今年の3月6日に開店16周年を迎えた「飯°処 詣(パンドコロ モーデ)」。
「オープンした当時、パン屋さんというとヨーロッパ風なお店が多かったんです。うちはあえて、和風な感じにしたいと思って。店名も漢字一文字と決めていました」と代表の片海琢磨さんは話します。
「詣」には、〝人を集める・人が集まる〟という意味が。地元のお客さんが気軽に立ち寄れる、生活の一部になるようなお店にしたいとの思いがこもっているのだとか。
確かに、どこか懐かしい、落ち着くたたずまいの店内。子どもの頃、お使いに行くのが楽しみだったパン屋さんを思い出すような雰囲気があります。
サンドイッチは、お店の中央・レジ横の冷蔵ケースに並べられています。
オープン直前の朝7時過ぎ、キッチンにお邪魔するとサンドイッチ担当のスタッフさん2人がカツサンドとエビカツサンドを製造中。
上がトンカツ、下がエビカツ。「それぞれ特別に合わせたソースで味付けしています。エビカツはオーロラソースです。おいしいですよ!」と話してくれたスタッフさんは、こちらに10年ほど来られているそう。もうお1人はオープン当初から勤務されているとのこと。そういうところも、いい感じ!!
さて、本題に戻りましょう。こちらのサンドイッチですが通常より分厚めの8枚切りのパンを使用されています。同店のイチオシ商品でもある、しっとりモチモチの食感が自慢の「角食パン」でたっぷりの具をはさんでカットすると…
体育会系&育ち盛りでも満足しそうな(もちろん、女子だって喜びますが)サンドイッチが出来上がり! ケースを持つと、ズシッとくる重みが伝わってきます。
「カツサンド」「エビカツサンド」いずれも460円。
ちなみに、一緒に入っているポテトサラダサンドにもこだわりが(タマゴサンドや野菜サンドのバージョンもあり)。ジャガイモはゆでるのではなく、オーブンでほくほくに焼き上げたものをつぶして、サラダにされているんですって。聞くだけでもおいしそうでしょう?
サンドイッチで大事なことは、との問いかけに、「ボリューム感ですね」と即答の片海さん。
でも、「具材だけのボリュームでは良くなくて、パンとのバランスだと思います。だから当店では厚めの食パンに野菜や具をたっぷりはさんでいます」とのこと。なるほど!
修行探訪20軒目から得た学び。
「パンと具材が〝対等になる〟ボリューム感を大切に」
8枚切りの食パンは、具材とのハーモニーを計算した結果、導き出されたコタエのひとつなんですね!!
~甘党の心をつかむ〝いろいろサンド〟も~