ここで気になるのが上映作品です。毎年メインとなって映画を選んでいるのは、理事長の植田真由さん。自身も3歳のお子さんを持つお母さんで、大学で映画を研究していた経歴の持ち主。
「映画は世界各地で上映されている映画をネットなどで検索して、配給先と直接連絡を取り、映画のデータを送ってもらい、実際に見ることから始まります」
海外とのやりとりのため、なかなか返事が来ないこともザラ。さらには届いた映画にはまだ字幕はついておらず、純粋に海外で上映されていた、そのままの映画を見てセレクトすることになります。
そうした苦労がありつつ、今年は50本近く見た中から厳選された12本が上映されるのです。
上映スケジュールはここからチェック→https://www.kff-kyoto.com/24-schedule
個人的に気になったのが、韓国映画の「わたしたち」。「誰しも一度は経験したような、女の子同士の友達付き合い、すれ違いなどを丁寧に描いた作品です」と植田さん。また「延々と雪の中を歩くシーンが続くけれど、何か胸に迫るものがある」とスタッフの田勢さんが話す、日本映画の「泳ぎすぎた夜」も気になる!!
チラシには対象年齢3歳〜といった案内も明記。20分ほどの短編やアニメーションもあり、まだ小さな子どもたちも飽きずに見られるような作品が多数上映されます。
さらに当日の見どころは、上映する12本の中で7本は、生吹き替えだということ。
英語を日本語に訳した台本を元に、映画を上映しているその場で、子どもや大人が生で吹き替えをするというのです。
もちろん事前に準備はしており、劇団員の指導の元、表現力について学び、練習を重ね、当日を迎えます。そのため、あまりに上手で生で吹き替えをしていると気がつかない人も多いのだとか。
生吹き替えの映画、見てみたくないですか?
そして映画祭だけに、すべての作品を上映した後には、グランプリを決める時間があります。そのグランプリを決める審査員も、子ども達。
審査員同士、学年も学校の垣根を超えた仲間と議論して、グランプリを決めるほか、映画関係者(監督や子役)に会って話を聞く機会もあるといいます。
ちなみに、子ども審査員の募集受付は7月15日(日)まで! この日中にメールが届けば大丈夫なので、急げばまだ間に合いますよ〜
選ばれた映画のほとんどが、主役は子どもかまたは動物。作品のほとんどはシネマコンプレックスでは上映されないようなマイナーな作品で、中には日本での配給も決まっていない、もしかしたらDVD化もされないような作品もあり、映画祭だからこそ出会える作品ばかり。
お話を伺ってしみじみ感じたのは、子どもと見る映画といえば、アンパンマン、しまじろう、ドラえもんあたりが定番だったけれど、それ以外の選択肢もあるんだなぁということ。
いろいろな映画を見ることで、国も文化も違う、まだまだ新しい世界があるんだよ、ということが子どもにも伝わったらうれしいなぁと私も思う。
ただいま、お得な前売りチケットを販売中。
この夏はぜひ、子どもと一緒にいつもとは違う映画鑑賞を楽しんでみませんか。