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京ノ探偵団
京の町のあらゆることを徹底的にしらべあげる、恐れを知らぬ集団。それが京ノ探偵団だ。
依頼人からの要望に答えるべく、今日も町のどこかで活動している・・・
京の街に潜む七不思議を探索せよ

今回は、京都の街に潜む七不思議を調査してみました。

ちょっと前に、「学校の七不思議」なんて流行りましたね。そもそも、なぜ六つや八つじゃなくて七不思議なのかといいますと、仏教で言う六道、人智を越えた世界というところから、七つの不思議というんだそうです。
よくよく考えてみれば、各小学校にあるような七不思議が京都にもあるのではないか、というふとした疑問が今回の探索のきっかけです。
いざ調べてみますと、なんといっても歴史ある京の街、いくつもの七不思議がありました。なかでも、長い京都の歴史をともにしてきた神社仏閣には、たくさんの七不思議があります。
今回は、その中でも東山区の代表的な観光名所のから、八坂神社知恩院清水寺の七不思議を紹介します。
それでは、みなさんを七不思議の世界へとご招待しましょう。

まずは、祇園のシンボル、八坂神社から。

八坂神社
素戔嗚尊(すさのおのみこと)とその奥さんの奇稲田姫(くしなだひめ)、八柱御子神(素戔嗚命の五男三女)を祀った歴史ある神社。祇園祭やおけら詣りで有名です。
一つ目は、東山通りに面した門から。

【一つ、西楼門】
一般に八坂神社の門と言えば、この西楼門です。この門には蜘蛛の巣が張らず、雨垂れの跡もできません。 重要文化財です。お花見の待ち合わせ場所として、春になるとにぎわいます。
門から境内に入りますと、左右の二手に道が分かれています。お花見の円山公園へは左手の道が近いですが、右手の本殿正面へ。

【二つ、龍穴】
本殿の下にあるという深い井戸。
京都の龍脈は、この龍穴と神泉苑を通っていると言われています。

【三つ、龍吼
本殿の玄関入り口の東の柱から西に向かって手を打つと、反響音がします。これは、天井に描かれた龍がないているのだと言われています。 本殿。現在は工事中です。
境内には、いくつもの建物や小さなお社があります。そのなかにも、七不思議は隠れています。

【四つ、忠盛灯籠】
平忠盛は、平清盛の父親です。白河上皇が忠盛を伴ってここを通りがかったとき、口から火を吐く化け物を見ました。しかし、忠盛はそれが灯籠に火をつける老僧であることに気が付いて、冷静な判断力を褒められたそうです。
この灯籠は、そのときのものだと言われています。

【五つ、二見岩】

大神宮社
大神宮社内の内宮と外宮の間にある岩が二見岩です。この岩は、地軸に届くほど根が深いと言われています。

二つの小さなお社の間に、二見岩が見えます。↓



【六つ、力水】

美御前社

祇園の湧き水。この水を飲んで、境内にある美御前社にお参りすると、美人になれると言われています。
美御前社は、名前のとおり美を象徴する神様で、素戔嗚尊が天照大神と誓約(うけい)をされたときに生じた宗像三女神を祀っています。
古くから祇園の芸妓さんや舞妓さん、美しくなりたい女性や美容・理容・化粧品業者などの崇敬を集めています。



←湧き水。


【七つ、夜啼石】

境内の東北にある日吉社のすぐ前の大木の根元にある石が、夜になると声を出して泣くそうです。

←日吉社の前の木の根元にある石。


八坂神社 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/

現在本殿は工事中ですが、4月には工事も終わり、本殿遷座祭が行なわれます。
●境内拝観自由、拝観無料
●交通
市バス
・・・・「祇園」下車
電車
・・・・京阪「四条」駅より徒歩で約5分
・・・・阪急「河原町」駅より徒歩で約10分
・・・・JR「京都」駅よりタクシーで約15分