おでかけ

2019.10.01

ファーストデーどころではなく、世間は増税スタートデーでてんやわんやしているところ、長のお待たせにて失礼いたします。

 

ようこそ、おおきに。椿屋劇場支配人こと、ライター椿屋です。

みなさん、京都お好きですか? 武将、お好きですか?

 

前回(まさか、お忘れじゃないですよね? 令和初の渾身の祭りリポートを!)、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、主人公・明智光秀殿ゆかりの地として亀岡を訪れました。そして、今回はちょっとした旅気分で足を延ばし、これまた光秀殿が治世を布いた福知山まで

 

群雄割拠の戦国時代。史実を基に多くのフィクションが創造され、戦国武将ファンは増え続け、いまやその勢いは人間だけでは飽き足らず、彼らの愛刀にまで至る始末。悲喜交々の人間ドラマに浪漫を感じ、それぞれの推しのためにゆかりの地を訪ねたり、墓参りしたり、課金したり……。

そんな中、最も有名と言っても過言ではない織田信長に反旗を翻した謀反人としてその名を広く知らしめたのが、明智光秀。

歴史的にも重大なクーデターを起こした彼が、悪役として描かれることも少なくありません。しかーし! 光秀殿が治めていた福知山(丹波国)では、「良君」としていまもなお民に慕われているのです。いったいどういうこと? そう思った方のため、わたくしの愛しの光秀殿の足跡をたどってまいりましょう。

 

3年にも満たない治世で、彼はとにかく福知山の町を発展させました。そのひとつが治水工事です。

由良川と土師川が合流する地点に、河川の氾濫を和らげるため堤防を築き、民の生活向上を実現させました。この堤は「明智藪」として当時の面影をいまに伝えています。

 

そして、この明智藪の奥に見えるのが、福知山城。言わずと知れた光秀殿が築城した城でございますよ。

織田信長の命を受けて、大正7(1579)年に丹波を平定した光秀殿。彼は、中世に築かれた土豪の城(横山城)を改築し、そこを居城として城下町の整備を行いました。

 

城へと続く太鼓橋を渡って、いざ!と意気込んだところで……

 

オ―――――――マイガッ!!!!!!!!!!!!!!

なんてこったい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まさかの工事中―――――――――――!!!!!!!!

ぐぁはっ……ごほごほごほ………んんっ……ふぅ

さあ、気を取り直して、石垣に触れて光秀殿と交信しにまいりましょう。

 

明治時代の廃城令によって石垣を残すのみとなった福知山城でしたが、市民の力で再建され、天守閣を持つ資料館としてこのように立派に生まれ変わったのは昭和61(1986)年のこと。中には、甲冑や直筆の書状など光秀殿ゆかりの品が展示され、光秀が信長軍の軍規を記した「明智光秀家中軍法」といった貴重な資料も間近で見ることができます。

 

ええ、ええ、分かっておりますとも。大河ドラマの影響で多くの人がやって来られる前の改修工事、大事でございます。天守閣からの眺めの代わりに門からの見晴らしで我慢するといたしましょう。

 

ほら、まあ、わたくしの目当ては石垣ですから!

 

初秋にしては残暑が厳しい中、ほっかほかに温まった石垣に頬寄せながら、心は戦国時代へ。

ご覧の通り(え?区別がつかないですって??)、ここ福知山城の石垣は野面積み。自然石や切り出したままの石を巧みに積み上げていく技法で、きれいに面が揃えられた石垣に比べると豪放な趣きがまたそそります。一見雑に見えて、物凄く計算し尽されているところが最大の魅力ですね。

そして、注目すべきは、転用石の多さ! 転用石とは、石垣に利用した墓石や石仏、石塔、石棺などの人工石のこと。築城に際して納期を短くするためとも、敵や反対勢力などの墓石などを使うことで権力を誇示するためともいわれ、実際に光秀殿も反抗的な地元の寺社仏閣から石を集めたと伝わっています。ですが、500個余りも確認されている転用石のほとんどが天守石垣附近に集中していたことから、城を守護するものという意識があったとも考えられているのです。後々、寄進させたところに代わりの石を用意させたという話も伝わっていて、それはそれでまた光秀殿への胸キュンポイントがアップするエピソード♡ ちなみに、側室をもたなかった愛妻家として知られる光秀殿にあやかってか、石垣の中にはハート型に見える石があって、見つけると良縁に恵まれ……るとか?

 

そして、福知山城に来たらスルーしてはならぬのが、たった1台しかない光秀殿のイケボが聴ける自販機です!!!

 

奇しくも「本能寺の変」が起こった6月2日に設置されたばかりのラッピング自販機で、硬貨投入時には「ときは今!明智光秀、ここに見参!」とえぇ声が響きます。さらに、商品を選ぶとあの名セリフ「敵は本能寺にあり!」と鬨の声が上がり、商品落下の際には「どっこいせ~どっこいせ♪ 意外と!福知山、良いところであろう?」と語りかけてくれちゃいます。投入金額が不足しているときに流れる「のぶながぁぁぁぁ!!」といった隠しフレーズも用意されている上に、時間帯によって一部セリフが変わった限定音声も。嗚呼、全部網羅したい……!!!

 

>まだまだある!光秀殿ゆかりのスポット

Information
店舗・施設名 福知山
住所 京都府福知山市
交通 JR福知山駅付近
ホームページ https://dokkoise.com/

Writer椿屋 山田涼子

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Writer椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。
Twitter:@tsubakiyagekijo

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