グルメ・お土産

2022.10.05

こんにちは!

子どもの頃は秋になると、野山に混じりて「実や種」を採りつつよろづのことに使ひけり。だったミヤマグチです。

今日はそんな「種」がテーマの新ブランドをご紹介します!

 

「自然の恵みに手を添える」がコンセプト

お店は西院(西大路四条)の交差点から北へ進み、蛸薬師通を東へ。嵐電の踏切を渡ったところにある「SHUKA」さん。

1926年(昭和元年)に京都で創業した老舗甘納豆専門店「斗六屋」さんの四代目である近藤健史さんが立ち上げられたお菓子ブランドになります。

西側が店舗で、東側はその「斗六屋」さんの工場になってるワケですね。

 

お店の前のサインはこの土壁が目印。

何やらたくさんの穴がありますがそのナゾは改めて。

 

まず気になるのが「SHUKA」って何??どういう意味??ですよね。

漢字で記すと「種菓」「種のお菓子」という意味なんですって。

 

大学院で微生物学を学ばれた後、稼業を継がれたものの「甘納豆って、どうしても“お年寄りのお菓子”や“甘すぎる”といったネガティブなイメージがある」と感じられていた近藤さん。

このイメージを払拭し、甘納豆を世界に通じるブランドにしていきたい!という想いを抱き、日本の食や工芸のブランディングで有名な中川政七商店の中川政七会長と会われた際に聞いた「甘納豆というのは根源的には種と糖だね」という言葉がベースとなって、「SHUKA-種菓-」という名が生まれたそうです。

そして、今回はその中川政七商店のコンサルティングを経てスタートされたブランドになります。

原料となるのはこのさまざまな種類の「豆=種」

 

「自然の恵みに手を添える」というコンセプトのもと、生命の根源である植物の“種”に着目。

甘納豆づくりで培われてきた“砂糖漬け”と呼ばれる古来の食品保存技術を活かした6つのラインアップをリリースされました。

 

さっそくご紹介しましょう!

 

1、カカオ
「カカオ豆=チョコレート」の常識を変えた、カカオ豆の砂糖漬け。京都のクラフトチョコレートベンチャー「Dari K」の、インドネシア産カカオ豆を使用しています。カカオは栄養豊富なスーパーフードと称される発酵食品。糖にはミネラルが豊富な有機ココナッツシュガーを合わせ、フルーティーでキャラメルのような甘みに仕上げました。40g 1300円(税込)

 

2、ピスタチオ
ナッツの女王とも言われるピスタチオ。その一大産地であるイランの生産者・パリズ農園が100年以上にわたり育て受け継いできたピスタチオを使用しています。その中でも若く緑色が鮮やかなスーパーグリーンと呼ばれるピスタチオのみをセレクトし、さわやかな後味に和三盆の優しい甘さを添えた一品となっています。40g 1300円(税込)

 

3、カシューナッツ
インドネシア産の大粒カシューナッツを使用。ほろっとした食感やクリーミーな味わいと共に、心地よいナッティ感が広がります。きび糖を合わせ、やわらかい甘さに仕上げました。40g 1100円(税込)

 

4、斗六豆(とうろく)
“美人”とも呼ばれ、豆類の中でも特に、第六の栄養素とも言われる食物繊維が豊富北海道産白花豆の大粒のみを使用。栗のようにホクホクとした食感に和三盆の風味を添えた、上品で繊細な味わいです。50g 900円(税込)

 

5、瑞穂大納言小豆
丹波名産の小豆の中でも、京丹波町旧瑞穂地区でのみ栽培される”瑞穂大納言”を使用。煮汁を切りすぎない炊き方で小豆の力強いアロマをそのまま活かし、噛むほどに小豆の風味が広がる一品です。きび糖を合わせ、豊かで飽きのこない味わいに仕上げました。50g 900円(税込)

 

6、丹波黒豆
丹波名産の有機黒大豆を使用。上質なタンパク質を多く含み、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富です。程よく弾力のある食感とうまみが特徴。きび糖を合わせた、野趣溢れる一品。
50g 1100円(税込)

 

「豆=種」へのこだわりはもちろん、それぞれの特性に合わせて「糖」についてもきび糖や、和三盆糖、有機ココナッツシュガーなど、それぞれセレクトされているんですね。

保存料や着色料など余計なものは一切使わず、シンプルに仕上げられているのが嬉しいです。

 

その場でも特別に試食させていただきましたよ。

「甘納豆」という概念では、“めっちゃ甘くて、そんなにたくさん食べられないモノ”と感じていましたが、本当にそれぞれベストな甘さ。ちょうどいい!そして歯ごたえも楽しめるものでした。

写真にあるように、お茶だけなくコーヒーとのペアリングもまた美味しいんです。

よく考えるとコーヒーも「種の恵み」。合わないワケないですよね。

 

中でも驚いたのがやっぱり「カカオ」

前述のように「Dari K」さんの、インドネシア産カカオ豆を使用されているもので、口に入れて噛んでみると確かにチョコレートのような風味が。

さらにはチョコレートの製造過程では廃棄されるというカカオ豆の皮もまるごと使われていて、その食感も楽しめました。

 

そして、お茶やコーヒーもいいけど、やっぱりこの味わいは、お酒にぴったりなはず!!と感じる方も多いはず。

ハイ、私もさっそくその日お土産でいただいたカカオ&カシューナッツで一献。

和風ミックスナッツとでも言うのでしょうか、お酒とのマリアージュは完璧!

ウイスキーはもちろんワインなんかにも合いそうです。

 

店内のコンセプトももちろん「種」

 

店内は床・両壁・天井が全て土壁(水・土・稲藁を使用されています)となっていて、小さな天窓からは自然光が差しこんでいました。

これは土に植えられた種が、空に向かって芽を出す時に見るであろう景色を再現されていて、“種の気持ち”を疑似体験できるようなイメージだそうです。

 

なので、冒頭にご紹介していた店頭のサインにある土壁の穴。

あれは種が芽生えているんですね!!なるほど、ってことは最終的に育つの??

それはまたお店に行って見てみてください。

 

洗練された店内に商品が並びます

 

10月6日(木)にオープンされてからしばらくは店頭もしくは公式サイトでの販売のみとなるそうです。

ぜひ、種と糖の美味しさ、体験してみてください!

Information
店舗・施設名 SHUKA
住所 京都市中京区壬生西大竹町3-1
交通 嵐電「西院」駅
阪急「西院」駅
下車徒歩約5分
ホームページ https://shuka-kyoto.jp/

Writerデジスタイル京都スタッフ

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Writerデジスタイル京都スタッフ

伏見にある印刷会社ではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
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