2024.10.18 - 2024.12.26
【終了しました】 2022.11.29 ~ 2023.01.15
※新型コロナウイルス感染拡予防の観点等でイベントが中止や延期・開催時間が変更になっている場合があります。事前に公式サイトなどでご確認ください。
19世紀末に映画という新しい娯楽が誕生してからほとんど時を移さず、その広告媒体としての映画ポスターも制作されるようになった。それから現代にいたるまで古今東西を問わず、数えきれないほどの映画ポスターが生み出されている。映画には社会や思想、時好など、その時代ごとの潮流が投影されている。それらをグラフィックデザインはどう掬い取り表現し、伝えてきたのだろうか。
映画や演劇、音楽などは、絵画や彫刻といった〈空間芸術〉との対比で、ある一定の時間経過を伴う〈時間芸術〉と呼ぶことができる。また身体表現や実演、行為など動きを伴う芸術であるともいえる。既存の芸術と呼応させるように、新しい芸術であるという意図を込めて映画を「第七芸術」と命名したのはR.カニュードだ。誕生からまだ1世紀ほどしかたたない映画は、当初は大衆のための娯楽であるという域を超えず、芸術という扱いを受けてはいなかった。カニュードは、リズムや動きを伴う新しい芸術の可能性を認め、このように命名したのだろう。 その後、技術の進歩や社会への普及に伴い、娯楽性のみならず高い芸術性を兼ね備えた映画も生み出されるようになった。映像や音楽、演技など様々な要素を内包する総合芸術と評されることも多く、現代では芸術の一分野として広く受け入れられていることは、疑うべくもない。
「GRAPHIC CUBE」は、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵のポスター作品をもとにしたシリーズ企画。グラフィックデザインのもつ多面性を立方体になぞらえて、グラフィックデザインと表現する対象との関係、また対象同士の関係、見る人との関係など、さまざまな関係性を多角的・立体的にとらえる試み。 その1回目である本展では、DNPグラフィックデザイン・アーカイブから、映画のポスターを選び展示する。時間芸術・総合芸術である映画を、どのように1枚のポスターの上に表現しているのか、グラフィックデザイナーがそれぞれに映画を咀嚼、分析し生み出した結晶ともいえるポスターの数々をご覧いただく。 GRAPHIC CUBEはこれからもさまざまな対象を取り込みつつ、シリーズ化していく予定だ。
会場 | 京都dddギャラリー |
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日時 | 2022年11月29日(火)~01月15日(日)11:00~19:00(土日祝は18:00まで) |
住所 | 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F |
交通 | ■ 市バス・四条烏丸 下車 ■ 地下鉄烏丸線 四条駅 2番出口 ■ 阪急京都線 烏丸駅 23番・25番出口 |
駐車場 | なし |
料金 | 入場無料 |
お問合せ先 | TEL:075-585-5370 FAX:075-585-5369 |
ホームページ | https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000811 |
補足情報 | 休館:月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、 祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
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