グルメ・お土産

2018.12.15

今回、取材したのは昭和22年(1947年)創業の「まるき製パン所」

京都のパン好きならば誰もがその名を知る、〝聖地〟ともいえる場所のひとつではないでしょうか。「松原京極商店街」の一角にあるこちらのお店には、名物のコッペパンサンドなどを求めて多くの人が訪れます。

 

 

できることなら調理場の様子を見てみたいと、朝一番に伺った私の目に飛び込んできたのは…キャベツの山!

 

 

電動の専用マシン「キャベツー」(すごい名前(笑)!)がお店の片隅でフル稼働。一日に16玉くらい、千切りにするそう。

 

 

「昔はパンのスライサーで千切りをしていたこともあるよ。お店の中は、自由に好きなところを見て行って」と、二代目社長の木元廣司さん。

 

 

この日は平日で、午前4時ごろから仕込みがスタートしていたといいます。土日は午前3時から。お店がオープンするころには、パートのスタッフさんを含め総勢10人ほどが、てきぱき、きびきびと動いておられます。窯からブザーが鳴り、次々と焼きあがっていくコッペパンの美しいこと!

 

 

やわらかくて、歯切れのよさが特徴のコッペパンは、昔ながらの作り方。素材は、小麦粉と水、砂糖、塩、粉ミルク、イーストとシンプルです。焼きあがりの熱いうちにバターを塗ってツヤを出します。

「一日に何本焼くか? それは、わからへんなぁ。厨房から売れ行きを見ながら、どんどん出していくから」とのこと。飛ぶように売れるそばから、焼いて、作って、の繰り返し。出来たてをいただけるのだから、そりゃ美味しいわけだ、と納得です。

 

 

ちなみに息子の木元陽介さんもパン職人です。

 

 

「親子三代なんですね!」と私がいうと、先代の社長は義理の父だと廣司さん。

「僕の実家は近くのバイク屋さん。子どもの頃から、ここのパンを買いにきていました。高校時代に妻と付き合っていて、『継ぐ人がいない』と聞いて、それならと二代目に。だから長年、食べているわけだけれど、やっぱりうちのコッペパンはおいしいなと思うね」

 

 

そんな昔話をしつつ、マシーン自慢も。

 

 

一気にパン生地を分割、丸めることができるこちら、高級な機械らしいです。失礼ながら、少年のよう! 車好き、マシーン好きの血は健在みたい。

 

 

さて、話しをコッペパンサンドに戻して。パートさんはそれぞれ何を作るのか、明確に分担が決まっているのでは無いそう。「手が空いているときに作っていって、無いものはお客さんに対応した人がオーダーに応じて作ります」とのこと。

 

 

それが可能なのも、皆さん、作業がスピーディーだから。「長い人は40年、うちで働いてくれてます。皆、なんでか辞めやぁらへん(笑)」と廣司さん。キッチンに「ほんまやね~」と、パートさんたちの笑い声が響きます。こうした和やかで明るい雰囲気も、こちらの商品がおいしいことに一役買っているのでは、と感じました。

 

 

そして、廣司さんいわく「うちで使っている食材に、特別なこだわりはないんです。食べておいしかったらいい。逆に、おいしさだけにはこだわっています。その結果、70年間、同じ形で続いてきた古いものが、周りのものがいろいろ変わっていくなかで、新しく感じられるのかもしれませんね」とのこと。

 

 

修行探訪23軒目から得た学び。

「昔ながらの製法で、〝変わらない〟のが、かえって新しい」

 

 

>なんと、約60種!おいしいパンのラインアップは!?

 

Information
店舗・施設名 まるき製パン所
住所 京都市下京区松原通堀川西入ル北門前町740
電話番号 075-821-9683
営業時間 平日:6:30~20:00、日曜・祝日:7:00~14:00
不定休
交通 市バス「大宮松原」停または「堀川松原」停から徒歩約3分、阪急「大宮」駅から徒歩約8分
駐車場 あり
ホームページ http://www.40net.co.jp/~kyoto-pan/kumiai/ku-008/index.html

Writer岡田ゆき&イチノアユミ

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Writer岡田ゆき&イチノアユミ

岡田:サンドイッチ大好き、食べるの大好き。NO グルテン NO LIFEなフリーライターです。
イチノ:初めての長期バイトは、大学時代、京都のベーカリーにて。パンに夢中だった当時、数年間は米を食べなかったほど。ずいぶん大人になり、〝パン熱〟がいくぶん醒めたとはいえ、今もやっぱり食いしん坊です

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