- 2021/03/25
- 第24回 〝春分〟に「桜のぼた餅とこごみの酢醤油漬け」を
格好良くて安定感のある大鉢は、〝ちょこっと盛り〟にも〝なみなみ盛り〟にも
「この器は、お店を始めてすぐの頃、北野天満宮の『天神市』で手に入れました」と、お二人。当時、「まつは」でここまで大ぶりな鉢は「使わないんじゃないかな」と内心、感じていたにも関わらず、双方、ついにそれを口にせず、購入したと話します。「今、思うと、決して高いわけじゃないけど、その時は手持ちのお金が無くなる金額で、かなり思い切った買い物でした。でもあまりに『欲しすぎて』、何も言えなかった…(笑)」と、めぐみさんと由香さん。でも、その決断は正解!
「安定感のあるこの大きさが使いやすくて。今回のように、底の方にお料理をちょこっと盛ってもいいし、おひたしや煮物などをなみなみと入れても、格好良く決まります。すごくしっかりとしていて、気に入っています」
そうそう。現在、「まつは」は、6月15日(月)まで休業中。「お客さまから古い器を譲り受けることも多く、これから大切に使うためにも、ちょっとゆっくりとお店を整える期間にします」とのこと。今後のさらなる進化が楽しみです。
▲大鉢は古いものではなさそう、とのこと。けっこう深さがあります
▲ヤングコーンのヒゲも甘みがあって美味!
▲取り分けて、はい、どうぞ。皮ごと使ったスモモの彩りが映えます
▲お茶をいただきながらの取材。離れの大きな窓に初夏の光が差します
▲「まつは」のお弁当販売のテーブル。庭の片隅で摘んだ「ルー」というハーブが飾られていました
▲とある日に販売されたお弁当。甘エビの素揚げ、シシャモの春巻き、新タマネギのグリル、パプリカのマリネ、新じゃがとベーコン入りのシェパーズパイなどが盛り込まれています
―次回は〝夏至(げし)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします