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2020.10.22

設立から20年経ちます。京都試作ネットさんの現在の活動は? 

 

アオイ:いまは何社が「京都試作ネット」の会員なんですか?

 

鈴木さん:37社が会員です。すべて京都の企業です。

 

アオイ:増えましたね~。

 

鈴木さん:でも入会するときの面接は厳しいですよ。ドラッガーを学んでいただいて、4時間くらいかけて面談します。それでも我々の趣旨に沿わないなと感じた場合は、入会をお断りすることもあるんです。

 

アオイ:それは厳しいなあ。でもだから、基本がブレないんですね。ところで京都試作ネットのウェブサイトでは、「2時間以内にできるかどうか回答する」って、表明されてますよね。これって大変じゃニャイですか。

 

鈴木さん:大変です。でもお客さまが我々に相談する時というのは、「今すぐ、回答が欲しい時」なんです。2時間以内に回答するという約束ですが、2時間って、レスポンス早いなっていう感覚に合いませんか? だから2時間以内をめざし続けていますよ。

 

アオイ:お客さはにとってはとてもメリットがあるけれど、京都試作ネットのみなさんにとっては大変ですニャ。現在は年間何件くらいの案件があるの?

 

鈴木さん:直近では年間400件くらいですね。

 

アオイ:それって、1日に1件以上だニャ!

 

鈴木さん:多いときは月100件なんて時もあったんですよ(笑) 今は競合も出てきて、少し落ち着いています。ネットで調べると分かると思いますが、「○○試作ネット」といのは結構増えているんです。

 

アオイ:ライバルニャ~。

 

鈴木さん:ライバルが現れるのはいいことなんです。僕らも既存の領域に止(とど)まっていたら、貢献できることが限られてしまうので、挑戦し続ける原動力になります。

 

アオイ:“試作”だから、新しいことにもどんどん挑戦するんだにゃ。最近はどんな案件を引き受けたんですか。

 

鈴木さん:たとえばアオイちゃんも知っているように、2020年の初め、新型コロナウイルスの感染拡大初期のころ、医療に必要なものが色々不足しました。そのとき作った医療用ガウンもその一つですね。

 

アオイ:ああ、そうでしたー。

 

鈴木さん:ほかにはつい最近、大手商業施設で、買い物カゴを消毒できる装置の試作機を作りましたよ。それまでこの施設では、スタッフの方が手で買い物カゴを消毒していました。この機器ができたことで、お客さまに安心の“見える化”ができます。さらに従業員の方の負担軽減と、安全の確保もできますね。

 

アオイ:そうか。買い物カゴを消毒することは、お客さんだけじゃなくて、働く人の感染リスクも減らせるんですね。よかったニャ~。

 

鈴木さん:このほかにも鉄道会社のお掃除ロボットや、再生医療に使う細胞の培養装置など多岐にわたります。いずれも人材不足の支援や感染症予防対策、将来構想の支援など、社会や顧客の課題解決につながっています。

 

アオイ:めちゃめちゃストライクゾーンが広がっているけれど、京都試作ネットさんの設立の趣旨にピッタリ。内容もすごくSDGsのターゲットにリンクしていると思うなあ。

 

鈴木さん:お客さまに近い立ち位置でやっていくと、僕はアオイちゃんが見つけてきているみたいな、SDGsのターゲットにハマる事業しか今後は残らなくなってくると思いますね。

 

アオイ:ほんとに? そうだ、京都試作ネットさんは最近、スタートアップの会社ともいろいろやってるんでしょ?

 

鈴木さん:スタートアップのトップは、何とかこれを世に出したいと強い思いを抱いている若者が多いんです。あるトップは、京都をスタートアップの都にしたいと考えていますが、これは京都試作ネットが、京都を試作の集積地にしたいと思っているのと同じです。

 

こんなふうに「地域の未来」を考える経営者の方が多いのが、京都のよさなんだよニャ。>>>

Information
店舗・施設名 京都試作ネット
住所 〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町134番地 京都リサーチパーク2号館2階
ホームページ https://kyoto-shisaku.com/
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