親から子へ 子から孫へと伝承されてきたわらべうたは、はっきり覚えていなくてもどこか懐かしい。

わらべうたって、人がホッと落ち着く音階を使われているそうなんです。

どおりで、聴いていると優しい音に包まれているようで心地よくなってくるんですね…!

わらべうたに合わせてふわっと触れられて、体を揺らしたり、お母さんにギュッと抱きしめられたり。

泣いている子も、ハイハイしたい子も、おっぱいタイムの子も、その時のその子のタイミングでOK!

 

♪ ちゅちゅ こことまれ ちゅちゅ こことまれ とまらにゃ とんでけ〜

色とりどりのはんかちをつまんでふりふり!ふんわり柔らかい動きがとてもきれいです☆

皆で輪になって手を繋ぎ、集まって~、離れて~

トンネル遊びも!

しっかり体も動かして、心も体もじんわりアツくなりました☆

 

たくさんのわらべうた遊びを楽しんだ後は、自由に遊びつつおしゃべりタイム。

 

『モーハウス京都』の安田さんとお話しながら、「モーハウス授乳服」の試着をする方も。

優しい肌触りの素材でできた授乳服は、授乳ケープなしで授乳できてとても心地よく過ごせるそうです!

 

また『足もみサロンゆとりら』の中西さんは、優しいヘッドマッサージ「深眠タッチセラピー体験」を希望のお母さんたちに提供されていました。

「このマッサージも楽しみにして来ました~!」というリピーターさんもおられましたよ♪

 

『親子ルーム あゆみっこ』のコンセプトは、「たくさんの手とまなざしの中でみんなが育ち合う場」。

その言葉通り、この場にいる皆さんが安心して心を開いてふれあい遊びを楽しむ、とても温かい場所だと感じました。

 

参加したお母さんたちは、「今村さんのゆったりしたわらべうたのお声に癒される!」「こんな幸せにしてもらっていいの~?って思いました!」などおっしゃっていました。

赤ちゃんが生き生き遊んでいる姿と、お母さんたちの表情がほころんでますます明るくなっていく姿。

私もこの場にご一緒できた喜びを感じました!

 

まだまだあるよ!あゆみ助産院のさまざまな取り組み

今回は『妊婦のつどい』と『親子ルーム あゆみっこ』を取材させていただきましたが、あゆみ助産院の取り組みは他にも盛りだくさんで、毎月いくつものつどいの場や勉強会などが開催されています。

私が冒頭助産院にお世話になっていると言ったのも、たまにこちらの勉強会に参加しているからなんです!

 

お腹にいる赤ちゃんから更年期の女性の方まで、どの世代の方にも丁寧に寄り添って伴走しているあゆみ助産院。

関心のある方は、ホームページやInstagramから情報を確認したり、直接お問い合わせくださいね!

深草にこんな貴重な場所があることを嬉しく思うとともに、この情報が必要とする方へ届くことを願っています。

Information
店舗・施設名 あゆみ助産院
住所 京都市伏見区深草山村町999-2
電話番号 075-643-2163
交通 京阪「墨染」駅下車 徒歩4分
ホームページ https://ayumi-kyoto.main.jp/index.html
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